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転生した世界のため、チートな亜人嫁たちと悪神倒します  作者: 雪ノ町 リョウ
第一章 幼年期 〜今世の母は銀髪ハーフエルフ〜
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1-2 無事転生


 なんか女の人の優しいハミングが聞こえる。

 てか、俺揺れてない?

 地震? にしては優しいな。


 重いまぶたを開くと、ポワポワとした雰囲気の優しそうな美女と目が合った。

 美人だな、このお姉さん。


 彼女は長く伸ばした輝く銀色の髪、綺麗な青い瞳をした二次元レベルの美人。

 俺と同じ二十代、しかも前半だというのに、大人っぽくて、お姉さんって感じがする。


 

「そんなにじっと見つめてどうしたの〜?」


 お姉さんが微笑んで尋ねてくる。

 日本語なんだけど!?

 ここは異世界のはずなのに。


 本当に異世界かを確認するために目を動かすと、彼女の銀髪の間から少し尖った耳が視界に入った。

 あっ。今、耳がピクッてなった。

 本物のエルフ耳だ。

 うん。ここは異世界だな。


 異世界に来てすぐ、エルフのお姉さんに出会えるとか、最高かよ。


「耳、気になるの〜?」

「あー」


 返事すると、言葉になっていない声が出た。


 なんで!?

 俺、「はい」って答えたはずなのに。

 しかも、赤ちゃんみたいな声だし。


 ん? ちょっと待て。

 俺は創造神であるアルバス様に、異世界に転生させてもらった。

 目を覚ますと、目の前に美人なお姉さんの顔。

 この距離は高い位置で抱えられているということ。

 そして、赤ちゃんみたいな声が口から出た。


 この三つから導き出されるのは、このお姉さんの息子(多分)として転生したということ。

 ていうことはこのお姉さんとエッチなことができないんだな。

 残念だな。



「半分だけエルフだから、尖ってるんだよ〜」


 テンションが下がった俺に、お姉さんが耳が尖っている理由を教えてくれる。

 ハーフエルフなんですね。

 だから、めちゃくちゃ美人なんだな。


 えっ? ちょっと待って。

 人族に犯されたエルフの娘とかないよね?



「ただいま、アクア」


 美青年っぽい声と同時に、声の主と思われる青年がお姉さんーーアクアさんを後ろから抱きしめ、顔をのぞかせた。

 やだ。めちゃくちゃイケメンじゃないですか。


 彼は茶色の髪、緑色の瞳をした二次元レベルの爽やかなイケメンだ。

 年齢はアクアさんと同じくらいかな。


「おかえり〜、レオくん」

「ただいま、アクア」


 そう答えて、アクアさんと唇を重ねる美青年ーーレオくん。

 後ろからじゃなく、俺を間に挟んで。


 なるほど。

 この二人は夫婦だな。

 ていうことは、俺はレオくんとアクアさんの息子(多分)か。

 やだ。イケメン確定じゃないですか。

 ハーレム、余裕じゃない?



「レオくん、強いんだから、

一日くらいお休みしたっていいのに〜」


 こんなイケメンなのに、強いんだ。

 やばいな、レオくん。


「そういうわけにもいかないよ。

剣術の稽古は毎日しないと意味がないし、

それに……」

「それに?」


 それに?


「大好きなアクアをいつでも守れるように

しておきたいから」


 レオくんは少し照れながら、言った。

 レオくん、最強だ。


「レオくん。

私も大好きだよ」


 そう言って、アクアさんはレオくんと唇を重ねた。

 キスしたくなるのはわかる。

 でも、いくら絵になるからって、何度も見せないで。


「リョウくん、どうしたの?

いやなことあったの?」

「多分、僕とアクアが目の前で

キスしたのがいやだったんじゃないかな」


 正解を言い当てるレオくん。


「どうして?」

「自分は恋人がいないのに、

男女がキスしているところを見たら、辛いから」

「レオくん、そういう経験あるの?」

「うん。

昔、好きな娘とパーティを組んでて、

想いを告げる前に、

その娘はパーティを抜けちゃったんだ。

それからアクアに出会うまでに何度も、ね」

「そっか。

ごめんね、リョウくん。

もう目の前で、チューしないからね」


 アクアさんが申しわけなさそうに謝ってくる。

 アクアさんって、優しいんだな。


「リョウタ、ごめんね」


 彼女に続いて、レオくんも申しわけなさそうに謝ってくる。

 中身も美男美女なのかよ。


 ていうか、俺の名前そのままなんだけど!?

 彼女にリョウちゃんとか、リョウくんって呼ばれたかったから、いいけど。



 キュルゥ。

 俺のお腹が可愛らしい音を出した。


「ふ、ふぇ〜んっ!」


 お腹の音で、空腹だと気づいた瞬間、泣いてしまった。

 すると、アクアさんは少し移動して、泣く俺をベビーベッド(多分)に下ろした。


 ベッドに寝かされたことで、アクアさんの上半身が視界に入った。


 彼女はブラウスを着ている。

 ブラウスは、彼女の豊満なおっぱいに押し上げられ、はちきれそうになっている。

 この大きさは、もう爆乳の域だよ。


「ちょっと待ってね〜」


 そう告げて、長い銀髪をポニーテールにし、ブラウスのボタンを外していくアクアさん。

 それと同時に興奮が少しずつ高まっていく。

 もちろん頭の中だけ。


 現れる淡い色の下着に包まれたメロン大の爆乳。

 彼女は背中にあるホックを外し、下着を上にずらして、豊満なおっぱいをあらわにした。

 大きい……! それなのに綺麗……!

 初めて生で見るおっぱいが美爆乳。最高かよ。



「ほら、リョウく〜ん。

ママのおっぱいだよ〜。召し上がれ〜」


 俺を抱き上げ、言うアクアさん。

 俺はなりふり構わず、おっぱいの先端に吸いついた。


 赤子の本能もあるけど、俺がおっぱい好きなのも関係ある。

 目の前に吸っていい極上のおっぱいがあるんだよ?

 おっぱい好きなら、夢中で吸いつくでしょ。



「すごくお腹すいてたんだね」


 夢中で栄養補給している俺を見て、レオくんがアクアさんの隣で呟く。

 そんな幸せそうな声で呟いていていいの?

 大好きなアクアさんのおっぱい、ほかの男に吸われているのに。

 あっ、俺って二人の息子だったわ。


「レオくんも飲む?」

「……あとで」


 恥ずかしそうな声で答えるレオくん。

 爆乳美人な妻から出るミルク。

 飲みたくないわけないよな。


 俺も結婚して、子どもできたら、奥さんに飲ませてってお願いするもん。必死に。



「おいしかった〜?」


 満腹になり、口を離すと、アクアさんが聞いてきた。

 すごくおいしかったです。


 アクアさんは俺を縦抱きして、背中を軽く叩く。

 ガスを出させると、俺をベッドに下ろして、下着とブラウスを戻し、また抱き上げた。

 


 なんか眠くなってきたな。

 そう思った瞬間、あくびが出た。


「お腹いっぱいになって、眠くなっちゃった〜?

ゆらゆらしてるから、寝ていいよ〜」


 そう言って、ハミングし始めるアクアさん。

 すると、すぐに睡魔が襲ってきた。


「おやすみ、リョウくん」


 うん、おやすみなさい。アクアさん。

 あと、レオくんも。

 そう心の中で返して、俺は眠りについた。






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