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転生した世界のため、チートな亜人嫁たちと悪神倒します  作者: 雪ノ町 リョウ
第三章 少年期 出会い編 〜エルフ、猫耳、精霊〜
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猫獣族の村

 リル姉の小屋から出発して、一週間が経ち、村にたどり着いた。

 


「ここは、猫獣族の村だねー」



 村に入るとリル姉が言った。

 村を見渡すと猫耳が生えた女性が農作業やらをしていた。

 美人になりそうな猫耳の女の子に出会えるといいな。



「お姉ちゃん」


「ん?」


「どこへ向かってるの?」


「村長さんの家だよー。

少しの間、どこかに泊めさせてくださいって言いに行くんだー」



 田舎に泊まろう的な?

 そして、お世話になったお礼になんかするんだよね?

 リル姉。性的なお礼しちゃダメだからね?

 ちゃんと、俺が精通するまで、純潔を貫いてね。


 そんなことを考えていると他の家より少し大きい家が姿を現した。

 この村の家は木造で田舎を彷彿させるような感じだ。


 その大きい家の木でできた垣を通り、俺たち三人は玄関の前まで進んだ。



「すいませ〜ん!」



 リル姉が大きい声で言った。


 少しすると、紫がかった黒髪に青い瞳の和服を着た女性(二十代前半くらい)が出てきた。

 美人で、胸がアクアさんと同じたわわで、猫耳。

 最高かよ。

 俺の奥さんになってほしいな……くっ、指輪してる。

 

「うちになんの用かしら?」

「私たち魔王城に向かって、旅してまして。

この子たちをずっと歩かせる訳にいかないので、

泊まれる場所を貸してくださいませんか?」


 リル姉がお願いする。

 なにこのツーショット、綺麗すぎなんですけど。


「魔王城になにしに行くの?」

「えっと、それをお話しするのに

少し時間がかかるのですがいいですか?」

「そう。

じゃあ、中で聞かせてちょうだい」

「ありがとうございます」


 俺は咄嗟にお礼を言った。


「ふふっ。

まだ寝る場所を貸すとは言ってないのだけど」



 女性は笑って言った。美人だな。

 



ーー




「そう。まだ十歳なのに」


 お家に上がらせてもらった俺たちはさっきの女性ーースズネさんに転移してからのことを(リル姉が)話した。


「さみしくない?」


 俺とフィアちゃんに聞いてくるスズネさん。


「はい。さみしいです」


 フィアちゃんが少し辛そうに答えた。

 すると、スズネさんはフィアちゃんと彼女の隣にいる俺を抱きしめた。

 スズネさんのたわわがっ。


「可哀想に。

今は、私を貴方たちのお母さんだと思って、甘えなさい」


 性的な意味で甘えたい。

 バカ! スズネさん、既婚者だぞ。

 ていうか、初めてはフィアちゃんに捧げる予定だろ?


「いいの?」

「ええ。好きなだけ甘えて。

私も母親だから」


 お母さんなんですね、見た目、二十代なのに。

 いや、アクアさんもニーナさんも見た目、二十代だったわ。


「うぅっ。うわあぁぁんっ」


 フィアちゃんが泣きだした。

 いつも夜に抱きしめてあげてたけど、それだけじゃダメだよな。

 フィアちゃん、まだ十歳だしな。

 まだまだニーナさんに甘えたいよな。


「よしよし。辛かったね。

たくさん泣いていいから」


 そう言って、スズネさんはフィアちゃんと俺の頭を撫でた。

 なんで、俺まで?


「あの、スズネさん?

俺は大丈夫なので、フィアちゃんに集中してあげてください」

「我慢しなくていいの。

まだ貴方も子どもなのだから」


 その言葉を聞いた瞬間、脳裏にアクアさんの優しい笑顔が浮かび、涙が溢れた。


「アクアさんっ」


 俺はスズネさんに抱きしめられながら泣いた。




ーー




「んぅ、まぶしっ」


 まばゆい光で目が覚めた。

 体を起こし、光の出所を探す。


「なんじゃこりゃーっ!」


 驚いて、叫んでしまう。

 俺の胸が青く光っていた。


「どうしたのー? 朝から大きい声出して」


 俺の左隣で寝ていたリル姉があくびをしつつ、体を起こして、聞いてくる。


「この光、やばいやつじゃないよね?」

「光? ああ。大丈夫、大丈夫。

精霊が出てくるだけだから」

「ユキひゃんに会えるの?」


 俺の右隣に寝ていたフィアちゃんがリル姉に聞く。

 寝起きだと、ちゃんと話せないフィアちゃん、可愛い。


「うん。会えるよ」




ーー


 精霊が見られると騒ぎになるから、外出禁止になった。


 一人寂しく留守番をしていると、ポンと水色の光が出てきた。

 徐々にその光は人の形になっていく。

 まるで、ポケ○ンの進化だな。


 光がおさまると、妖精の女の子が現れた。

 水色の髪、瞳の可愛い女の子。

 

 周りを見渡す彼女。

 その様子を見ていると、彼女と目が合った。

 その瞬間、背中の羽で飛び、顔にダイブしてくる彼女。


「ちょ、ちょっと。退いてくれない?」


 女の子はすぐに退いてくれた。


「ごめん。うれしくて。

たすけてくれて、ありがとう」


 顔の前でホバーリングしてる女の子が、笑顔で感謝してきた。


「えっと、ユキちゃん?」


 女の子は頷いた。


「身体、大丈夫?」

「うん。

リョウタがけいやくしてくれたから。

これからよろしくね」


 女の子ーーユキちゃんは、俺の頭の上に乗った。


「うん、よろしく」




ーー




 暇だ。

 ていうか、ユキちゃん出てきたんだから、もう外出してもいんじゃね?

 でも待ってろって言われたからじっとしてるかな。

 

 窓からなんか見えるかな?

 ここからだと庭が見えるんだよな?

 窓から下を見下ろすと、肩につくくらいに伸ばした黒髪の猫耳娘が木刀を振っていた。


 少しすると、ふらふらとし始める彼女。

 そして、数秒後、倒れた。


「や、やばい」


 焦って、部屋を飛び出す。

 階段を降りて、昨日、抱きしめられた居間から庭に出た。

 庭に出た瞬間、(うずくま)っている猫耳娘が視界に入る。


「大丈夫?」


 近づき、声をかける。

 返事はなく、代わりに苦しそうな息づかいが聞こえる。

 

「仰向けにするね。

すげえ可愛い」


 もうこの娘、美少女になるの決定だよ。

 

「こんなこと、考えてる場合か」


 自分にツッコミを入れ、意識が朦朧(もうろう)としている彼女のおでこに手を当てた。


「熱いな。まず家の中に入ろう」


 だっこはちょっと危なそうだから、肩貸して行くか。


 家の中に入って、畳みに猫耳娘を寝かせる。

 この村は和のものが多く、畳みが敷いてある。


「えっと、おでこに氷でしょ?

水に糖分、塩分をぶち込むんだけど、

比率が分かんないな。

どうしよう?

あっ。そうだ。

リル姉が大丈夫って言った甘酸っぱい果実を

水にぶち込めばいっか」



 俺はマジックポーチから果実を三つ、タオルを一枚取り出した。


 俺は魔術で氷の板を出した。

 それをさっき出したタオルに包んで、猫耳娘のおでこに乗せた。



「次は、果実水作り」



 俺は魔術で乳鉢とすり潰す棒を出した。

 その乳鉢に果実を入れて、すり潰す。

 それを水を入れた魔術で作った薄い皿に入れて完成。

 この果実水、プライスレス。



「完成はしたけど、どうやって飲ませよう?

体を起こして、

ほんのちょっとずつ飲ませるしかないよな」



 そう思い、俺は彼女を起こし、少しずつ果実水を飲ました。



「擬似強化だから辛い。

こんな大変なことしたんだから、

この子、俺を好きになってくれてもいんじゃね?」



 俺は眠っている猫耳娘を見て、言った。

 それは現実となる。

 彼女は目覚めたときに、俺に一目惚れする。

 それを俺が知るのはこの約五年後だ。





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