表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した世界のため、チートな亜人嫁たちと悪神倒します  作者: 雪ノ町 リョウ
第二章 幼年期 幼馴染編 〜俺のヒロインはアルビノちゃんだった〜
12/140

2-2 天使についていけば


「よし、描けた」

「なにこれ? うさぎさん?」


 俺が描いた絵を見て聞いてくるフィアちゃん。


「違うよ。ピ○チュウっていうやつ」

「ぴかちう?」

「ピカって鳴くんだ」

「ふふっ、可愛いね」


 ピ○チュウを可愛いって言うフィアちゃん、可愛いよ。


「リョウちゃん?」


 無意識のうちに頭を撫でてしまっていた。


「あっ、ごめん。

いきなり撫でられたら嫌だよね?」

「嫌じゃないよ」


 微笑んで、否定するフィアちゃん。


「じゃあ、もう少しだけ撫でてもいいかな?」

「うん、いいよ」


 言質、ゲットだぜ。ピカーッ。

 彼女の頭を撫でようとした瞬間、五時の鐘が鳴った。


「そろそろ帰るか。

家まで送るけど、

フィアちゃんの家って、どこにあるの?」


 東を指差すフィアちゃん。


「あっちだよ。行こ?」

「うん」


 フィアちゃんに連れられ、彼女の家に向かう。




「フィアちゃん」

「なに?」

「お父さんとお母さん、優しい?」

「うん。優しいよ」

「そっか。フィアちゃんはどっちに似てるの?」

「フィアはお母さん似だな……って、

お父さんが言ってたよ。

でもお母さんの髪、金色なの」


 (うつむ)くフィアちゃん。


「ご、ごめんっ。嫌なこと聞いて」

「ううん、大丈夫だよ」


 話していると、二階建ての一軒家が姿を現す。




「ただいま!」


 家に着くと、大きい声で言うフィアちゃん。

 すると、玄関の扉が開き、金髪の女性が出てきた。

 この人、フィアちゃんとよく似てんな。

 お母さんかな?


「おかえり、フィア。あら?」


 笑顔で出迎えた彼女は俺に気付いた。


「リョウタ・クールウィンドです。

この度、娘さんと友達になりました。

よろしくお願いします」

「君ね、あの人が言ってた子は。

私はニーナ、フィアの母親よ。

よろしくね」


 ニーナ、ニーナ。

 どこかで聞いたような。


『ニーナさんはフィールズの奥さんだよ』


 なるほど。

 ていうことはフィアちゃんはフィールズさんの娘なんだな。

 だから、あんな必死だったんだ。


「はい。あの、明日も娘さんと遊んでいいですか?」

「ふふっ、いいわよ」

「ありがとうございます。

では、失礼します。

フィアちゃん、また明日ね。バイバイ」

「うん、また明日」


 見よう見まねで手を振り返してくれるフィアちゃん。

 彼女に見送られ、帰路に着いた。




ーー




「お兄た〜ん」


 玄関に入ると、セラちゃんが抱きついてくる。


「ただいま、セラちゃん」

「てへへ〜」


 頭を撫でると嬉しそうに笑うセラちゃん。


「おかえり、リョウくん」


 家の奥からアクアさんが出てきた。


「ただいま、母さん」

「ふふっ、嬉しそうな顔してる。

ていうことは、可愛い娘と友達になれたんだね〜?」

「うん。アルビノの女の子」

「ある……って、なに?」


 小首を傾げるアクアさん。

 可愛い。


「えっと、色素が薄い女の子」

「しきそ?」

「髪と肌が白くて、瞳が赤い、

同い年くらいの可愛い女の子」

「そっか〜。名前はなんて言うの?」

「フィアーナっていう名前で、

フィアちゃんって呼んでる」

「お嫁さんになってくれそう?」

「えっと、俺の努力次第かな」

「そっか〜。いつでも連れてきていいからね〜」

「ありがとう、母さん」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ