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ワイワイ  作者: マルマル
3/8

お金を稼ごう

「ふん ふん ふふふ」

助丸は鼻歌を歌いながら、料理をしていた。

助丸の心の声!(^^)!

(いや~ 俺に家臣が出来るとはな。フフフ。

 しかも。剣の強そうな家臣だ。これで、俺はどんどん出世をしてやる。)


「おい。終わったぞ。」

助丸が振り返ると、男の姿をした白夜がいた。

「うぁ。どこから見ても男に見えるな。」

白夜の恰好をジロジロ見ていた。

「それしても、なんだこの服凄く匂うぞ。」

着ている服を匂った。


「そりゃ。俺のお古だからな。3年前くらいの奴だ。

 しかも、一度も洗った事が無い。」

 自慢げに言う助丸だった。


「何!! 道理で臭いわけか。川で洗濯をしないとな。」

白夜は不機嫌な表情になった。


「所で、死体の片づけは終わったのか?」

「ああ。慣れているからな。」

(慣れているって。お、恐ろしい。)


「あ、そうだ。追っ手の武器や防具を売って金にしよう。」

「ダメだ。 あの武器や防具は特注だから、売れば場所が解ってしまう。」

「ハァ。せっかく金が入ると思ったのになぁ。」

「それより、飯を食いたい。」

「解ったよ。」

台にスープを持って来た。


「また、何とかスープか」

「モロヘイヤスープ。嫌なら食べるな。」

「食事って大事だろ? 色んな物を食べたいなぁ~。」

甘えるような声で助丸に言った。


「家にそんな余裕はありまんせん。」

「ちぇ」

白夜は不貞腐れて、スープを飲み出した。


「このスープは健康に良いスープなんだ。

 しかも、安く作る事が出来るから我が家では一番多く出る食事だ。」

「まぁ。味は良いだけど。このネバネバがなぁ~。

 な~んか苦手なんだよな。」


「そうだ。これからどうするか。考えないとな。」

「戦で活躍して出世すれば良い。」


「そんな。いつも戦があるわけじゃないんだよ。

 だから、まずやる事は」

「やる事は?」

「お金を稼ぐ」

どうだ良い考えだろと言う表情の助丸。


「ふーん。それで?」

助丸の心の声( ゜Д゜)

(ああ!! 流された!! 流された!! 褒めてくれると思ったのに・・・

 気を、気を取り直して・・・)


「村長の土地を耕そうと思っている。」

「この家の周りを耕して、苗を植えればいいじゃないか?」

「そ、それはそうなんだが、税が払えなくてな。土地や家を取り上げられてしまったんだ。」

「じゃ~。この家は村長から借りた家なのか?」

「まぁ~。そうゆう事になるかなぁ~。それに」


「まだあるのか?」

「借金をしてまして、返さないといけないだなぁ~~~」

助丸は遠くを見る目で、現実逃避を行った。


ダンっと台を叩く白夜だった。

「借金? いくら借りているんだ?」

助丸は右手で3と示した。

「30万ガンか?」

助丸は首を横に振った。

※1円=1ガンで計算されている。


「300万ガンか?」

首を横に振った。

「3000万ガンか?」

首を縦に振った。

ダンと両手で叩いて、前のめりの状態で助丸を見た。

「どうして そんな借金をしたのかな?」

白夜は目が笑っていない笑顔で聞いた。


「まぁ。その~。父ちゃんの借金とか、不作の時に肩代わりしてもらったりして、 いつの間にか利子が膨れ上がってしまったんだなぁ~。」

助丸はまた、遠くを見つめた。


「ハァ。全く先がやられる。」

頭を抱え込む白夜。

「いや、俺も借金を返そうと頑張っているんだけど、不思議な事に全然減らなくて、むしろどんどん増えてるんだ。

 だから、白夜に何か知恵を借りてお金を稼ごうと思ってね。

 助けてくれるでしょ。」

ウルウルした目で白夜を見つめた。


「そんな目で見るな。 ふぅ~。」

腕組みをして考え出した白夜だった。

「村長からお金を借りて商売するのはどうだ?」

「無理無理。ただでさえ借金している俺に貸してくれないし、

 何の商売したらいいか解らん。」


「じゃ~。いっその事夜逃げするのはどうだ?

 借金を踏み倒して、逃げれば新しい土地で新しい生活が出来る。」

「それも駄目だ。逃げれば連帯責任として、他の村人に迷惑が掛かってしまう。」


「お金を掛けないで、儲かる方法があれば良いんだがな。」

白夜は部屋の中をキョロキョロ見回した。

そして、自分が食べたスープのお椀を見た。

「この。モロヘイヤって言う野菜は、この辺りに沢山生えている?」

「まぁ~。うなるほど沢山あるが」


白夜はニヤっとした表情で、

「じゃ~。このモロヘイヤを売ろう。」

「白夜。モロヘイヤなんて、そこらじゅうに生えているんだから、誰も買ってくれないって。」

「だから、遠くの国で売るんだよ。」

「でも、関所があって手形を買わないと通れないじゃないか?」

「関所は通らずに行く。」

「へ!! それじゃ。密輸するって事? 犯罪だよ。」

「そんなのへっちゃら、いつも人を殺めているからね。」

ニコッとした表情を見て助丸はゾクっとした。


「でも大丈夫かなぁ。見張りの兵士もいると思うけど。」

「大丈夫。大丈夫。今まで国境を渡るのも、いつもの事だし

 もし見つかったら、殺してしまえば問題ないでしょ。」

「相手を殺したら、警備も強化されて、頻繁に運ぶ事が出来ないじゃないか。

 それに、殺された傷に特徴があると、組織にバレる恐れがある。

 だから、剣を置いて行ってくれ。」


「!! 何バカの事を言っているの?

 敵に襲われたらどうするの? 私死んじゃうじゃない?」

「白夜なら、華麗なステップで逃げれるでしょ。

 それに、特徴的な剣を持っていると、他の人に怪しまれるから

 これを持っていきな。」

助丸は、家の所に置いている槍を渡した。

 

「こんな槍で戦えって言うのか? 私は槍でなんて戦った事はなんいんだぞ。」

「まぁ。これも1つの修行だと思ってやれば良いだろ?

 戦いの幅が出来るし、槍を持つ人間の心理が解って、もっと強くなるかもしれないよ。」

 助丸の強くなると言う言葉を聞いて、白夜は槍を見つめて考え出した。


「解ったこの槍で行ってやる。ただし、今回だけだからな。」

「そうそう。何事もチャレンジが大事 大事」


「ちょっと待て。お前は来ないのか?」

「だって、数日留守にすれば、村長に逃げ出したと思われるし、

 今回は、モロヘイヤが売れそうかどうか探るだけだから、一人の方が動きやすいでしょ?」

「う~ん。なんだか言いくるめられているようで、良い気分はしないが行くとしよう。」


 助丸は、新しいモロヘイヤを白夜に渡した。

「それじゃ。4日後くらいには帰って来るから。」

「はーい。いってらっしゃい。」

手を振って白夜を送った。


「いや~家臣がいると便利で良いなぁ。

 それじゃ。俺は村長の土地を耕しに行きますか。」

助丸は村長の家に行くと、住民が集まっていた。


「ん?どうした?」

近くの村人に聞くと、

「助丸。何でも戦が始まるらしいぞ。」

「!! 戦? いつ?」

「3日後らしい。」

「!!!!!!!!!!」

(白夜~~~~~早く帰って来てくれ~~~~)

涙目になった助丸だった。


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