出世するぞ~
一人の女が道に倒れていた。
死んでいるのか?と思った俺は、棒で突っついてみた。
すると、女が少し動き出した。
死んでなかったんだなぁと思って、一安心。
「どうした?」
「死にそう~」
「どこか怪我したのか?」
心配になって尋ねた。
「お腹が空き過ぎて、死にそう~」
(おい!!! 腹減ってただけかい!!)とツッコミを入れたくなった。
「しょうがない。これも何かの縁だから助けてやろう。来い」
と言って歩き出したが、女は着いて来なかった。
女が倒れている所に戻って聞いてみると、
「歩けない。おぶって」
(なんて我がままな奴なんだ。)
暫く女が立つのを待ったが一向に立たないので、
(しょうがない。おぶって行くか。)
女の肌に触った。
(や、柔らかい)
自慢になるが俺は、今まで女に触れた事が無いのだ。( ゜Д゜)
自分の心臓がドクドク音が聞こえるくらい緊張してきた。
(助丸。これは人助けだ。断じてやましい事ではない。)
女を背中に担いだ。その時に、女の胸が助丸の背中に当たって、
(生きてて良かった~。 ( ;∀;) 全神経を背中に集中、集中)
いつもより歩くスピードを落として、家に帰る助丸だった。
家に入ろうとした所で、近所に住むルーチェに声を掛けられた。
「助丸。どうしたんだ。その女?」
「うるさい。後で話す。」
「おいおい。ヤバイ事はしてないよな?」
「してない。してない。人助けだ。」
「あっそ。その女、背中に剣を持っているから気を付けろよ。」
「わかったよ。」
ルーチェは、立ち去って行った。
ボロ家に到着した助丸はさっそく、料理を作る事にした。
しばらく時間が過ぎて、スープが出来上がり、女が居る場所へ持っていこうとすると、
女が正座をして待っていた。
女は笑顔でこちらの方を向いていたが、お腹の音は「早く食べさせろ」と言っているように合唱を始めた。
そして、女がスープを一口飲んだ。
怪訝な表情をして言った。
「何?このネバネバスープ」
「特性モロヘイヤ入りスープだ。」
「モロヘイヤ?」
「知らない? この痩せ細った土地でも育つ事が出来る野菜さ。
しかも、お肌に良いビタミンCやカルシウムも取れちゃう栄養満点の野菜なのだ。」
「ふーん。」
余り興味が無さそうに答えた。
「いらないなら。モロヘイヤスープを返して」
女が食べている食器を取ろうとした。
女はこれは自分の物だと言わんばかりに、両手で食器を持ち、助丸の手の届かない所に持って行った。
「いらないとは言ってない。」
急いでスープを飲み干した。
「ふぅ~。生き返った。生き返った。じゃ」
女は立ち上がって家を出ようとした。
「ちょっと待った。」
女が振り向くと、助丸が右手の掌を見せて
「お金を貰ってない。」
「お金?」
「そうだ。タダで助けるわけないだろ。」
「お金があったら、道端で倒れていない。」
「あ~。そう~だなぁ。」
納得した表情を見せた助丸だった。
「じゃ~。何か代わりの物をくれ。」
女は、しばらく考え込んで、ニヤニヤした顔で助丸に近づき
「私をお嫁さんにして欲しいの~。」
「はい?」
「だから、お嫁さんにして欲しいの~。」
女の顔が助丸の顔に近づいて来たので、目線を外して
「お、俺は好きな人じゃないと結婚などせん。」
助丸の顔が赤くなって答えた。
「ハハハハ」
女はお腹を抱えて笑った。
「お、俺をからかったのか」
助丸は腕組みをして怒った。
「お前、面白い」
笑いながら女が答えた。
「そんなにお礼が欲しいなら、私が住んでいた所のお礼でもしてあげようか」
今度は冷たい目で助丸を見た。
背中に2本の剣を持ち、布で口元を隠した男が、向こうから来る人に尋ねた。
「すまぬが、赤い服を着て、背中に剣を持った女を見かけたか?」
「剣を持った女? あ~さっき助丸が助けた女だなぁ。」
「どこにいる?」
「俺の近所だけど、あんた。女とどうゆう関係?」
「同じ所に住んでいた者だ。」
「あ~そ。旦那なんだ。女房を追いかけたわけね。
俺が案内してやるよ。ついてきな。」
そう言って、ルーチェは男を連れて、助丸の家へ行った。
「ほら、あそこのボロ家にいるよ」
「案内ご苦労だった。私が住んでいた所のお礼をしてあげよう。」
「お礼なんて・・・・え?」
ルーチェの胸に剣が刺され、そのまま倒れてしまった。
「遠慮するな」
そして、男は家の中に入っていった。
「探したぞ。白夜。」
「よくもまぁ~。こんな所まで追って来たものだ。」
「お前を殺して、俺は出世するのだ。」
「私に対する言葉遣いが、汚くなったな。」
「どうせ死ぬのだから、言葉遣いなど関係ない。死ね。」
男は2本の剣を抜いて、白夜に突進をした。
白夜は、2本の剣の軌道を読んで避けた。
「おいおい。ヘビ。私に勝てると思っているのか?」
白夜は不敵な笑顔でほほ笑んだ。
ヘビは、何度も切りかかったが当たらなかった。
「なぜだ? なぜ当たらん?」
「なぜか? お前は私が戦っている所を見た事が無いだろ?
私は一人で任務をこなしていたからなぁ。
それに、私の剣の動きを見た者は全て殺した。」
部屋の温度が2度下がったように、ひんやりと感じた助丸だった。
「ならば、この攻撃で終わりだ。」
ヘビはいきなり2本の剣を同時に投げた。そして、口に含んでいた数十本の針を白夜に放った。
(この攻撃を避けきれた者はいない。勝ったと確信したヘビだった。)
だが、白夜は予め2本の剣が飛んで来るのが解ったように、簡単に避けて針を剣で防いだ。
「な!」
ヘビは自分の得意な攻撃が外れてビックリしたと同時に、部屋を出て退却をした。
外へ出た瞬間、後ろに激痛が走った。その影響で、前に倒れてしまったヘビ。
背中に自分の剣が刺さっていた。
「おいおい。忘れものだよヘビ。」
ゆっくり、歩いて近づく白夜だった。
「白夜、俺を殺してもまた新しい刺客がやって来る。
せいぜい!?」
ヘビは白夜に首を落とされた。
「話が長いんだよ。」
「さてと。後は証拠を消さないとな。」
白夜は部屋の方に向かった。
(どうする どうする考えろ助丸。 このままでは俺が死んでしまう。何かあるはずだ。
そうだ!! 誰にも言わないから助けてもらおう。)
血の剣を握った白夜は部屋の中に入って、助丸の方に剣を向けた。
「さて、最後に言う事はあるか?」
(言うんだ助丸。さっき考えた事。)
「もちろん。誰にも言わないから助けてと言っても無駄だがな。
死人に口なしってよく言うだろ?」
白夜はニヤリと笑う。
(ぎょえ~~~~ 心の声を読まれた。どうする。どうする助丸。
とりあえず。何か言え助丸。)
「しょ、しょ、正直ビックリした。お前が、これほどの達人だったとは。
お前、組織から抜け出して追われているんだろ?」
「・・・・・・」
「だったら、俺が追ってから追われない方法を教えてやろうか?」
「ほぅ~。」
剣を向けたまま白夜は少し驚いた顔した。
「どうだ?取引だ。良い案だったら俺を見逃してくれ。」
「良い案だったらな。」
「白夜という名を捨て、男になって貰う。
追っ手に見つかった原因は、その派手な赤い服や剣と容姿に特徴があったらから、
簡単に見つかったと思う。
だから、男になりきって生活をしたら追ってからバレないんじゃないか?」
「なるほど。考えた事なかったなぁ。そんなに私の服装が目立つとはな。
じゃ~なおさら、変装をしている事をバレないようにするために、お前を殺した方が良いよな。」
(助丸ピンチ~~~~~。さらに悪化させてしまった。(/ω\)
このまま逃げ出したい。けど逃げ出せない。だったら立ち向かうしかない!!
立ち向かう? !!!)
「待て。」
助丸は右手を白夜の方に向けた。
「まだ話がある。逃げるのではなく、組織を潰せば良い。」
「ハハハ 何を言うかと思えばお前みたいに弱い奴が一人で行って勝てる訳がないだろ。」
「誰が、一人で行くと言った。組織を攻める軍勢が数百~数千の兵士で戦えば、
いかに達人といえどもスタミナが無くなって、破壊する事が出来るはずだ。」
「お前に動かせる力はあるのか?」
「いや。今は無い。」
キッパリと助丸は言った。
「じゃ。どうするんだ?」
「俺が戦で出世をすれば家臣が増えて、扱える軍勢が多くなる。準備が整ったタイミングで攻撃して組織を倒す。
そして、出世をするために、白夜、俺の家臣になれ。」
「この私、白夜がお前の家臣に」
白夜は目を見開て言った。
「そうだ。もし、白夜が一人で戦に出て出世して有名になれば、組織からの刺客が沢山送り込まれてくる。それは嫌だろ?
そして、俺は今の生活から抜け出して出世をしたい。
そのために、白夜の力がいる。自慢ではないが、俺は剣の扱いが下手だ。
だから、戦に出たら俺の警護をしながら、俺に手柄を譲って出世させて欲しい。」
白夜は、剣を向けたまま
「ハハハハ。お前は面白い。今日何回笑っただろう。
よかろう。利害の一致だなぁ。
ただし、お前が約束を破る事があれば、お前を殺す。」
「もちろん。約束は守る」
助丸は突然白夜の剣を握り、掌が血に染まったのを確認して、
床の木に手をバーンと当てた。
「ワイパー・助丸。白夜との誓いを守る者なり。
もし、誓いを破れば我が命、白夜に捧げる。」
白夜の方を強い眼差しで見つめた。
白夜は片膝を着いて、顔を下げ礼をした。
「一時、助丸様の家臣にな事を誓います。」
「最初の命令だ。手が痛い治療してくれ~~~」
今にも泣き出しそうな顔をする助丸だった。
いや~初めて投稿します。
前から投稿したいと思っていたので、投稿出来て嬉しいです。
行間はこのくらいでいいのかなぁ?
ボチボチ修正して、読みやすいようにする予定です。
更新の事ですが、今現在、ネットが繋がらない状態なので、1週間~2週くらいに更新しようと考えています。
ではでは皆さん、仕事や学校で嫌な事、辛い事色々あると思いますが、
小説を読んで少しだけ元気になってくれたらうれしいです。
頑張るぞ( `ー´)ノ




