51話 スキル調査その12
「…………ふぅ」
俺は一仕事終えた気持ちで存在しない額の汗を拭い、空を仰いだ。
結論から言おう。
吸血鬼は最終的に、悪い子にも見せられない仕上がりになった。
理性的な反応が得られたのは、実験開始後三十分くらいまで。
かろうじて生きてる、って反応が確認されたのが、一時間後まで。
それ以降は、いくらスキルを使おうが反応がなくなった。
最初の方は、まだマシだったんだがなぁ。途中からやってる俺も目を覆いたくなった。
徐々に壊れていく人型の生物を見るのは、《精神支配》の『冷徹』くらいでもなきゃ、やってらんねぇよ。
まず、《魂蝕欺瞞》で吸血鬼の価値観をいじりまくった。
どうでもいい話を織り交ぜつつ、その都度思想を変えてみて、吸血鬼の意見に耳を傾けていった。
結果は劇的だった。
ちょっと前の会話では命の大切さを説く聖職者みたいだった奴が、気がつけば狂った殺人鬼みたいな持論を展開したりするんだぜ?
俺がそう仕向けたとはいえ、見てて決して愉快じゃなかったな。
後は、効果の中にあった『認識の改変』を確かめようと、俺の容姿を誤認させられるかも試してみたら、出来た。
だが、10%の効果じゃ補正が弱いようで、本来の見た目から明らかにかけ離れた姿を暗示させても、効果がなかった。
それでも、髪や目の色、背格好などの体格なんかを別の人間に見えるように印象づけられ、『騙す』に特化した非常に有用なスキルだと確認できた。
価値観いじくるより、余程使いやすい効果があって助かる。
そうやって、《魂蝕欺瞞》の力を確認しながら、会話を続けていった。
だが、十分もすれば、自分の記憶と言動の整合性がぐちゃぐちゃになりすぎて、『自我同一感』の崩壊を起こしそうになってたな。
おそらく、記憶から自分の矛盾に気づくことが出来たのは、俺の《魂蝕欺瞞》が10%しか効果がなかったから。
レベル10だったら、そんな矛盾にも気づかなくなるんだろうぜ。俺が意図して矛盾に気づかせる、なんてこともできそうだがな。
ほぼ一分程度の会話で吸血鬼の人格がころころ変わっていったのは、我ながらぞっとしたわ。
とはいえ、さすがに十分で壊れんのは早すぎたから、同じく《魂蝕欺瞞》で元の価値観に修正し直した。
《神術思考》でコイツの言動を思い出せなかったら、元の人格忘れそうだったわ、マジで。
次は《精神支配》だ。これは元々対象が俺だけのスキルだから、《同調》を介して吸血鬼に伝えた。
《同調》で俺が掌握できる10%の内のさらに10%しかねぇから、感情操作が働くのはほんの1%しかねぇんだけど。
ただ、使ってみると中々面白いことになった。
あらゆる中級感情系スキルを呼び起こす《精神支配》を使った状態で、弱めの《魂蝕欺瞞》を使いつつ感情をさらに煽ってみると、あっさり感情に飲み込まれたんだよ。
感情は1%の火種でしかなく、感情を煽る《魂蝕欺瞞》がなければ吸血鬼の精神状態は案外普通だったんだが、それがずっとくすぶり続けると、感情の誘導が一気に有利になることが判明。
俺が直接言葉で誘導しなくとも、爆発させたい感情を《同調》と《精神支配》で対象に残してやれば、いずれ自然と感情に支配されるよう仕向けられそうだ。
たとえば、『激昂』で怒りを植え付け、偶然肩と肩がぶつかったら大爆発! とかな。
やっぱ、《精神支配》と《同調》のレベルが上がったら、《魂蝕欺瞞》よりも簡単に感情操作が出来そうだ。
俺が経験したように、強すぎる感情は視野や行動を制限させる。そういう風に持って行きたい時には、とても役立つだろう。
そうして吸血鬼の喜怒哀楽に十分ほど付き合い、さらにもう十分で試しにいくつもの感情をごちゃ混ぜにしたら、ある時から反応が薄くなった。
どうやら感情を引き出しすぎたことが原因で、一周回って麻痺しちまったらしい。
反省しよう。テヘペロッ♪
そっからは《神経支配》を使ってみた。これも《精神支配》と同じく吸血鬼には最大1%しか効果がなかったが、有意義な実験になった。
《神経支配》の支配領域ってのは、脳や脊髄という神経系全体からみた1%の領域を支配する、ってことだ。
吸血鬼の奇襲をワンコに回避させる時に肉体を動かしたのも、《神経支配》による脊髄反射だったしな。
が、神経活動は、特に脳であれば、処理領域が脳の部位ではっきりと区別され、独立して行われているわけではない。
ある程度別の領域と連携して、電気信号を神経ネットワークで行き来させて、知覚なんかを実現させている。
そこで、五感を司る領域を一つずつ遮断しつつ確認していったら、たった1%の支配でも知覚に異常をもたらせることが確認できた。
脳の活動は電気信号だから、どこかが滞ればすぐに効果に現れるのも嬉しい。
ま、1%でやると、視覚だったら緑内障みてぇな視野欠損とか、聴覚だったら特定の周波数の音が拾えなくなるとか、言っちまえば五感の一部の障害にとどまったんだが。
レベルが上がって、支配領域が上がることに期待だな。
で、ある程度生命力が回復されてんのを確認してから、次は《機構干渉》でスキルをいじりまくった。
これは単に経験値上げだな。《永久機関》を解除して、俺が過去取得した感情系スキルの『取得』と『破棄』を繰り返した。
結果としては、今んところ《機構干渉》のスキル変更を使った方が、《精神支配》よりも楽に感情を捻出できることがわかった。
そうして、後半は《神経支配》で十分、《機構干渉》の入れ替えで十分、後の十分は《神術思考》を吸血鬼に試してみた。
正気の時に《神術思考》並の思考能力を与えりゃまずかっただろうが、この頃になると俺がやりすぎて廃人同然だったから、大丈夫と判断したわけだ。
《神術思考》で何をしたかったかというと、ちょっとした拷問?
具体的には、《神術思考》で吸血鬼の思考時間を意図的に延長し、《神経支配》で痛覚を刺激しまくったら、どうなるんだろうな~? と思ったんだ。
いや~、ヤバいね、アレ。感情消えてたはずなのに、顔が苦痛で歪んで叫び声半端なかったもん。
結構距離があって、馬車近くに待機してる兵士が聞いた心配はねぇが、単純にうるさかった。
すぐに《神経支配》使って声帯を麻痺させ、それからは残りの支配領域を駆使して痛みをガンガン与え続けた。
痛みの程度は、どんくらいだろうか? まあ、強さはわからんでも、質はわかる。
最初は足の小指の爪の中に針をぶっ刺すくらいの痛みで、最終的には神経を直にすりつぶす痛みを与えてみた。
…………改めて言葉にしたらろくでもねぇな、俺。
実際の時間は、十分程度。だが、吸血鬼にとっちゃ延々と続く地獄だっただろう。
《同調》の補正で《神術思考》の効果が下がってたが、膨大になった思考空間すべてが痛みで埋め尽くされた上、痛みの体感時間は実際の何百倍だったんだぜ? そら狂うわな。
ちょっと休憩、って感じですべての《同調》以外のスキルを切ってみると、もうほぼ死体だった。
脈拍うっすいし、瞳孔開きっぱだし、呼吸もほとんどしてなかったし。
はい。これで、悪い子も見ちゃいけない魔族の完成だ。
血管が浮き上がった白目を剥いて血涙流しながら痙攣し、口からは次々とカニみてぇな泡がブクブクと発生。
全身から汗があふれてその辺水浸しだし、ズボンの中は糞尿でいっぱいだ。
チビの【幻覚】をやり過ぎた後、って感じだな。
悪い子でも絶対、真似しちゃダメだぞ♪
ついでに、実験中に情報収集はほとんど出来なかったから、【魔王】の情報はねぇ。
ちょっと加減をミスったみてぇだ。
ま、失敗は成功のもとって言うし、次に活かしゃ問題ねぇだろう。
次があるのがいいことなのかは、さておいて。
「さって、お掃除お掃除」
もう利用価値がなくなった吸血鬼にゃ用はねぇ。
【普通】を発動したままだった俺は、そのまま吸血鬼の肉体を踏みつぶしていき、死体を完全に消滅させた。
まるで紙細工でもぶっ壊すみたいに、吸血鬼の肉体が血とともに破裂していき、粉々になっていくのは非現実的な光景だったな。
一度に潰せる面積が足裏程度だったからだろう。
処理しきるまでに、結構時間がかかった。
地面を何回も蹴り、疲労がたまる。
人一人を完全に処理するのって、手間なんだなぁとつくづく思う。
前回のイガルト王国の密偵とは違い、今回は俺が直接手を下して、人に近い生物を殺した。
なのに、それだけの感想しか思い浮かばねぇ時点で、俺も相当キてるな。
俺も程々にこの世界に染まり、日本での価値観が狂ってきてる気がする。
《奇跡》で強制発動した《限界超越》で、精神暗示の効果がブーストされたまま、ってのもあるだろうけど、大丈夫なんだろうな、俺?
ま、いいか。なるようになるさ。
「お~い、ワンコ~?」
「うっ、うぅ……」
で、その次はワンコを起こすことにする。
ワンコにかけた【普通】を解き、《同調》で送ってた《精神支配》の『失神』も切って、ワンコの肩を揺さぶった。
あれ? ワンコの名前って確かフロウェルゥだっけ? それに、確か『種族』は『狼人』だったよな?
まあいいか、ワンコの方が呼びやすいし。
「ぐ、……きさま、よくも、やってくれたな」
しばらくすると、ワンコは気怠そうに目を覚ました。
まだ【普通】のせいで魔力が0のワンコは、酷い脱力感と倦怠感に見舞われていることだろう。
それでも俺に悪態を吐き、睨むだけの気力があるのなら大したもんだ。
「悪ぃな。だが、これでワンコの《契約》も切れたぜ?」
「は? …………なん、だと?」
寝起き早々とんでもない事実を告げられたワンコは、目を丸くして口をポカーンと開けている。
さっきから間抜け面が多いな、ワンコ。
だがそこがいい!
ラブリー!!
「ば、ばかな! ディプスの、《契約》は、いにしえの、こだい、ぎしき、まほう、だぞ? それが、そんな、かんたんに、かいじょされる、わけが、」
「古代儀式魔法、ねぇ? かなりご大層で大仕掛けな魔法みたいだが、俺のスキルで一発だったぜ?」
そう、俺はワンコの『状態』を【普通】にすることで、隠しステータス扱いの《契約》の内容を霧散させた。
確認したところ、俺の《同調》も隠しステータス扱いで、普通の方法じゃ見れない。
《契約》がどんだけ強力なスキルだろうが、【普通】にとっちゃ『存在しないもの』と同じ。意識して破ろうとすれば、一発で壊れちまったよ。
ちなみに、俺の『状態』が常に【普通】だったにも関わらず、《奇跡》でクソ王の《契約》が消えるまで効果が持続したのは、他の魔法と比べると《契約》がかなり複雑で強力な魔法だったことが考えられる。
ワンコでやったみてぇに任意で壊せるものの、ピンポイントで突かないと無理だったっぽいな。
《機構干渉》で隠しステータスをこっそり確認してから、そこにあった《契約》に【普通】をぶつけて、効果を無効化したわけだ。
これで、ワンコはイガルト王国との間に結ばれたらしい、奴隷としての《契約》がなくなり自由の身だ。
「ま、俺の言葉を信じるかは、ワンコ次第だがな?」
「わんこ……?」
あ、今そこ?
ただのあだ名だよ、あだ名。
それは後回しでもいいんだよ。
「それと、今ワンコの魔力は『0』だが、動けるか? 獣人族のほとんどは魔力総量が少ねぇはずだから、魔力枯渇の状態でもある程度動けるんだろ?」
「ふ、ん、かんたんに、いってくれる、なっ!」
俺が調べた知識で尋ねてみると、これが答えだと言わんばかりにワンコが立ち上がる。
獣人族は種族的に保有魔力が少なく、一番魔力枯渇の症状が軽い種族であると言われている。
人間なら回復するまで寝たきりになっても、獣人のほとんどは無理をすれば歩けるくらいにはなる、ってのが本の知識だ。
で、ワンコの場合、ちょっとふらつきがあり、さすがに戦闘は無理そうだが、足取りはしっかりしているように見えた。
さすがに鍛えているだけはある。立って歩けるだけ上等だ。
「よし。じゃ、行くか!」
「…………まて、すこしは、せつめいしろ」
オーッ!! ってな具合に右手を上げ、出発を促した俺。
だが、真っ先にくれた反応は、ワンコの呆れた視線。
え? 説明いる?
背中にびしびし感じる目力に振り返り、俺は首を思いっきり傾げた。
イラッとした顔もかわいいな、ワンコ!!
あれよあれよと時間は過ぎ、今は夜の七時頃。
すっかり日も暮れ、あたりは満天の星空が瞬いている。
馬車での道中は魔物に襲われることもなく、実に平和だった。
ワンコに聞いたところによると、馬車の道として整備された街道には、弱い魔物除けの効果がある物質が使われているらしく、街道さえ外れなければ滅多に魔物に襲われることはねぇんだと。
街道沿いのダンジョンから、いきなり魔物が飛び出す、なんて例外はあるらしいがな。
「ふぃーっ。疲れた」
ようやく止まった馬車から降りた俺は、今日の朝に出発した城を見上げる。
ろうそくの火か、それとも俺に寄越された手元も見えづらい明かりの魔導具の上位版でもあんのか、所々から光が漏れている。
現代日本と比べると明るさは微妙だが、これでも贅沢なんだろうなぁ。
「ま、どうでもいいか」
なんて考えながら、俺は城へと歩を進める。
馬車から出てくる人物は、俺一人だ。
付き添いだったワンコも、兵士も、誰一人としていない。
馬車は俺の《同調》+《神経支配》で馬を支配し、御者の経験がなくとも動かすことは出来た。
スキル様々で、鞭より楽に馬を操作し、城まで戻ってきたわけだ。
さて、それじゃあ戻ってくるまでのことについて、説明しよう。
あれから俺がしたことは、馬車近くに待機していたイガルト人の殺害だ。
簡単だったぞ? 馬車の位置まで一人で戻り、俺が雑魚だと思いこんでるバカ二人が背中を見せ、油断したところを【普通】で殴れば、首なし死体の出来上がりだ。
ただ、帰り道が面倒だった。最初に魔物がいなかったのは、魔族である吸血鬼が森の中にいたかららしい。
魔族の魔力は人間にゃわかんなくとも、魔物には本能で危険度がわかるっぽいな。野営地からの帰りは、何度もゴブリンと遭遇して殴りまくったし。
ってわけで、兵士の死体は森の中に引きずって放置。そうすりゃ、後は魔物が勝手に処理してくれんだろ。
次に、俺の【普通】で疲弊したワンコを馬車に乗せ、城とは別の町まで護送した。
ワンコは死んだことにし、イガルト王国から逃亡させるためだ。
【普通】レーダーや《生体感知》を使い、吸血鬼によって殺された以外の密偵が付近にいないことを常に確認しながらやったから、人伝の情報からクソ王に伝わることはねぇだろう。
もし、俺の知らねぇ手段で、魔力反応を頼りに遠距離から監視されてた場合も考慮し、あらかじめ【普通】でワンコの魔力も抜ききっている。
遠くから魔力反応で生死を判別する技術があっても、ワンコの死を偽装できるはずだ。
ワンコを逃がすことは、《契約》をぶち破ったときから考えていたことだ。
城に戻ったところでクソ王に《契約》の有無がばれればヤベェし、《契約》が存在しねぇワンコに城へ戻るメリットは一つもねぇからな。
ワンコ自身は王城に残った部下の獣人をえらく気にしていたが、そこも問題ねぇ。
王城の中にいる人間には、『異世界人』の大半を除いて《同調》をすでに仕掛けてある。そこを経由して【普通】をかければ、いつでも《契約》は壊せるからな。
《同調》がありゃ、俺ならワンコを含む獣人全員の行動は把握できる。
《神経支配》を使って念話系スキルだと偽り、ワンコの声で『幻聴』でも聞かせりゃ、《契約》を壊すタイミングを合わせることも出来る。
そのことを俺のスキルの詳細をぼかして話し、納得してもらうことでワンコ自身にも逃亡を納得してもらった。
頑固そうだったから、こっそり《魂蝕欺瞞》を使って説得したのは秘密にしとこう。
今度は加減を間違えなかったぞ。吸血鬼で練習しといてよかったぜ。
それでもやっぱり最後まで渋っていたワンコを、強引に獣人の隠れ里があるという町の近くに降ろし、真っ直ぐ城まで戻って今の時間だ。
馬車のケツクラッシュを長時間食らってっから、切実にケツが痛ぇ。
ちなみに、ほとんどの『異世界人』に《同調》を仕掛けてねぇ理由は、合同訓練で斬られた後に仕掛け損ねたってのもあるが、万が一直感だけで《同調》の発動がバレる可能性を否定できなかったからだ。
アイツら、腐っても実力者ばっかだからな。俺が余計なことして、俺の仕業だとバレたら、途端に面倒なことになる。
最悪、『異世界人』全員で俺を殺しにくるぞ、多分? 基本、好感度最悪だからな、俺。
一応、俺の【普通】がえげつないスキルだと判明した以上、撃退は可能だ。
アイツらを『日本人』じゃなく、『異世界人』として強く認識すりゃ、吸血鬼みてぇに【普通】で殺すことも出来そうだからな。
が、【普通】が『異世界人』も容易に殺せる手段になったところで、大人数の『異世界人』をいちいち全員相手にすんのはさすがにダルい。
俺を無能と信じ、ずっと放置されて面倒が減るなら、それに越したことはねぇからな。
んで、俺が城に戻ったのは、正式にこの城から出て行くことを交渉するため。
もう、力も知識もスキルも、十分すぎるほど手に入れたんだ。
この城に残る必要もねぇ。
それに、説得できるアテもある。
だったら、さっさとトンズラするに限る。
『異世界人』にゃ悪ぃが、さっさと【魔王】討伐は一抜けさせてもらうぜ。
《神術思考》で何度も交渉の段取りを確認しつつ、俺は《生体感知》で人を避けつつ、一人で王城の廊下を歩いていた。
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名前:平渚
LV:1【固定】
種族:日本人▼
適正職業:なし
状態:【普通】
生命力:1/1【固定】
魔力:0/0【固定】
筋力:1【固定】
耐久力:1【固定】
知力:1【固定】
俊敏:1【固定】
運:1【固定】
保有スキル【固定】
【普通】
《限界超越LV10》《機構干渉LV1》《奇跡LV10》《明鏡止水LV1》《神術思考LV1》《世理完解LV1》《魂蝕欺瞞LV1》《神経支配LV1》《精神支配LV1》《永久機関LV1》《生体感知LV1》《同調LV1》
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