45話 言いがかり
「ヨウタ殿にギン殿、タツト殿にカツヤ殿まで? 貴殿らは確か、すでに城外へと出られたはずでは?」
フロウェルゥとかいう、発音がムズいワンコの名前を口にしたコイツら。
どうもワンコもコイツらと遭遇するのは予想外だったようで、俺には使わなかった敬語で尋ねていた。俺には威圧的な言葉なのに、解せぬ。
で、ワンコへの反応はというと、最初の奴以外ははっきりとワンコをどうでもいいと思ってる節があった。
「それが国王様から直前で呼び出しがかかりまして、少々話し込んでいたのです!」
ヨウタとかいった奴は、かなりのイケメンだった。
身長は俺と同じか、ちょっと上くらい。イガルト人の主な外見的特徴である金髪碧眼だったら、まんま白馬に乗った王子様、って感じになりそうなほど、主人公感が半端ねぇ顔立ちだ。
体つきは細身だが、しっかり鍛えてて筋肉はついてるっぽい。俗に言う、細マッチョ? 腰に両刃の直剣がぶら下がってっから、剣士か。
会長がいなかったら、コイツが【勇者】をやってたかもしんねぇほど、キャラがそれっぽい。
ただ、言動から暑苦しさを感じて、俺は苦手なタイプだ。
多分あれだ、言葉を交わしたらみんな友達とかいって、プライベートにガツガツ入ってくるタイプの奴だ。俺、そういう馴れ馴れしい奴、嫌いなんだよなぁ。
「ちっ! おい金木! んなことどうでもいいだろうが、さっさと行くぞ!」
次に発言したのは、動物園から脱走してきたゴリラみたいな大男。
ギン、っつったそいつは、推定2m越えのゴリマッチョで、プロレスラーかっ!? ってくらい化け物的な分厚い筋肉をしている。
武器はこれといって見当たらねぇから、紫と同じく素手で戦りあう近接戦闘職、ってとこか。見た目からしてパワーファイターで、武器なんかいらなさそうだ。
でもコイツ、確か最初のステータス確認でイガルト人に褒められてた不良じゃねぇか?
それがマジなら、そん時から体格は筋肉質だったが、ここまでじゃなかったぞ? どうやったらこうなるんだ? ラ○ザップか? ラ○ザップなのか?
「そうだね。これ以上男に囲まれたむさ苦しい状態はゴメンだ。すぐに屋外に出て、僕の子猫ちゃんたちとの狩りを楽しみたいところだよ」
で、見るからに軽薄そうなホスト風の男は、タツトって言うらしい。
身長は180くらいで、そこそこ高め。顔立ちは中性的で、女装すればすっげぇ似合いそう。
んで、言動からして女にモテるんだろうなちくしょう俺にも一人分けてくださいお願いします。
体格は、ゴリラとは正反対だな。めっちゃ優男。必要な筋肉どころか、運動で汗かくのも嫌ってんのが伝わってくるくらい、肉体的に鍛えてる様子が見えねぇ。モヤシ極まってんな、おい。
見た目年齢からして教師なんだろうが、何だこの、そこはかとなく漂う三下臭は?
言動以外も観察すると、重心はガタガタで足運びも浮き足立ってんのに、背負ってる武器は槍。正直、何したいんだコイツ? って思っちまう。
「だそうですので、僕らはここで失礼しますね」
最後のカツヤって呼ばれてた奴は、ショタ好きのお姉さまにはたまらないだろう、童顔かわいい系の外見だな。
身長は俺よりちょい低めで、目元口元に笑い皺が見え、動作の一つ一つが生真面目っぽいから、普段は優しげな雰囲気の優等生なんだろうな。
体格は、無駄な筋肉のないタイプの細マッチョ。熱血野郎がどちらかというとパワー重視なのに対し、ショタはスピード重視っぽい。
印象だが、猫科の動物っぽい筋肉の付け方だと思った。武器は双剣だし、手数で押す戦士、ってことか。
見た目だけなら一番親しみやすそうな奴なんだが、『放っておいてくれ』オーラをめっちゃ感じる。
えらくご機嫌斜めだな、おい? 何があったか知らねぇが、笑い皺が眉間の皺に変わっても知らねぇぞ?
「そうでしたか。国王陛下の。『ディプスめ、何を企んでいる?』」
声音だけはにこやかに答えていたワンコだったが、喉語でめっちゃクソ王を不審がってた。
ワンコの台詞からして、他の『異世界人』はすでに城から出て、すでに魔物討伐訓練とかいうのに出払っているらしい。
なのに、コイツらはわざわざ呼び出されて足止めされ、ワンコが俺を連れ出す時間と場所をブッキングさせてきた、と。
なるほど、怪しさ満点だわな。
んで、合同訓練の結果からして、考えられるとしたら。
コイツら、担任の次に派遣された俺への刺客か?
確率高そうなのはその線だが、どういう人選なんだ、これ?
どう見てもコイツら、仲間同士って雰囲気じゃねぇ。
なんつうか、寄せ集め? 会長たちみてぇな、息の合った感じが全くしねぇんだよな。
しかし、一度俺の殺害計画が失敗した後で、わざわざクソ王が集めたんだ。
『異世界人』の中じゃ実力はもちろんのこと、何かしらの意図や繋がりがあって集められたと考える方が合点がいく。
じゃあ、その共通点は?
「では、私も彼を訓練の場まで案内するので、これで失礼します」
俺もワンコ同様訝しく思っていると、関わるのが面倒だと思ったんだろう。ワンコはさっさとコイツらから別れようとして、口実に俺を使ったようだ。
四人の『異世界人』へ、自身の後ろにいた俺を見せるように、ワンコは一歩横へずれた。
で、初顔合わせ、ってなったんだけど……。
『あぁ~っ!!!!』
うっせ!
んだよ、いきなり大声出すなよ!!
四人が四人とも、全く同じタイミングで俺を指さし大声を出すもんだから、俺は顔をしかめて耳穴に指を突っ込む。
「あの時、会長に庇われていた学ラン!」
「テメェはあん時、セラが近寄っていったヤツ!」
「長姫先生と親しそうだったクソガキじゃないか!」
「紫穂ちゃんを騙して誑かした男!」
待て待て、一斉に喋んなお前ら。
一応聞き分けられたけど、一人ずつ順番守って喋ろうぜ。
何となくの事情はわかったが、俺、すっげぇ関わりたくねぇ。
「え~っと、用件は一人ずつ発言してくれると助かるんだけど? で、俺アンタらと初対面だよな? 何か恨まれるようなことしたか?」
とりあえず、相手の出方を見るためにすっとぼけてみる。
コイツらが言ってるのが会長たち四人のことなんだろうな~、とは思ったし、何となく誰が誰のことを言ってんのかも察しがつく。
ヨウタが言ってた『会長』は、そのまま水川会長。
確か、うちの生徒会って無駄に美形揃いだったから、コイツも生徒会メンバーか? そういや、こんなんいたような、いなかったような……?
ギンの言う『セラ』は、多分チビのことだろう。
喧嘩っ早そうなところとか、戦いに飢えてそうなところとか、同類っぽいし。しかし、セラ、ねぇ? チビにゃ悪ぃが、似合わねぇ名前だな。親のセンスを疑うわ。
タツトは『長姫先生』っつってたから、残念先生で確定。
にしても、長姫、ってまた珍しい名字だな。戦国武将の妻、って感じの響きで、残念先生のキャラを考えれば違和感がある。っつうか、誰がクソガキだよ。そういうテメェはホスト崩れじゃねぇか。
で、消去法でカツヤの『紫穂ちゃん』が、貞子だな。
名前からしても、コイツが貞子の言う『カツくん』か。やけに親しそうだし、貞子の人見知り具合からして、かなり長い付き合いのある幼なじみってとこかねぇ?
よし、相関図はこれで合ってるはずだ。
さぁて、こっからは向こうの言い分を聞いてみなきゃわかんねぇが、どういうわけでコイツら全員から『敵意』を向けられてんだ、俺は?
「学ランがどういった経緯で会長と知り合ったかは知らないし詮索しないが、君のせいで会長は三日もろくに鍛錬ができなかったんだぞ!?
【魔王】を倒す切り札である【勇者】の腕が鈍ったら、どう責任をとってくれる!?」
えぇ~……? そんなの会長本人に言えよ?
三日、ってのは俺がベッドで寝込んでた日数だよな? 確かに怪我したの俺だけどさぁ、訓練に身が入らなかったのは会長の集中力の問題じゃねぇの?
遠因が俺であったとしても、それを俺のせいにされても困る。
俺のことなんて気にしないで~、とか言えばいいのか、なぁ?
「セラは自分から男に寄ってくような尻軽じゃねぇ!! サシで俺に勝った、初めての女だ!! いつも周りを力で脅えさせ、向かってくる敵も一瞬で倒しちまう、俺が唯一認めた強い女だ!!
それなのに、テメェはセラを弱くした!! どう落とし前つけてくれんだ、アァ!?」
はぁ? 知るかよ、そんなこと?
チビが周りを威嚇してたのは最初からだし、【幻覚】は強力だから強いのは当然だけどよぉ?
尻軽とか弱くしたとか、心当たりゼロだぞ、マジで? ってか、チビが俺に構うことと、弱くなった云々って関係あんのか、それ?
落とし前がどうの以前に、順を追って説明する論理的思考をテメェに求めてぇんだがな、筋肉ゴリラ?
「長姫先生は僕と結婚の約束までした女性だぞ!? 凛々しく、完璧で、隙のない、正にパーフェクトな女性だ!! それを、婚約者の僕をさしおいて誘惑するなど、言語道断っ!!
盛りのついた高校生のクソガキが、長姫先生の肉体でこっそり抜くのは勝手だが、彼女の処女は僕のものだっ!!」
いやいや、誰だよそれ? それが本当だったら、俺にそんな知り合いいねぇよ。
残念先生は、威厳なし、ボケまくり、隙だらけの三拍子揃ってるからこそ、残念先生なんだぞ? テメェは残念先生の何を見て言ってんだ? あの人に失礼だろうが。
それに、誰が盛りのついたクソガキだよ、おい? 抜くとか処女とか、お前のポロッと出てる本音の方がよっぽど下品で発情期臭ぇじゃねぇか。
残念先生は残念だが、貞操観念はしっかりしてそうだし、コイツが婚約者とかぜってぇ嘘。さらっとすぐわかる嘘までついて、コイツ本気で何がしたいんだ?
「紫穂ちゃんは僕がいなきゃ駄目なんだ! 僕が守って上げなくちゃいけないんだ! なのに、最近はずっと僕を避けてばっかりで、僕から離れようとしている!
それもこれも、いきなり現れたお前のせいだ! お前が紫穂ちゃんを誑かしたからだ! 僕の紫穂ちゃんに何をしたんだ!?」
コイツはコイツで、ずいぶん拗らせてんなぁ、おい?
さっきから聞いてりゃ、僕僕僕僕。全部テメェの勝手を押しつけて、貞子の意志をガン無視してんじゃねぇか。
で? 思い通りになんねぇ貞子は騙されてるから、いきなり貞子が懐きだした俺に原因があるってか? ふざけんな。
貞子はお前の都合のいい玩具じゃねぇんだよ。他人に責任を押しつける前に、避けられるようになっちまったテメェの失態を振り返りやがれ。
「あ~、言いたいことはそれだけか?」
コイツら、揃いも揃ってまともなヤツが一人もいねぇ。
んで、勘違いも甚だしい。
「なっ!? なんて図々しい態度! それでも【魔王】討伐に選ばれた勇者の一人なのか!?」
「んなこの国の連中が勝手に決めた役目なんざ知るかよ。そんなに【勇者】って響きが好きなら、そっちで勝手にやってろ。訓練のサボりに文句があんなら、直接会長に言ってこい。
それと、鬱陶しいノリに俺を巻き込むな。迷惑なんだよ、中二野郎」
中二野郎の主張は、【勇者】一行の旗頭である会長が弱くなること、言い換えれば『自分の理想から外れる』ことが気に食わない、ってこと。
どうやら【勇者】っつう英雄願望にかなり執着し、さらに会長への憧憬とか諸々がミックスされて、『【勇者】はこうでなくちゃならない』みたいな理想像を勝手に作ってやがるな。
言い換えれば、中二野郎は会長を『水川花蓮』ではなく【勇者】という肩書きでしか見てねぇか、会長にテメェの勝手な妄想を押しつけてぇだけ。
偶然取得しちまった【勇者】という『力』に戸惑い、真面目すぎたが故に自ら全部背負おうとして重責に潰れそうになってた会長の苦悩なんて、中二野郎はちっとも気づいてねぇし、気づこうともしてねぇな、こりゃ。
勝手にテメェで盛り上がって、勝手を他人に押しつける。かつての会長と同じ『責任の放棄』でも、自覚がねぇ分質が悪ぃ。
どうせ会長が【魔王】に負けたら、『こんなの【勇者】じゃない!』とかって、真っ先に責め立てるタイプだぞ、コイツ。
「テメェ!! さっきからナメた口叩いてんじゃねぇぞ!! ぶっ殺されてぇのか!?」
「ナメてんのはどっちだ、筋肉ゴリラ。アイツが強いことと、アイツが俺にちょっかいかけたから尻軽で弱くなった、っつうのは全くの無関係だろうが。
本当にアイツが弱くなったかどうかなんざ、俺に吠える前にテメェの腕っ節で本人に確認してこいや」
ギンとかいう筋肉ゴリラの主張も、だいたい中二野郎と似たようなもんだ。
不良としての強さへの憧れと、男として惚れた女が他の男に構う嫉妬。二つが半々くらいで混ざったのが、さっきの言葉だろう。
大方、訓練だか試合だかで自分に勝ったチビが、たまたま自分の理想にドストライクでアプローチかけてんのに相手にされず、自分以外の誰かに媚びるような姿が許せない、ってところか?
口振りからして、筋肉ゴリラ自身は何回も返り討ちにあって相手にされねぇのに、チビがやたらと絡む俺に嫉妬してる、と。
尻軽がどうのってのは、俺に突っかかるチビの姿が、筋肉ゴリラにゃ構ってちゃんみてぇに見えるんだろうぜ。
そんなもん、とばっちりもいいところだ。俺はアイツの戦闘狂に付き合わされてる被害者だっつうの。
俺とアイツがキャッキャウフフな関係に見えんなら、今すぐ眼科か脳神経外科に行ってこい。
しっかしこの筋肉ゴリラ、出てきた台詞が感情先行で、一回聞いただけじゃ意味不明じゃねぇか。普通の会話で変に頭使わせんなよ、面倒臭ぇ。
不良は不良らしく、『俺が惚れた女に手ぇ出すな!』くらいシンプルでわかりやすく言えよな。それはそれで引くが。
「このクソガキっ!! 異世界人でも十人に入るほどの戦闘力を持つ僕たちに、なんて口の利き方をっ!?」
「何言ってんだホスト崩れ? この話に戦闘力とか無関係だろうが。何か? 暴力にものを言わせりゃ、誰も彼もが言うこと聞くとでも思ってたのか?
だったらアンタの婚約者、っつう先生にもやりゃいいだろうが。喧嘩を売る相手は、俺じゃねぇだろ」
ホスト崩れは、いっそ清々しいくらいの嫉妬だな。
イケメンな自分が狙ってる女に全然相手にされず、その女は自分よりも明らかに平凡な俺を構ってばかり。こんなのおかしいだろ、ふざけんな! ってことらしい。
言動からして、テメェの力に自信はあったが、残念先生にゃすでにボッコボコにされた口だな。
だから、残念先生が気にかけている『邪魔』を排除すれば、自分に靡くと本気で思ってんだろう。問題解決になってねぇだろうが、アホ。
さらに、さっきこのホスト崩れ『僕の子猫ちゃんたち』っつって、他にも口説いてる女の影があるの自分で暴露してんじゃねぇか。
さっきから不用意な発言が多いし、すでにそういう噂が残念先生の耳に入ってっから、余計に相手にされねぇんじゃねぇか? だったら、真正のバカだな。
槍使いのくせに体はまるで鍛えておらず、残念先生を婚約者だと俺に偽りながら浮気を公言し、言うことを聞かなきゃ暴力で脅す。
見た目に違わず、何もかもが薄っぺらいヤツだな。そりゃ嫌われるわ。
恵まれた容姿で女にゃ困らねぇのに、理想の女には見向きもされねぇとか、笑い話にしかならねぇ。それがテメェの招いた浮気性が原因なんだから、救いようもねぇ。
俺を敵視するより、テメェの性根を叩き直してアタックした方がよっぽどマシだっつの。
「お前だって同じじゃないかっ!? そのよく回る舌で、紫穂ちゃんを騙した悪党の癖にっ!!」
「そりゃテメェに都合がいい理屈だろうが。アイツに避けられてる理由を俺に押しつけて、テメェを守りてぇだけだろ?
アイツが何を思ってお前を避け、俺に寄ってくるのかは知らねぇけどよ、俺に八つ当たりする前にアイツとちゃんと向き合えよ、妄想野郎」
この妄想野郎は、さっきから意見が自己完結ばっかなんだよ。
貞子に避けられてばっかりでろくに話もしてねぇはずなのに、俺が貞子を言いくるめた加害者で、一方的に悪いと決めつけて噛みついてきやがる。
確かに、俺には《魂蝕欺瞞》みてぇな、他人を完璧に騙せるスキルは持っている。
が、貞子に使ったことは一回もねぇし、今後も使う気はさらさらねぇ。あんな幼児に精神汚染かけるほど、腐った人間じゃねぇよ。
まあ、妄想野郎の言い分は俺の純粋な舌先三寸で言いくるめた、って意味だろう。
そりゃあ、俺が屁理屈ばっかの三枚舌なのは自覚してっし、今更矯正できるもんでもねぇ。
でも、だったらテメェが貞子を説得して正気に戻してやりゃいいだけの話だ。
そもそも、本気で俺が貞子を騙していたとして、俺を糾弾すりゃすべて万事解決なわけねぇだろ。
貞子は洗脳されたままで、逆に妄想野郎を恨んで殺そうとするかもしれねぇ。俺をどうにかするのも重要だが、貞子自身をどうにかする方が先のはずだ。
結局、コイツは俺を言い訳に逃げてるだけだ。
長い付き合いらしい貞子に避けられ、傷つき、これ以上傷つきたくなくて、本気で向き合うことを恐れた。
そんなに貞子が大事なら、避けられようが何言われようが、テメェで捕まえて守りきってみせろよ。
「はっきり言うが、テメェらの言い分は全部ピント外れの言いがかりなんだよ。
俺にギャーギャー唾飛ばす暇があったら、本人にこうしろああしろって直談判でもしてこいや。
その方がよっぽど有意義で、問題解決の糸口になるだろうよ」
共通してることは、コイツら全員、当人への文句を俺にぶつけただけだ。
都合よく近くにいた、当人たちよりも攻撃しやすい対象だった俺に矛先を向け。
当人たちから排除することで、テメェの正当性を主張しようとしているだけの回りくどい勘違い野郎ども。
何となく、全員がそれぞれに好意を抱いてんのはわかったけどよ、そんな面倒臭ぇ痴情のもつれに俺を巻き込むなよ。
惚れた腫れたのどんちゃん騒ぎは余所でやってくれ。
俺にゃ全くの無関係だし、そんなことに構ってられる余裕なんざねぇんだよ、マジで。
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名前:平渚
LV:1【固定】
種族:日本人▼
適正職業:なし
状態:【普通】
生命力:1/1【固定】
魔力:0/0【固定】
筋力:1【固定】
耐久力:1【固定】
知力:1【固定】
俊敏:1【固定】
運:1【固定】
保有スキル【固定】
【普通】
《限界超越LV10》《機構干渉LV1》《奇跡LV10》《明鏡止水LV1》《神術思考LV1》《世理完解LV1》《魂蝕欺瞞LV1》《神経支配LV1》《精神支配LV1》《永久機関LV1》《生体感知LV1》《同調LV1》
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