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29話 【結界】

「…………ぇ、…………ぁ、…………ぇ、っ?」


 俺の言葉が予想外だったのか、聞き取れなかったのかはわかんねぇ。


 が、貞子は大いに動揺し、疑問の声を喉で鳴らす。


 貞子の目線が俺の横顔に思いっきり突き刺さるが、俺は視線を空から変えない。


 でも、一度開いた口は閉じず、独り言のように、続けた。


「嫌だったら、逃げればいい。

 戦いたくなかったら、逃げればいい。

 死にたくなかったら、逃げればいい。

 それがお前の意思なら、逃げてもいいんじゃねぇか?」


「っ!?」


 もう一度、かみ砕くように、俺は貞子に『逃避』を(すす)めた。


 俺の台詞が理解できたのか、大きく息を呑む音が聞こえる。


「で、っ、でもっ! みんな、み、みんながっ! たっ、たたか、戦う、って!!」


「周りは周りだ。そいつらがそう決めたんなら、それでいいじゃねぇか。

 だけど、お前の人生は、お前だけのもんだ。

 誰かに束縛されるもんでもねぇし、誰かに強制されるもんでもねぇ。

 誰かにつき従うのも、独りで逃げるのも、お前の権利で、自由なんだ。

 最後は、他の誰でもない、お前だけの意思で、決めるしかないんだ」


 吃音(きつおん)じみた反論をする貞子に、俺は(さと)すようにして、俺の意見を空にこぼす。


 とはいえ、俺の言葉は貞子に向けたようで、貞子に聞かせる言葉じゃない。


 これは、そう、ただの独り言だ。


 俺がそうだと信じる意見を、ただ、口にしているだけ。


 だから、俺の独白に何を感じようと、何を選択しようと、貞子の自由だ。


「お前ってさ、適正職業、なんなんだ?」


 また黙り込んでしまった貞子に、俺は世間話のようにステータスのことを尋ねる。


 もちろん、俺は答えが聞けるなんて思っちゃいなかったが、貞子にしては早い反応で、言葉は返ってきた。


「『守護、魔法師』、と、『空間、魔法師』、です」


「二つもあんのか。そりゃ、よかったじゃねぇか」


 皮肉でも何でもなく、俺は心からそう思い、笑った。


 乾いた笑い声に、貞子はまた、押し黙る。


 俺の言いたいことがわからねぇようで、俺の答えを求めて、今度は貞子が待っている。


 もったいぶるほどの話でもない。


 だから、口にした。


「俺はな、『なし』、だ」


「…………?」


 見てないけど、貞子が首をコテンと片側に傾げたのがわかり、苦笑がこぼれる。


「『ない』んだよ。

 俺には。

『適正職業』が、『ない』んだ」


「…………ぇっ?」


 俺が、この世界で最弱(クズ)たらしめている情報の一端を告げると、貞子は絶句した。


「『適正職業』ってさ。

 俺たちにとっちゃ、己を鍛える指標だよな?

 スキルの適正を知る手がかりで、自分の力を象徴する肩書き。

 地球じゃ、職業なんて、ただ自分の専門を示す記号だった。

 けど、この世界じゃ明確に用意された、人生のレールなんだ」


「ぁっ、……ぁぅ」


 イガルト人が『適正職業』から俺たちの将来性を見出したのが、その証拠だ。


 地球にいた頃じゃわからなかった、自分の才能。


 疑わずに鍛えれば、必ず結果が現れてくれる、絶対の指針。


 それが、『適正職業』だ。


「俺には、それが『ない』。

 二つも道があるお前と違って、『ない』んだ。

 無数にあったはずの進める先も。

 確かに立てる地面も。

 後ろに残す何かも。

 何も、『ない』んだ」


「ぅぅ……っ! ……ぅぅぅっ!!」


 俺には、その指針がない。


 未来を生き残れる希望もない。


 誰かに何かをしてやれる力もない。


 何もない、がらんどうな存在だ。


「お前は自分が何もできないなんて思ってるみたいだが、それは違う。

 本当に何もできなくて、逃げ場がねぇのは、俺だ。

 俺だけだ。

 だから、お前は逃げればいいんだ」


 でも、貞子は違う。


 ドジで、ノロマで、意気地なしで、臆病でも。


『守護魔法師』という盾と、『空間魔法師』という武器がある。


 逃げ道なんて、いくらでも作っていけるはずだ。


「そんなことないっ!!!!」


 しかし、貞子は今までで一番の否定を叫んだ。


 ざりっ、という音からして、座るのを止めて立ち上がったようだ。


 そうだな。


 逃げるには、まず、自分の足で立たねぇとな。


「違わねぇさ。

 お前には【結界】があるだろ?

 それに頼ればいい。

 誰がお前に何を吹き込もうと、【結界】だけは、お前を守ってくれるから」


「ちが、っ! わたし、っ! ちがっ……!!」


 長い髪を振り乱し、貞子の匂いが鼻をくすぐる。


 ……ははっ。


 そういや、人の体温を感じたのも、人の匂いに気づいたのも。


 こっちに来てから、初めてだったな。


「【結界】は、『界』を『結ぶ』って書くだろ?

『界』は区切りとか、境目(さかいめ)とか、特定の空間を指す言葉だ。

 それを『結んで』、特別な空間にすんのが【結界】だろ?」


 それでも、否定を重ねる貞子に、教えてやろう。


 お前の周りが、こんなにも、自由であふれてるんだってな。


「そ、そっ! ぅ、だけど……、あの…………」


 いきなりの話題転換に焦ったか、貞子はまたどもって、言葉を詰まらせる。


 俺はその間に、貞子の言葉から推測したことを、独り言にして虚空に飛ばす。


「『守護魔法師』ってのは、【結界】を盾にできるから、そうなったんだろうぜ。

 何でもない場所を区切って、結んで、世界を(へだ)てる。

 何物をも通さず、何者をも拒絶する。

 その力は、お前を害そうとするすべてからお前を守ってくれる、最強の盾だ。

 まさに『守護』の名を冠するに相応しい力じゃねぇか」


 名前から誰でもわかるだろうが、【結界】は防御の力だ。


 何もない空間に線を引き、それを繋げて囲いを作り、領域を主張して外からの干渉を拒む。


 自分が決めた、自分で作る、自分のためだけの、絶対的で不可侵な空間。


 それが【結界】だ。


 そうして作り出した領域の中は、貞子にとって何処(どこ)よりも安全で何よりも信頼できる世界となる。


【結界】の規模を広げれば、それこそ町一つ、国一つを守護することだってできるだろう。


 故に、『適正職業』が『守護魔法師』に設定されていた。


 それが、貞子の一つ目の『逃げ道(ちから)』。


「『空間魔法師』ってのは、【結界】が空間を作り出す能力だからだろうな。

 空間を作り出すってことは、【結界】で空間を創造した、ってこと。

 つまり、空間の支配権を得るんだ。

【結界】で作り出した空間は、お前のルールだけが適用する、お前だけの絶対領域。

【結界】内で起こる現象は、お前の意思一つで物理法則すらねじ曲げられる。

 それが、『空間』を(つかさど)る魔法師を名乗れるに値すると、ステータスに判断されたんだろう」


 そして、【結界】の神髄(しんずい)は『空間』の支配にある。


 そもそも、『結ぶ』という言葉は多様な意味を含んでいる。


 糸、ひも、帯などの端と端を絡ませる、『結ぶ』。


 バラバラの物をひもなどでくくって固定する、『結ぶ』。


 人や物や概念同士を一緒にし、新しい形にする、『結ぶ(つくる)』。


 はるか遠い別の場所同士を連絡できるよう接続する、『結ぶ(つなぐ)』。


結んだ(つないだ)』空間をより広げて、新たな環境(ネットワーク)を構築する、『結ぶ(きずく)


 米で握り飯を作る時の表現で使う、『結ぶ(にぎる)』。


 植物なんかの実が()る、あるいは努力の成果が現れる、『結ぶ(じょうじゅする)』。


 話や文章など、言葉を締めくくる、『結ぶ(おわる)』。


 これらすべての『結ぶ』という概念が、【結界】の中で可能だとしたら?


「【結界】で作った『区切り』を『糸状の世界』に見立てれば、それは他の干渉を許さない武器になる。

 多数の小さな【結界】を固めて形にすれば、思い通りの【結界(ぶき)】を作れる。

 複数設置した【結界】同士の距離をゼロにし空間を繋げれば、【結界】内でのみだろうが瞬間移動を可能とする。

 数多の【結界】を世界中にばらまけば、そこにいなくても【結界】内の情報を得ることができる。

 もしも【結界】に『敵』を閉じこめることができれば、その『敵』ごと【結界】を握りつぶすことができる。

 もしも【結界】に『味方』を引き入れて鍛えれば、その『味方』の潜在能力を限界以上に引き出すことができる。

 そして、あらゆる『結ぶ』を実行できる【結界】にはめれば、問答無用で世界を終わらせることができる。

 それが、『空間』を手中に収める、ってことだ」


 貞子にとって、あらゆる状況や環境は意味を成さない。


 領域を、空間を、世界を支配しうる、絶対的なまでの『親和(そうぞう)』と『拒絶(はかい)』。


【結界】という『守護』の裏に隠された、もう一つの顔。


 それが、『空間魔法師』としての、貞子のもう一つの『逃げ道(ちから)』だ。


 ただし、これは少ない情報で導き出したに過ぎない、ほぼ俺の予想だけで組み立てた推論でしかない。


 チビや残念先生に偉そうに講釈を垂れた、あの時ほど確信が持てる内容じゃない。


 が、何もすべてが根拠のない絵空事でもない。


 もしも、俺が貞子を見つけるまで【結界】を維持していたとしたら。


『異常』がわかる【普通】の俺が、【結界】内の貞子に気づけなかったことになる。


 貞子が日本出身で、俺への敵意がなかったのも一つの要因だろうが、『異常』に過敏な【普通】が【結界(スキル)】を見落とすはずがねぇ。


 そのことから、【結界】は【普通】を誤魔化せるレベルのスキル、つまりユニークスキルである可能性が高い。


 イコール、【普通】以外は規格外ばかりのユニークスキルなら、それくらいのことは可能だろう、と考えるのが自然だ。


 だから、貞子には、一人で逃げるだけの力も、立って進めるだけの力もある。


「お前の周囲には、お前の心の叫びに気づいた奴は居なかったんだろう。

 でも、お前には、スキルっつう『味方』がいる。

 絶対に裏切らないと信頼できる『()()』がいる。

 それだけで、今までとは違う力が()いてくるはずだ」


 俺には『ない』。


 何も『ない』。


 俺が俺を動かす原動力は、ただ一つ。


 死にたくない。


 そんな、生き(ぎた)なさだけ。


「だから、逃げてもいいんだ」


 俺は貞子とは違う。


 逃げることなんてできない。


 立ち上がることもできない。


 俺ができるのは、地面に倒れたまま、手足を無様に動かして、ミミズのように()うくらいが精々だ。


 迫り来る『死』に、抵抗することも、逃げることも、できない。


「お前がそれを望むなら、何もかも捨てて、逃げろ」


 たとえ一時しのぎでしかなかったとしても。


 たとえ逃げた先に別の困難が立ちふさがっても。


 たとえ最後は逃げきれなかったとしても。


 貞子には、立って歩ける自由(ちから)がある。


 それだけは、貞子にも知っていて欲しかった。


「他の誰かがお前を嫌っても、俺だけはお前を支持してやる。

 お前は正しいって、いつでも、何度でも、言ってやる。

 だから……、」


 ずっと真上の空ばかり見ていた視線を、久しぶりに横へと移す。


 そこにあったのは、最初に出会った時と同じ、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった、貞子のひっでぇ顔だった。


「逃げてもいいんじゃねぇか?

 少なくとも俺は、そう思う」


「っ…………!!!!」


 励ますにはひきつりすぎた笑顔を浮かべ、俺は貞子に不格好なエールを送った。


 途中から自分でも何言ってるかわかんなくなってきたが、俺が言いたかったことは伝わっただろ。


 そう勝手に解釈し、俺もおもむろに立ち上がった。


 お互い立った状態だと、俺と貞子の体格差がよくわかる。


 貞子の背は、下手すりゃ140あるかないか、ってくらいしかねぇ。


 体つきもこっちが心配になるくらい細く、本当に同じ高校生か疑わしいほど小さく見える。


 こんな奴でも、俺なんかとは比べもんにならねぇくらい、強いんだよな。


 死ぬことに震えて、一人で大泣きしていた貞子でも。


 死ぬことに(あらが)って、独りで必死に生きる道を探してた俺なんか、息をするよりも軽く殺せる。


 どうして、だろうなぁ?


 戦わなきゃいけない俺が無力で。


 戦いたくない貞子が最強(チート)の一人で。


 世の中って、理不尽だよなぁ……。


 そんな、益体(やくたい)のない思考に(さいな)まれながら、俺はまたごわごわちり紙を取り出した。


「泣き虫だな、お前」


「ぅっ……ぐぅ……! ……ひっ! …………ぇぐぅ……! ……ぃっ! …………ふぅぅ…………!!」


 また壊れた水道みたいに泣きじゃくり始めた貞子の顔を拭いてやる。


 が、ちり紙が足りねぇ。


 すぐに残ってた全部の紙がベトベトになり、使いもんにならなくなる。


「ほら、もう泣き止めよ?」


「ひうっ!?!?」


 それでも泣き続けていた貞子を、俺は正面から抱きすくめた。


 学ランはちと臭うだろうが、そこは我慢してもらおう。


 まるで子どもをあやすように、っつうか実際子守の気分で、俺は貞子の背中をさする。


 俺と貞子にゃ身長差があっから、同年代だってことを意識できねぇからかもしんねぇ。


 地球で見た、道行く母親が幼い我が子を泣きやませようとしていた姿を思い出しつつ、ゆっくり、一定のペースで、貞子の背中をさすり続けた。


 すると、ハグした瞬間ガッチガチに固まっていた貞子の体が、徐々に解きほぐされていく。


 そう経たずに、貞子は落ち着きを取り戻したのか、泣き声がしなくなった。


 軽い体重を俺に預け、小さな手は(すが)るように俺の学ランを握りしめている。


 本当に、子どもみたいな奴だ。


「落ち着いたか?」


「…………ぁっ」


 もう平気だろう、と思った俺は貞子を腕から解放した。


 見た目はガキでも、実際は高校生なんだ。


 いつまでもガキ扱いしたら不愉快だろう。


 俺だったらキレる。


 だから身を離したんだが、貞子はなかなか俺の学ランから手を離してくれなかった。


「俺の言ったこと、覚えてるか?」


「っ、っ」


 涙の跡を残した真っ赤な顔で、貞子はこくこくと首肯で答える。


「なら、お前はもう、一人でも大丈夫だ」


「っ! っ!!」


 だが、次の言葉には全力で首を横に振ってくる。


 貞子の目尻にまた涙がたまり、すぐにでも涙腺が崩壊しそうだった。


「ん」


 また泣き出してしまう前に、俺は右手を貞子の頭に乗せる。


 貞子は体をびくっと震わせ、されど俺の手を振り払ったりはしなかった。


「いっとくが、俺なんかを頼ろうとすんな。

 俺には頼られるだけの価値がねぇ。

 頼られる信頼を返すだけの力がねぇ。

 むしろ、誰かに頼らなきゃならねぇのは、俺の方なんだ」


 さらさらで触り心地のいい髪を()くように、俺は貞子の頭を()でながら間違いを指摘する。


 俺ができるのは、半端な知識を知ったかぶって、偉そうに屁理屈をこねるだけ。


 中身なんて何もない、空っぽな人間。


 そんな俺を『寄る辺』にしたら、共倒れになっちまう。


 だから、頼る相手は選ばなきゃなんねぇってこと、きちんと釘を刺しとかねぇとな。


「一人が嫌なら、そのカツくんに頼ればいい。

 今日出会っただけの俺なんかよりも、余程お前をわかってくれてるだろうぜ」


 貞子が俺を頼ろうとしたのは、一人が嫌なだけだろう。


 一人じゃなかったら、俺じゃなくてもいい。


 なら、貞子が(すが)れる相手は、少なくとも一人はいる。


 時々出てきたカツくんってのが、貞子が一番信頼できる誰かなんだろう。


 しかも、そいつは『日本人』の俺と違って、『異世界人』だ。


 俺なんかよりも余程強くて、頼りがいがあって、何より貞子を守ると言い切った奴だ。


 べったり頼って甘えるのに、これ以上ない存在はいねぇだろう。


「そろそろ時間だな」


「ぇ…………っ?」


 空はまだ明るいが、太陽の位置がかなり地平線に近づいてきている。


 そろそろ俺を迎えにメイドがくるはずだ。


 それが、俺と貞子のタイムリミット。


 っつっても、イガルト人に接触がばれるのを恐れて、ってわけじゃねぇ。


 俺には常に監視がついてんだから、そういう意味じゃクソ王にはモロバレだしな。


 懸念(けねん)があんのは、貞子の方。


 もはや病気の域に達してるだろう、極度の人見知り。


 加えて、貞子にとってイガルト人は、自分を危険にさらそうとしている『敵』なんだ。


 顔を合わせたいとは、思ってねぇだろう。


「どうせ勉強も訓練もすっぽかしてんだろ? 後はバレねぇように、自分の部屋に戻れ。な?」


「いやっ!!」


 相当人恋しくなってんのか?


 イヤイヤと首を振り続ける貞子の姿は、離ればなれになる父親に駄々をこねる娘にしか見えん。


 何でこの年で子持ちの気分を味わわなきゃなんねぇんだ?


 内心で苦笑し、二度ほどポンポンと軽く頭を叩いて、貞子の手を学ランから外した。


「ぁっ!!」


「じゃあな」


 再び学ランをつかもうとした貞子の腕から逃げ、俺は貞子に背を向ける。


「やあっ!!!! …………あっ!」


 一際(ひときわ)大きな声が貞子からあがったが、それもすぐになくなる。


【普通】が捉えていたメイドの気配が、訓練場の入り口に現れたからだ。


 メイドの位置からは俺が邪魔して貞子の姿は見えねぇだろうが、貞子は敏感に人の気配に気づいたらしい。


 ああいう性格だからな。察知系のスキルを覚えていてもおかしくねぇ。


 貞子は即座に【結界】を張ったのか、『気配察知』や『魔力察知』から反応が消える。


 俺がある程度【結界】を理解したからか、【普通】の方は貞子の位置を把握できているけどな。


 ま、もう俺が関わることもねぇだろう。


 後は強く生きろよ、貞子。


 心の中で弱音を吐きあったグチ仲間を応援し、俺は迎えのメイドにつれられて、暗く冷たい牢屋へと戻っていった。




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名前:平渚

LV:1【固定】

種族:日本人▼

適正職業:なし

状態:【普通】▼


生命力:1/1【固定】

魔力:0/0【固定】


筋力:1【固定】

耐久力:1【固定】

知力:1【固定】

俊敏:1【固定】

運:1【固定】


保有スキル【固定】

【普通】

『冷徹LV10』『高速思考LV10』『並列思考LV10』『解析LV9』『詐術LV9』『不屈LV10』『未来予知LV8』『激昂LV10』『恐慌LV10』『完全記憶LV9』『究理LV9』『限界突破LV10』『失神LV10』『憎悪LV10』『悪食LV10』『省活力LV10』『不眠LV10』『覚醒睡眠LV10』『嫉妬LV10』『羞恥LV10』『傲慢LV10』『無謀LV10』『麻痺LV8』『過負荷LV10』『失望LV10』『弁駁(べんばく)LV10』『気配察知LV5』『魔力察知LV5』『歓喜LV10』『抱腹絶倒LV10』『安堵LV10』『教授LV10』

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