109話 よい子の『桃太郎』講座その5 ~教訓と課題~
「どうした? やけに元気がねぇな?」
「当たり前だろ! 食後にクソ陰気な話聞かせやがって!」
話をする前後で落差が激しい獣人族の面々に首を傾げていると、保護者代行のにゃん娘が立ち上がって牙を剥き出しにする。
はぁ、コイツら何にもわかっちゃいねぇな。
「陰気になってんのはお前らの勝手じゃねぇか。少なくとも、俺の解説を聞く前まではにゃん娘もガキどもも楽しんで聞いてただろ?
それに、実際の史実や言い伝えから作られた物語なんて、大なり小なり美化されるもんだ。
後世に残るのはいつだって敗者が嘆く『真実』よりも、勝者が嘯く『虚構』だけ。完璧に客観的な『事実』なんて、そうそう残りゃしねぇよ。
ガキに聞かせるための物語なら特にそうだろ? 事実の凄惨さを隠し、人間の醜悪さを誤魔化さなきゃ、『楽しめねぇ』からな。
どれだけ取り繕ったところで、いつも真実なんてこんなもんだよ」
「そりゃ、そうかもしれねぇけどよ……」
にゃん娘が言いてぇのは、自分はともかくガキに聞かせる内容じゃねぇ、ってことだろうが、それは正しい。
社会の汚さに染まりきらない子どもには、せめて人の綺麗な部分だけを教え聞かせ、未来に希望を持って生きて欲しいと、大人だったら誰もが考えるだろう。
それは純粋人種でも獣人族でも、異世界人でも同じはずだ。
だが、俺の主張も間違いではない。
物語に限らず、人の歴史には必ず光と影がある。
スポットライトを浴びる部分だけを切り取れば美談でも、裏にはそれ以上の醜聞がゴロゴロ転がっているのが世の常だ。
結局、『裏』に触れるのが早いか遅いかの違いでしかない。
そして、時にその『違い』が大きな差を生むこともある。
「納得いかねぇか? でも、お前らはこれと近い状況に最近まで身を置いていたんだし、いい教訓になったじゃねぇか」
『え?』
歯切れの悪いにゃん娘や、意気消沈するガキどもに内心でため息をついた後、俺が『桃太郎』の物語を通して本当に伝えたかったことを告げる。
コイツらには心当たりが全くねぇようだったから、これもまた解説してやるとするか。
「ネドリアル獣王国の崩壊だよ。お前らが体験した出来事と、『ツヒコ』の物語で語られた出来事は、よく見れば共通点が多く浮かび上がる。
ネドリアル獣王国は『純粋人種』からしたら『特別な身体能力』を有し、人でありながら獣の特徴を併せ持つ『特殊な人間』が集まった、『恐ろしい国』だ。
『ツヒコ』の物語に当てはめれば、さしずめ『獣人族』は『鬼』に近い存在であり、『ネドリアル獣王国』は『鬼ヶ島』そのもの。
逆に『人間』がそのまま『純粋人種』で、『おじいさんとおばあさん』が『イガルト王国の王族』、『ツヒコと仲間』が『侵略騎士と奴隷たち』だ。
多少無理はあるが、構図としてはほぼ合ってると思わねぇか?」
俺が『桃太郎』を選んだのは、今の獣人族の立場をわからせるためだった。
これまで自分たちが何に守られてきて、何を失ったのか。
何より、今の自分たちがどれだけ危ない状況で、どんなことをすべきなのか。
危機意識の少ねぇ脳味噌に、わかりやすく叩きつけてやれるように。
「姑息な手段を使ったとはいえ、イガルト王国が攻めてくるまでネドリアル獣王国が平和だったのは、『純粋人種が恐れる存在』が――『獣人族』が集まってできた国だったからだ。
その上、純粋人種じゃあり得ねぇ強固な種族間の仲間意識と団結力も、明確な脅威として捉えられていただろうな。
さらに、純粋人種の得意な経済や政治分野にゃ無頓着で、国の特徴としてただただ『武力』という単純で圧倒的な『力』があり、手を出したくとも出せなかった。
獣人族はずっと、自分たちが無意識に持つ『力』で『獣人族』を守ってきたんだ。
『純粋人種』を威圧し、恐怖の対象として見られることで、戦いを起こさせない『抑止力』にしてたんだよ」
「ふざけんな! んなこと、オレたちの知ったことじゃねぇ! 勝手に向こうが勘違いしてるだけだろうが!!」
そう。にゃん娘が言う通り、それは『純粋人種』の理屈であって、『獣人族』の思いとは大きくかけ離れていたはずだ。
しかし、この場合どっちがどう思おうが関係ねぇ。
問題は、『どちらも』が『自分本位』でしか考えられなかったことだ。
「それが『力』ってもんの本質だろ? 仲間を守るためには必要不可欠だが、同時に仲間以外の周囲へ『恐怖』を振りまき『敵』を生むもんだ。
『力』は人を魅了し畏れさせ、同時に人を排斥し怖れさせる。
それをまず『獣人族』が知らなきゃ、いずれ仲間が集まって団結できたところで、いつかまた別の勢力に潰されるのがオチだぞ?
『被害者』の気持ちを理解せず、仲間にしか目を向けることがなかった『盗賊』が、最後は『人間』の手で皆殺しにされたように、な?」
『…………』
『獣人族』が『純粋人種』へ理不尽な怒りを露わにして叩きつけたが、俺の言葉を聞き終えるとガキどもと一緒に口を閉じた。
細けぇことはわかんなくても、『桃太郎』を通して自分たちの境遇を理解できたからだろう。
俺だって、『力』そのものを否定するわけじゃねぇ。
問題は『力』の振るい方、あるいは立ち回り方だ。
獣人族は『武力』に秀でてはいたが、『思考力』が圧倒的に劣っていた。
相手の立場になって考え、理解し、配慮するだけの『思考力』が。
知ることを放棄し、知らないまま振るった『力』は、やがてそれ以上の『力』が跳ね返り、強烈なしっぺ返しを食らう。
だが、知るべきことを知る努力をし、知った上で『力』を振るうことができれば、跳ね返る『力』を小さくすることはできる。
もしも、ツヒコがおじいさんとおばあさんの言うことを素直に聞き入れ、真っ直ぐに成長していれば、『鬼退治計画』は立案されなかったかもしれない。
もしも、ツヒコがタケルやモリヒコやタマオミを純粋な仲間とし、対等な信頼関係を結べていれば、家を出ても充足した暮らしが出来たかもしれない。
もしも、おじいさんとおばあさんがツヒコに真正面から本音で向き合っていれば、子が抱く親への気持ちが憎悪だけで満たされることはなかったかもしれない。
これらはすべて今さらな、『たられば』の話でしかねぇ。
だが、何か一つでも噛み合っていれば、歩み寄っていれば、理解してやれれば。
こんな悲劇は起こらなかったのかもしれない。
さらにそれは、ツヒコとおじいさんおばあさんの関係だけじゃなく、ツヒコと『盗賊』に関しても言えることだ。
ほとんどの場合、誰もが好きで『盗賊』になりたかったわけじゃねぇ。
真面目に仕事をしても生活が出来なかったから、人間社会から爪弾きにされたから、親が盗賊で真っ当な道を歩めなかったから。
人の数だけ、それぞれに『盗賊』になるしかねぇ理由があったはずだ。
村を襲って金目の物を備蓄していたのも、確かな明日が存在しねぇ『盗賊』たちが、『拠点』にいる家族を想って残していたとしたらどうだ?
もちろん、他人の財産を奪う行為は許されることじゃねぇし、中には他人から奪うことに快楽を覚えるようなクズがいるのも確かだ。
が、自分たちが生きるために『せざるを得なかった』としたら、すべてを『悪』と罵るのは難しい。
しかし、ツヒコは『盗賊』を倒すと決めた時に知ろうとしたのは、倒した後に『名声』が得られるだけの『組織規模』と、自分の生活が潤うだけの『被害総額』だけだったはずだ。
何故ツヒコは、おばあさんを襲ったと思われる『盗賊』ではなく、別の『盗賊』の拠点へ攻め入ったのか?
何故『盗賊』は、わざわざ陸地から離れた『鬼ヶ島』に拠点を置いていたのか?
何故ツヒコは、『盗賊』の拠点にいる人間すべてを『一人残らず』皆殺しにする必要があったのか?
それらの疑問は全部、ツヒコが『自分の利益』にしか眼中になかったことが原因で、物語が編纂される過程で闇に葬られたもんだ。
確執や疑念があったとはいえ、ツヒコは実の親が死にかけた過去を無視し。
家族の安全を得るため、『盗賊』がわざわざ人里から離れた場所を拠点に選んだ想いを、ツヒコは踏みにじり。
拠点の中にいた『盗賊』とは違う『家族』を、勝手に全員『盗賊』と見なしたツヒコは殺して揉み消して。
『他人の事情なんて知ったことか』と、自分と無関係なもの全部を切り捨てた。
すべては自分の生活を『楽』にしたいがために。
ツヒコは奪う側の『鬼』に成り果てたんだ。
その顛末はまるで、理解も対話も不要と最初から侵略するつもりだった『イガルト王国』によって。
同じ集落の家族を守るため『だけ』に力を費やしてきた『ネドリアル獣王国』が滅ぼされた様と、重ねることができる。
加害者と被害者。
立場は違えど、すでにどちらもが『鬼』となる危険性を宿した危うい集合体であることを、獣人族に改めて考えさせる要素を含んでいること。
それが、『ツヒコ』の物語の裏側を覗いて見えてくる、『面白さ』だよ。
「『純粋人種』を許せとは言わねぇし、許す必要もねぇ。『純粋人種』を恨むなとも言わねぇし、むしろ大いに恨めばいい。それだけのことを、『イガルト王国』は『獣人族』にしてきた。
悔やんで、恨んで、憎むだけならいつでも誰でもできる。『過去』を振り返って『獣人族』の傷を互いに舐め合えば痛みを慰め合えるし、全ての責任を人間へ転嫁することもできる。
だが、それだけで終わってちゃ意味がねぇ。いつでも誰でもできるような『楽』に逃げて、腐るだけで満足しちまったら、結局なんにも変わらねぇんだよ。
失敗も挫折も屈辱も憎悪も、全部己の血肉とし『未来』を変えるための『力』にしろ。常に思考を止めず、自分で人生を切り開くという意志を強く持て。
本当の『めでたしめでたし』は、そうまでしても届かねぇ場所にあるってことを、忘れるな」
人間って生き物は完璧じゃねぇ。
よりよい道へ進むためにたくさんの損得を考え、その時は最善だと思えた選択をしてもたどり着いた結果は失敗だった、なんてよくあることだ。
でも、そこで過去に囚われて悲劇のヒロイン気取りでうずくまるだけじゃ、何も変わらねぇ。
過去を踏まえた上で同じ間違いを繰り返さないよう考え続ければ、『何か』は変えられる。
現実から目を背け、諦めて足を止めちまえばそこで終わりだ。
世界ってのは、変化に適応できず、変化を望めねぇ存在から、真っ先に消えていくようにできてるんだよ。
それが、俺たちの生きる『物語』だから、な。
「ってわけで、今日はお前らに宿題を出す!」
『……え?』
すっげぇ空気が辛気くさくなったところで、俺が《精神支配》を利用した満面の笑みで告げると、もはや見慣れたマヌケ面が一望できた。その中には当然、にゃん娘も含まれている。
「明日の朝までに、自分の親をキレさせるイタズラを仕掛けろ。程度はお前らに任せるが、内容は何でもいい。
あ、ただし殺すと面倒だから洒落で済むレベルには抑えろよ? 最低限守るべきイタズラのルールだからな」
「さっきからチビたちに何を積極的にやらせようとしてんだ、テメェはぁ!?」
すると案の定、小うるさい保護者が立ち上がって詰め寄ってきた。
あー、面倒くせぇな。
これだからモンスターペアレントは。
「人の話聞いてたか、にゃん娘? 俺の持論ではさっきも言った通り、停滞するだけの奴に未来はねぇ。
リスクを恐れ、利口ぶって何もしねぇのが、一番ダメな奴だ。そういう奴はだいたい、ツヒコみてぇにろくでもねぇ大人にしかならねぇんだからな。
だから俺としては、ガキどもにゃ自分で自分の道を切り開くだけの度胸をつけさせてやろうとしてんだよ。これも立派な情操教育だ。
『親からの叱責』を恐れて『イタズラ』出来ねぇ奴は、どうせ将来も立派な人間になんてなれやしねぇ。
あ、もしイタズラができなかった奴がいれば、明日からそいつのあだ名は『ツヒコ』な。男も女も人数も関係なく『ツヒコ』だ。
どうだ? 『盗賊』を退治した『純粋人種』と同じ名前だぞ? ここにいる仲間に自慢できるぞヨカッタナー」
「イジメか!? 言い分が全部丸ごと屁理屈じゃねぇか!! 子ども相手に何強要してんだよ!?」
「誰も強要なんてしてねぇだろ? イタズラして『怒られる』か、イタズラしないで『ツヒコと呼ばれる』か、俺はガキどもに『選択肢』を示してやっただけだ。
やるかやらねぇかはガキどもの勝手だし、やろうがやるまいが俺の知ったこっちゃねぇ。
確実に言えることは、俺は間違いなくイタズラをしなかった奴のことを『ツヒコ』と呼び続けるってことだけ。
そして、ガキどもにはイタズラをしなかった奴のことを強制的に『ツヒコ』呼びさせるってことだけだ。それがイヤなら、イタズラすりゃいいだろ?」
俺は別に『やれ』って強制しちゃいねぇ。
ただ『選択』を提示し、どちらを選んでも『リスク』があると教えただけだ。
何をするかにもよるが、イタズラで親からクソほど怒られるか。
それとも同世代の仲間相手に、不名誉なあだ名で呼ばれ続けるか。
たったそれだけの話だ。
この宿題でどちらを選ぶかは、ガキどもの自由じゃねぇか。
「何が情操教育だふざけんな!!」
不満そうだった保護者へ懇切丁寧な説明をしてやっただけなのに、にゃん娘は何故かブチ切れた。
眉間にしわを寄せ犬歯を見せつけながら、爪に魔力を集中させて飛びかかってくる。
「ほ、っと!」
とはいえ、わざわざクレームを真正面から受け止めてやる義理もねぇ。
即座に半身になって右肺狙いの攻撃を躱し、すれ違いざまににゃん娘の腕を掴んで突進の勢いそのままぶん投げた。
「ちっ! ちょこまかとぉあぁっ!?!?」
で、空中で器用に体勢を整え地面へ着地した瞬間、そのまま地中へ消えていくにゃん娘。
「……とまあ、これがイタズラの一例だ。
事前に掘った落とし穴ににゃん娘をはめるだけのシンプルなもんだが、落とし穴は割と手間がかかる上、アドリブが利きにくいという欠点がある。
下手すりゃ大怪我すっから、はめる相手を想定した高さに調節することも必要だしな。
それに、落とし穴は作る以上に相手の意表を突くことが重要だ。目標に気づかせずにポイントへ誘導したり、落とし穴自体にも視覚的違和感を排除する隠蔽工作をしたりと、色んなところに力を入れる必要がある。
今回は準備期間も足りねぇ上、お前らはまだガキで力も弱い。それにはめる相手が親だから、落とし穴を用意する環境も少なくかなり厳しい。
だが、里ん中ならやれねぇことはねぇはずだ。難易度は高いが、チャレンジ精神旺盛な奴はこれを大いに参考にするように」
『おぉ~っ!』
「勝手に実験台にすんじゃねぇ!! それにチビたちも感心すんな!!」
ちょうど数日前にこしらえていた落とし穴の存在を思い出し、ガキどものイタズラ例として示してやると、ガキどもからちらほら拍手が上がる。
ガキどもの反応に気をよくしていると、落とし穴から這い上がってきたにゃん娘が何か喚いていた。
確かあの穴、目算で6~7mくらいは掘ってたんだが、こんなに早く立ち直るか。
最初はにゃん娘も、比較的浅い穴でも足を挫き、深い穴では上ってくるまでに数分はかかってたはずだったよな?
が、肩を怒らせ大股でこちらに戻ってくるにゃん娘の様子から、どうやら怪我はしてねぇらしい。凄まじい成長と言える。
にゃん娘も伊達に何度も落とし穴にはまってねぇな。継続は力なり、って奴だ。
俺もこの一週間で、落とし穴の作製技術が格段に上がったし、お互いいい事尽くめでwin-winな関係と言えるだろう。
この調子なら、俺が獣人族に受け入れられる日も、そう遠くねぇだろうな。
目指せ、動物園園長!!
「さて! んじゃあ休憩も終わったことだし、『ゴブリン狩り』やるぞー! チームは俺とにゃん娘をリーダーにして、ゲームごとにメンバーを入れ替える!
さっきも言ったが、負けた方はお仕置きだから覚悟しろよー!」
『えぇーっ!?』
「待てコラ! マジでオレを頭数に入れて――」
「チーム分けは、最初は適当でいいか。こっから右は俺チームで、左はにゃん娘チームな」
「――んのかっつうか人の話聞けよ!?」
「最初は俺チームが『ゴブリン』役、にゃん娘チームが『冒険者』役だ。ルールはさっきと一緒でやるぞ。よし、始め!!」
『わーっ!!』
「あっ! コラ、チビたち!! 戻ってこーい!!」
ガキどもの人数は都合がいいことに偶数だし、俺とにゃん娘を頭数に入れりゃ戦力はちょうど半分だ。
ってわけで、さっさと人数分けしてガキどもと一緒に森の中へと消えていく。
にゃん娘は『ゴブリン狩り』のルールを知らねぇだろうが、同じチームのガキが教えるだろ。
まずは好き勝手に散っていこうとするガキどもを大声で呼び戻し、『ゴブリン狩り』における戦術を敵チームに聞こえないようこっそり耳打ちしていく。
全員に作戦が伝わった瞬間、にゃん娘たちが一斉に俺たちを追跡し始めた。
さーて、今日の殺し合いは平和だなぁ。
「弱すぎだろ、にゃん娘」
「ひぁ……んぅっ!? や、ゃめ、……ひゃあぁん!?」
『……わぁ〜』
今日の戦績、全戦全勝。
その都度メンバーが変わったにゃん娘チームは、漏れなく俺のストレス発散の餌食になった。
つまり、全員を数回ずつモフった計算になる。ゴチでーす。
余談だが、結局一番モフモフ回数が多くなったにゃん娘の耳と尻尾は非常に敏感で、触るところ全部が弱点だった。
毛質はやはりロリ熊よりしっかり手入れがされており、触り心地もダントツ。ガキよりもいいもん食ってんのか、潤いもキューティクルも完璧だった。
目視の評価と変わらず、文句のつけようがねぇ。わかっちゃいたが、何だこの凄まじいギャップは。けしからん。
これでガラの悪さがなけりゃ……、いや、それじゃにゃん娘じゃねぇか。やっぱ、にゃん娘はガラが悪くてなんぼだな。
ただ、どこをどう触ってもにゃん娘の反応が妙に艶めかしく、ガキと比べりゃくすぐったい声っつうより、もはや喘ぎ声になっているのが非常に気になる。
そんなリアクションのせいか、モフられるにゃん娘を見るガキどもは何故か両目を手で隠し、指の隙間からガン見という異様な光景になっている。
今さらだが、なんだこれ?
……まあいいか! モフモフは正義!!
今までのストーリーと比べると、結構時間の流れが遅い感じがするのに、文字数だけは無駄に食っているのはご容赦ください。
なるべく描写は絞っているつもりなのですが、どうしても童話解説で文章量が増えてしまって……。
正直、4章の展開は全体的に読者様が離れていく覚悟を決めて書いております。私の趣味全開の遅筆な小説で本当に申し訳ないですが、今後とも付き合ってくださったら嬉しいです。
最後に、本当にこれだけは信じてください。
私は童話が大好きです!
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名前:ヘイト(平渚)
LV:1(【固定】)
種族:イセア人(異世界人▼)
適正職業:なし
状態:健常(【普通】、【魔力減少・常】)
生命力:2004/2004(【固定】)
魔力:146/1812(【固定】)
筋力:176(【固定】)
耐久力:148(【固定】)
知力:183(【固定】)
俊敏:135(【固定】)
運:1(【固定】)
保有スキル(【固定】)
(【普通】)
(《限界超越LV10》《機構干渉LV2》《奇跡LV10》《明鏡止水LV3》《神術思考LV3》《世理完解LV2》《魂蝕欺瞞LV4》《神経支配LV5》《精神支配LV3》《永久機関LV4》《生体感知LV4》《同調LV5》)
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