俺はお前をずっと好きでいた。
俺はお前をずっと好きでいた。
でもそれは、ただの過去形じゃなくて、今でもその気持ちに変化はないし、
むしろ、想えば想う程、 よりお前を好きになっていく・・・大好きになっていく。
だけど今日、お前の事を「普通に可愛い」って言った奴がいたんだ。
・・・初めて知ったよ。
俺以外に、お前の事をそんな風に見ている奴がいるって。
少し、悲しかった。 けど、一番心に込みあがってきた気持ちは、“憎い”。
――だって、この気持ちは俺だけにあるモノだと思っていたから。
この“お前が好きだ”って気持ちを他の奴も持っているかもって思うと、
より一層 寂しくなったし、 でも、余計にお前を愛しく思うことができた。
だけど、やっぱり俺は気に入らないんだ。 お前の事を「可愛い」と言った奴が。
しかも、なんだよ。 「普通に可愛い」って。 ――「普通」って一体何なんだ?
確かに、お前は美少女コンテストに出ても、優勝できるほど可愛くないかもしれない。
確かに、お前は都会の人ごみに紛れてしまえば、他の人と変わりなくなってしまうかもしれない。
だけど、それでも俺は好きだ。大好きだ。 俺の中では、そんなお前が一番だ。
だから今、はっきりとここに綴るよ。 ――「俺はお前を愛してる」と。