マグロの電気ショックマシンとかすか?
カニだ。
「福井すか? 鳥取っすか?」
いやダンジョン。
「じゃあ、ノマクラかアミクラっすね」
野枕?
網倉?
「クラブとアーミークラブっすね」
網倉は分かったが、野枕は?
「ノーマルクラブっす。
探索者たちのあだ名すよ」
(ノーマル)クラブ
ドロップアイテム:蟹の甲殻、蟹の鋏、カニカマ、黄金カニカマ
なぜカニカマ?
「知らないすけど、包装された状態で落ちるんすよね。
ひとつ50円で買い取りしてくれるっすよ」
カニカマ産業に打撃を与えてそうだ。
しかし、黄金カニカマ?
「始めてクラブを倒した人が落としたんで、ファスドロかもしれないアイテムっすね。
カニカマ自体がレア泥すからね。
それでぇ、せんぱい、今度はどんな方法を思いついたんですかぁ?
マグロの電気ショックマシンとかすか?」
40万くらいするからねそれ。
今回はガスマスクと丈夫な盾。
「盾すか?」
なんかおすすめある?
なければ、兎ハードシールド買おうかなと。
「それ、マグロの電気ショックマシンと値段変わらないじゃないですか。
今の先輩の盾というとこんなのはどうすか?」
後輩ちゃんから渡された盾にはドラゴンの頭っぽいものが付いていた。
うーん、邪魔かなこれは。
おおきさも足りないし。
「えー、いいと思ったんすけどね。
口から火が出るんすよ?」
なんかもうちょっと長方形のが良いと言いますか。
「わがままっすね。
じゃあ、これっすね」
後輩ちゃんが次に取り出した盾は、望み通りの大きさと形をしていたが、黒曜石のような黒色だった。
「普通に深層でも使える盾っすよ。
アミクラの攻撃なんてへでもないですね。
サラタンの攻撃も防げるっすよ」
サラタン?
攻略サイトには名前が乗っていない。
「先輩、どうすか?
ペアルックっすよ」
ああ、ふたつあるんだ。
この黒い盾。
「それで、今回は何匹狩るんすか?」
黄金カニカマが落ちるまで。
「蟹が世界を滅ぼさないといいっすね。
とりあえず、1ヶ月間潜る用意しましょうかね。
あ、テントはひとつだけだからっすね」
蟹が世界を滅ぼす???
何かの慣用句だろうか。




