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学校は大変です

そんなこんなで学校に着いた。

ちなみに僕が通う学校はアルカナ学園といい、


いわゆるところお坊ちゃんやお嬢ちゃんが通う学校だ。


門をくぐると周りの奴等は僕のことを見かけるたびに

「失格者だ」なんていう。


すっかり慣れた光景だ。やまぁ慣れてはいないか。


好奇の目にさらされながら教室に入ると僕の机の上に一人の生徒が座っていた。


「おーおはよう」


なんて気の抜けた挨拶をしてきたのは僕の数少ない友人のうちの一人のライル・アーカスだ。


「人の机の上に乗るなと毎回言ってるだろ」

と注意すると、

「まぁいいじゃーん」

と腑抜けた返事をする。よしわかってねぇーな絶対。


とまあ朝からそんな茶番をやっていると鐘がなり、授業が始まってしまった。


この学校は実力と勉学によって成績が評価される。


もちろん僕は授業内容なんてさっぱりわからない。


うんほんとに何いってんの?って感じだ。

剣術の授業は同級生にボコボコにされるし、

魔法の授業は発動しないなんてこともある。


.....あれ?僕って魔力あるよね?


そしていつも通り授業を終え、放課後になった。


クラブ活動なんてものが存在するがもちろん僕が入っているはずがない。

だって運動嫌いだもん.....


放課後になると激ハッピーな自由時間になるわけで、僕はいつも真っ直ぐ家に帰らずそのまま街にでかける。


ただ単に街をぶらぶらするのが楽しいだけである。


他のやつが聞いたらきっと哀れみの視線を送って来ることだろう。

うるせーほっとけ。


いつも街を見ているとちょっとした変化にも気づくものである。


「なに!?あそこに新しくアイスクリーム屋ができているだと!?」

よし、後で行ってみよう。


なんて呑気なものである。


そういえば僕がハマっている小説の最新巻がでていないかなと思い、本屋に向かって歩いていると狭い路地から女の人の声が聞こえてきた。


よくよく聞くと男の人の怒鳴り声も聞こえてくる。


喧嘩でもしているんだろうか。


だが好奇心に逆らえないのが人間である。少し気なったのでのぞいてみることにした。


狭い路地を少し進んだところに女性一人と男性一人がいた。


女の人は十代くらいで少し身なりがいいように見える。


男の方は防具を装備していいて剣を構えている。


ん?これほんとに痴話喧嘩か?なんて思っていると男が


「怪我したくないんだったら大人しくついてこい!」

と恫喝している。


女の人は


「やめてください!」

といって抵抗している。


あれ、もしかして僕やばいところに来ちゃった?


そう思って引き返そうとしたら、足元に落ちていた空き瓶を蹴ってしまった。


男がこちらに気づき、声を荒げて


「おい!何見てんだ!」

といってきた。


今更どうこう言おうと見てしまったものはしょうがなくないか?と思う。


なにか声を発しようとしたら男がすごい速さで剣を片手に距離を詰めてきた。


「見られちまったからには死んでもらうぜ」


僕は恐怖で震えてしまった。


学園でボコボコにされている僕が叶うわけない。


痛いのは嫌だ。


いくら神の恩恵があるとはいえ、痛覚がなくなるわけじゃない。


いやだ、死にたくない!


そんなことを考えているうちに身体に灼熱感を感じ、

僕の意識は暗闇に包まれた。



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