Hopeful girl enter
流行りなんて一瞬で消える
でも
人の温かみ
それが流行りになったことなんてないじゃん
でも、みんな流行が好き!
本当に大事なものが、流行じゃなかったとしても…
ボランティアが流行ったことある?
助け合いの仕組みが流行ったことは?
人に声掛けることが流行ったことは?
いずれ、日本は死ぬ
善意なんて消える
今の世界の路線変更ができるのは、
技術なんかじゃない
時間が欲しい
無限な時間が
子供ができたら、不老不死の薬飲ませてあげるんだ!
母親が何か書いてる
「ママおやすみ!」
「おやすみー!」
これが最後の言葉だった
翌日、母親は首を吊って亡くなった
父親は刃物で首を刺され倒れていた
おそらく、母親が、父親を刺し、自分も死んだ
私も殺そうとしたのでしょう
でも、殺せなかった
その時はじめて気づいた、母親が書いていたのは遺書だったんだと
母親と父親は仲が悪かった。
私がいないとき、母の顔にあざができていたことがある
母親はたまにヒステリックなことをする
父親は、いつも、気分が優れていない。
理由は単純、2人とも、過去にいじめられていた経験がある
母親は留学生ばかりの高校に通っていた。
そこでは日本人いじめが深刻だった
9割が○国人、日本人は1割に満たない
集団リンチ、骨折、性的暴力、唾、汚物
やられることは全部やられた
でも、誰も助けなかったし、
退学を選んだ。
だが、人を信じないことを覚えた
全て自分の責任だと感じていた
強く生きるために仕方がない
格闘技の大会に出た、練習もしていない
結果負けた。
毎日、運動、筋トレに励み
仕事も、夜の仕事を行なったらしい
親にも相談せず、兄妹もいない、友達もいない、1人で全て決めた
さらに、受験も失敗した
精神が崩壊し、ゲーム三昧の日々を送ったらしい
病院にも行かなかった
3浪してようやく、看護系の大学に入った
3浪もよく耐えたと思う
そして、父親と知り合った
父親もなんらかの事情を抱えていた、あまりにも謙虚な性格、
痩せた体、
母は父に優しく接していた
自分と重なる部分があったらしい
そこで2人は惹かれ結婚するに至った
だが、仕事で父はいじめにあっていた。
看護系の大学を卒業したのだが、
医療系の仕事ではなく、機械系のノウハウを手に入れるため
機械系会社に就職したらしい
社内ルールは厳しく、社風は年功序列
元々気弱な父はなす術がなかった
だが、家には私がいる
私の前で弱音を吐けるはずもなく、母に相談していた
母は「いつでも仕事を辞めていいんだよ」
と、優しい言葉をかけていた
だが、母はあまりにも強かった
仕事場では、信頼も厚く、患者さんからの差し入れが毎日のように、家に届いた
そんな、母親の前で、父は自分の状況との差異に苦しんでいた
父は次第に相談できなくなって行った
経験あるだろうか、自分とはまるで違う人間に臆病になる
父親は、母親に慰めてもらう
なら、母親は誰に慰めてもらうのか…
そう、母親もすでに限界だった
私のためにご飯、洗濯、買い物、さらに、勉強。
なんと言っても、辛い過去をいつまでも引きずっていた
テレビに映る○国人を見ると、痙攣しているかのように震えている
ある日父親は母親に暴力を振るってしまった
理由は家事のことで喧嘩したんだ
そこから、2人は、何も相談できなくなって行った
なのに、ストレスは増え続ける
言い争いが増え、なのに、お互いに譲歩しない
大人だから、自分が正しいとでも思っているのか
そして、信頼関係は完全に崩れた
たまに殴り合いになり
お互いのトラウマを引き出し、関係は最悪なものになった
そして
死んだ
父親と母親が、お互いに相談できる関係だったら、
誰か他に相談できる相手がいれば、
どちらかが謝れば、
何かが変わったかもしれない