第四話 なんでいるのかな?
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第四話 なんでいるのかな?
学校が終わった俺は自分の部屋で充実したアニメライフを楽しもうと急いで家に帰る。
(月曜日の学校は何故かめっちゃ疲れる……)
そんな事を思っていると。
「ニャー」
「び、びっくりしたー!」
俺は猫にずっと鳴かれながらも家につく。
(さて今日は何のアニメ見っようっかなー)
そうウキウキしながら階段を上がり自分の部屋のドアノブを握ろうとするが直前でやめる。
がさがさ……
部屋の中から物音聞こえる。
(泥棒か?)
部屋の前で俺は固まってしまった。
もたもたしてるうちに十分経ちやっと我に戻る。
だがまだ物音がしている。
(どうせ猫とかだろ………)
そして俺は勇気を出してドアを勢いよく開ける。
「猫だ」
「誰が猫じゃ!」
そう、そこに居たのは猫、ではなく猫ぐらいかわぃ……じゃなくて! 光だった。
てかなんでいるの?
(まぁ……俺のオタ部屋は本棚の後ろに隠れてるからバレるはずないよな!)
ここで俺は一つ気づく。
(不覚にもフラグを立ててしまった……)
「光、一つ聞くが本棚の後ろとか見てないよ……な?」
光は図星なのか吹けてない口笛をしている。
だが俺は優しいから許してあげる。
(何故かって? 念のため隠しオタ部屋にも鍵をしているからな!)
またここで気づく。
(待ったフラグを立ててしまった……)
「光。一回部屋から出てくれるかな?」
そう言うと素直に出てくれた。
急いで本棚を横にスライドし隠し部屋を確認する。
何故鍵が空いているのだ?
部屋をそっと開けるとそこには杏が俺のラノベを読んでいた。
しばらく杏と見つめ合い笑顔でこう言う。
「なんでいるのかな?」
「なんとなく」
「なんで入れたのかな?」
「……るさぃ」
俺は、は? って顔をして杏に訴える。
「うるさーい!」
ん? なんで逆ギレなんだよ。
本当にあの子達なんなんだよ。こわ。
もう意味がわからなくなった俺はモニターの前の椅子に座り気を取り直してアニメを見る。
ふと思った事はあと猫……俺に伝えようとしてくれてたのか?
この日から猫を見ると足止めて撫でてあげる事にした。
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