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ぷろろーぐ〜忙しい私〜

自分で言うのも何だが私は非常に忙しい。

生徒会副会長である私は、毎日会長と役員達と生徒会業務に励んでいる。

業務が終わると帰宅、するのではなく決まって部活動の助っ人を頼まれる。

もともと断るのが苦手な私がそんな頼みを断れるわけもない。それに私を信頼しての頼みである。無下にはできない。

生徒会副会長の任もほぼ推薦で決まったようなものだ。

そんな私の心を知ってか知らずか、かなりの部活から助っ人を頼まれる。

断る日もあるが、そんな日は決まって生徒会の仕事が残っている時だ。

なので私は最終下校時刻を告げる鐘の音と共に学校を後にすることが毎日である。

帰路に着くとようやく休める、というわけでもなく。

ここからは授業の予習、復習の時間である。

私の成績が悪くては生徒会副会長として生徒に示しがつかない。

だからこそ、勉強を疎かには出来ない。

勉強が終わると食事とお風呂を済ませて、そのまま眠りにつく。

ある種、廃人のような生活である。

やるべき事のみに時間を費やしていてる。

私は生来働き気質なのだろう。

自分の為に時間を使おうとも考えたが何せ今のいままであまりに他人本意だったため、趣味や好きな事があまりに少ない。

強いて言うのなら寝ることが好きだ。

ふわふわ柔らかい布団に包まれて、そのまま夢の世界に落ちる。これこそ至極の一時である。

この思考にたどり着いた途端に、自分が末期であることを自覚した。

だって寝るの気持ちいいんだもん。

私はこの働き気質で廃人な思考のまま大人になるのだと、さっきの眠りにつく瞬間まではそう思っていた。

「やっほー！夢の精ももちゃんだよー！」

「はい？」

僕は忙しくないんだけどね