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おはようございます。代わり映えもなく森からのスタートです。

でも代わり映えのない日常も意外と大事だよ。おっさんのモットーは日々平穏。

さて、今日のお楽しみ昨日仕掛けた罠の結果発表です。肉肉肉щ(´Д`щ)カモ-ン

ちなみに朝食は焼き蟹と貝を煮てとった出し汁モドキスープです。

仕掛けた罠の結果発表です。ドラムロールスタート!

結果は・・・犬(?)でした。しかも二匹でボロボロの状態です。とりあえず様子見に近づいてみたら、めっちゃ牙むいて威嚇されました。よくみると一匹は真っ黒で眼が真っ赤、もう一匹は真っ白で眼が青。なんかカッコいい。そういえばまだ子供の頃実家で犬飼ってたよな、柴犬。いつもあのモフモフに癒されてたっけ。

さすがに異世界に来たからといって、犬を食量にしようとは思わない。助けたいとは思うけど罠からはずした途端に襲われる可能性もあるからな。薪割り用の斧装備。いざ!

罠から解放した途端、黒い方の犬が白い犬を庇うように威嚇してきた。全身ボロボロのうえ痩せこけているのにもかかわらずだ。なんか素直にカッコいいと思った。この世界に来る前には久しく感じたことのない感情だった。ただ機械のように毎日わずかばかりの金銭のために感情を殺して、色んなことを我慢して働いていた。働いて働いてその繰り返しだった。そして気がつけば歳だけとってなにも残らなかった。空っぽだった。

目の前の犬をみてなんだろうカッコいいと思った。きっと彼らは必死に生きてるんだろうなと。こっちの世界に来るまえの自分が忘れていた感情なんだろう。この世界でなら自分も生きている実感を感じることができるだろうか?

と、感傷に浸ってる場合じゃない 。ワンちゃん達を助けないと。まずは傷の手当てだな。警戒してるから身体には触らせてもらえないだろうし、どうしたものか・・・回復魔法はどうだろうか。思えば自分以外に使ったことがないから、効果があるかわからないけどなにもしないよりはマシか。

怖くない怖くないとアピールしながら威嚇している犬たちに近づいていく。ある程度まで近づいたところで集中して全力で回復魔法をかける。二匹が光に包まれてた。成功したのかな? なんか急に身体の力が抜けたみたいだ。直後おっさんは意識を失った。

なにかが顔を這っているような感覚で目が覚めた。あれ、確か朝だったはずなんだが辺りが暗い。何故?

おっさんそんなに意識を失ってたの? 身体を起こすと顔を這いずり回っていた感覚の正体が判明した。ワンちゃんでした。ワンちゃんがおっさんの顔を舐めていたようです。

二匹のワンコがおっさんを見ていました。見たところ傷が治っているようなので回復魔法は成功したようだ。威嚇はされてないので色々話しかけてみた。もちろん会話は成立するわけはないが、ときおり尻尾を振ったり欠伸をしたりしていたのでコミュニケーションはとれているみたいだ。しかし久しぶりの会話(?)だ。長々と話してしまった。

きゅ~と可愛らしい音が目の前から聞こえた。おっさんの目を真ん丸の愛くるしい目でみつめてくる。あ、お腹が空いたのね。でも肉はないから海鮮関係で我慢してね。

焼いた魚とボイルした貝やら蟹の身を木の皿に置いて二匹の前においてみた。二匹はすぐには手をつけずにおっさんとお皿を見比べていた。なんでだろう、毒とかを警戒しているのだろうか?

試しに皿から貝をとって目の前で食べてみせた。で、どうぞと皿を少し押してみたらようやく食べ始めた。やっぱり警戒していたんだな。野生ですものね~。てか、食べるの早! もう半分ちかくなくなってるし。あの量でたりるかな・・・足りそうにないので追加でまた焼いておこう。ついでにおっさんの夕食も作ろう、腹へった。

しかし調理法を増やさないとさすがに飽きそうだ。いち早く食生活を豊かにしないと。

決意を新たに魚を焼いていたら、真横によだれを垂らしたワンコが鎮座していた。後ろには空になった皿が。あーやっぱり足りなかったか。まだ焼けてないからもう少し待っててね。待ってる間はよだれダラダラ尻尾ブンブンでした。追加分をお皿においたらすぐにがっつき始めた。すごい食欲だ。

おっさんも腹ごしらえです。食事を終えてワンコ達の様子をみてみると、満腹になったのかお互いに毛繕いしていた。成り行きで助けたけどこのあとどうしよう。うん、明日考えよう。

寝床に横になろうとすると入り口であの二匹がこちらをうかがっていた。よかったらどうぞと一声かけておっさんは意識を手放した。


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