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ここはどこだ?

目が覚めるとそこは・・・森だった。

いやいやおかしいでしょ。なんで森。まだ夢の中か? 試しに腕をつねってみる・・・痛い、夢じゃないのか?

昨日は俺の30歳の誕生日。おっさんデビューの記念すべき日。仕事終わりにコンビニで小さいケーキと揚げ物、炭酸飲料を買って家でその時を迎えたはずだ。

それなのにこの状況はどうだ。無事におっさんデビューを果たしたら、どこぞの森に放置された。おっさん悲しい。

とりあえず状況を確認しよう。まずは自分の姿。Tシャツにジャージ。財布とスマホはない。というか何も持ってない。

周囲は見渡すかぎりの森。こんな状況でなければ気持ちよく森林浴できそうなレベルだ。

思考整理中・・・

これは小説とかで流行りの異世界転移では!? 悪く言えば神隠しにあって遭難した感じか。仮に異世界転移だとしてもこんなおっさん召喚してなんになるのか。普通なら仲良し4人組の高校生が魔王を倒すために王城に召喚されるとか、生前に善行をなしたものを転生させるとかだろうに。

それにおっさん神様とかに会ってないし。なんの説明も受けてないし。

完全に神隠しにあった被害者じゃないか、これ。

とりあえず周囲を探索してみるかね。食べ物と水くらいは最低でも早くみつけないと辛いし。あ、素足だから足の裏で苔を踏みしめる感覚が気持ちいい。

しばらく歩いていると水の流れる音が聞こえてきたので、その方向に足を進めてみる。

お~THE渓流という感じの場所に到着。しかも水も澄んでいる。まずは一口。うん、冷たくてうまい。飲めそうだ、よかった・・・

お、魚も泳いでるじゃん。食料候補発見。でもなんていうか色が独特な・・・何故に蛍光色? 保護色か? 自分はおいしくないよアピールなのか!?

でも運よくみつけた食料候補だ、試食だけでもしたい。

手掴み・・・無理だな。網もないし。せめて槍モドキでも作って突くかな。幸い木は周りにいっぱいあるし。

というワケで槍作り開始です。ある程度の長さの木を折ってから小枝も折っていく。ついでにナイフ代わりになりそうな石と火打ち石っぽいもの、乾燥した草と燃えそうな木を探す。さすがに生で食べる勇気はないです。蔓植物から蔓を拝借。木の先端に鋭い石を蔓で巻いて固定して即席の槍完成。

次に川に石で囲いを作って流れを緩やかにして、魚が休めそうな場所を作る。これで準備完了。おっさん早くも疲労困憊です。

しばらく待つと魚がやってきた。相変わらず蛍光色。魚の泳ぎ方はこの世界でも変わらないようだ。狙いを定めて突く! まあ、1回で突けるわけないよね。ハズレ。

何回か繰り返しているとなんとか突けた。念願の食料確保。できればもう1匹くらいほしいのでおっさん頑張る。

どれくらい時間が経っただろう。体感的には2時間くらいだと思うけど結局3匹とったどー! 気づけばもう日が傾きだしている。急いで焚き火の準備をする。うろ覚えの知識でなんとか種火を作って、火を大きく育てた。

捕った魚に木の枝を刺して焚き火で焼いていく。香りは申し分ないが蛍光色が焦げてエライ色になっている。見た目は不味そうです。

結構焦げたので毒がないことを祈りつつ一口・・・まだ半生でした。焼き直し。おっさん悲しい。

今度こそ焼けたかな? パクリ、モグモグ・・・うん焼けてる。泥臭くはないけど味がしない。調味料がほしいです。

お腹もふくれたのでもう寝ます。日が落ちても幸い寒くはないので、木を背にして苔のベッドで就寝です。

願わくば起きたら元の世界でありますように。あと、さっき腹痛で用を足したときに使った葉っぱでお尻がかぶれませんように。



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