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枕の下に 希望の上に(9)

海の声でなければならない

貝殻に詰まった残響は

海の底にある

残心なのかもしれない

暗闇の中であれ

光のカーテンであれ

その明暗から溢れた物は

何処か

居場所を探すのだろう




溢れた物が重要だと

何かを分かった

風を吹かせるが

不必要だったから

捨てた

そんな物も含まれている

見つけ出すと言うのなら

重要だと言った

その対象は既に変わっている




溢れた物の中を

探し出して

あったじゃないかと言う

それは大多数の人が

知っている事で

大多数の人が

要らないと感じた物

面倒見切れないと

匙を投げた物だ

誇らしげな表情は

自分自身に対してなのか

取り敢えず

話は聞くが

話を聴くだけである




海の底から見る

太陽の光は

乱反射する

誰にも

届かないわけじゃない

届く場所に行くから

届く物だ

居心地が悪かろうと

そこに居る存在だから

届けられる

巻貝の貝殻を

ボイスレコーダーにするなんて

必要が無い

耳に当てた音は

海の声で

なければならない


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