表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
七天勇者の異世界英雄譚  作者: 黒鐘悠 
第二章 少年少女の戦場
61/112

黒騎士戦④ 『勇者』か『愚者』か 〜前編〜

長くなりそうなので、いくつかに分けようかと。

サブタイが黒騎士戦④ではないのは、まあ、本編を見れば何となく分かると思います。

今回、少々誤解を招きかねない表現がありますので、先にお詫びを。

申しわけございません。

古今問わず、戦場において英雄と愚者は紙一重だ。


決して勝てない相手、どうしようもない状況。

どんなに努力したっていずれは訪れてしまう危機的状況。


そんな時にヒトは三者三様の行動をとる。


黙って武器を捨て、諦める者。

仲間を犠牲にしてでも逃げようとする者。

仲間のために、家族のために、大義のために特攻をしかける者。


いや、或いはもう一つの可能性がある。


それでもなお生を諦めずに、戦う者。

それを乗り越えた者を他人ヒトは『英雄』と呼ぶ。


何故なら、圧倒的不利な状況を覆せる者など、勇者えいゆうと呼ばれる者のみだからだ。


圧倒的戦力差、危機的状況、孤立無援の状態での被包囲。


想定されるあらゆる『最悪』を、少人数で、もしくはたった一人で引っ掻き回し、見事勝利と生還を果たした傑物イレギュラー

ああ、それは確かに、物語のようなお話だ。

それを成せるなら確かにそれは勇者か英雄だろう。


嗚呼ああ、嗚呼でも。同じように戦って、散っていた者は。敗走した者は。

泥水を啜り、血土けつどを這い、仲間の死体を踏み越えてしまった・・・・者達は。


こう呼ばれるのだろう。


『愚者』と。


例え同じ生き方をしても、結界次第で行き着く先は違う。


勇者と呼ばれる人間が『勇猛』と讃えられるように。

愚者と呼ばれる人間が『蛮勇』と嘲笑されるように。


出発点は同じだった。


それは生への渇望であったり。

それは譲れぬナニカや自己犠牲の極致だったり。


それは言葉に出来ない美しさを孕んでいる。


辿っていた道は同じ。

そこにある想いの強さも。


だが、ソコに辿り着いた者に与えられるのは。


『勇者』の栄誉か。

『愚者』の末路か。


その両極のいずれか一つ。

なんて酷い賭けだろう。

失うモノは自分の身体と心以外の全て。

得るものは短い名誉か永久の嘲笑。

対価と報酬が釣り合わない、最悪の賭け事ゲーム


だがそれでも、ナニカを求める人間は戦うのだろう。


だからこれも、絶対的危機に立ち向かう人間の戦い。

見苦しくて、どうしようもなくみっともない、悪足掻きのお話。


さて、絶望に挑む二人の少年は果たして。


『勇者』か、

『愚者』か?



☆☆☆☆☆


立ち込めた煙が視界を遮る。

果たして敵を討ち果たせたか否か。

そんなことを確認する余裕すらなく、白刃はその場に膝を着いた。


装飾過多気味の魔法剣を取り落とし、肩で荒い呼吸を繰り返している。

必殺の魔法技アーツである《聖光十字波動剣ホーリーライト・グランドクロス》の反動である。


勇者が持つ高い魔力はごっそりと削られ、心身共に疲労困憊である。


しかし、白刃の手には確かな手応えがあった。

極光の刃で黒騎士の硬い鎧を斬り裂いた手応えが。


それは大輝達も同様だろう。

動けない白刃に変わって、一応の警戒はしているが、その顔に緊張感は薄い。


文字通りのトドメの一撃に、彼らも黒騎士は倒れたと思っているのだ。


さすがに動けないままでは格好がつかないので、上物のポーションを飲んで回復に努める。


ようやく戦闘は終わった。と思っていたその時。


「ん?なんか妙……あがっ!?」


警戒していた大輝の元へ、ナニカが飛来した。

ソレはさながら弾丸の如く大輝の懐に入り込むと、彼の身体を大きく吹き飛ばした。


「大輝!?」


いきなりの光景に、凛紅が悲鳴のように叫ぶ。

幸い、双葉の魔法のおかげで致命傷にはなっていないようだ。


「あ、あれは……」


ソレはとてつもない威圧感を放っていた。

黒い鎧は左肩から袈裟状に深い亀裂が入っており、一部は鎧が砕けている。


にも関わらず、手にしている剣は今だ健在で、身に纏うオーラはより一層強く、濃くなっていた。


その様相、まさしく異形。


黒騎士たおしたはずのてきの、想像を絶する姿に、勇者達は震えた。


先程まで黒騎士相手には大立ち回りを繰り広げていた凛紅は、刀を構えたまま黒騎士をまっすぐと見つめ、荒い息を吐いている。

大輝を助けに行きたい双葉も、それをアシストしたいミーシアも、正体不明の恐怖で動けずにいた。


なんとか回復させた蘭藤や村山も、好戦的だったさっきと違い、軽く逃げ腰となっている。


「そんなっ、お前は今、倒したはずだ!」


白刃が悲鳴のように声を荒らげ、目の前の現実を否定する。

しかし、視界に映る全ては現実。いくら彼が声を上げようと、否定しようと、眼下の黒騎士が霧散することはない。


「◼◼◼◼ッ!」


そして返答は、豪速で振るわれた黒塗りの剣で返ってきた。


「くそっ、《鋼鉄盾》、《対物理盾》、《衝撃吸収》……ぐあっ!」


これまた魔法武具である盾を構えた白刃が、《盾術》のスキルアクションを複数発動して、黒騎士の攻撃を受け止める。

しかし、どんなに盾を強くしても、白刃のステータスが黒騎士のソレに圧倒的に足りず、身体ごと吹き飛ばさた。


「白刃君!」


美鈴が駆け寄るも、黒騎士が回り込み、大剣を振るう。

後衛職の、すぐに壊れてしまいそうな華奢な少女の身体は、迫り来る大質量の刃に

斬り潰され、ぐちゃぐちゃの肉片に成り果てる────ことは免れた。


「『炎弾・爆』!」


ミーシアが火属性魔法Lv2『炎弾』を多重展開で放ち、その何発かが剣に命中、軌道が乱れて直撃しなかったからだ。


とは言え、勇者のステータスを持つ白刃を盾ごと吹き飛ばす程の筋力値の持ち主たる黒騎士の一撃は、直撃ではなくともその余波だけで脆弱な後衛の少女を気絶されるに至った。


それを死んだと見たか、或いはただの情けか、それ以上美鈴に攻撃することなく、黒騎士は向き直った。


「そんなっ!?」


ミーシアから悲鳴が漏れる。

例えLv2の火属性魔法でも、上級魔法ばりの魔力を注ぎ、さらには爆発というアレンジを加えた自慢の魔法を全十発も受けておきながら、その黒い装甲には傷一つ付いてはいない。


「間に合ってっ!」


凛紅が仲間の元へ駆ける。

しかし、時既に遅し。


「◼◼◼ッッ!!」


言葉なのかどうかすら分からぬ咆哮。

迷宮の大地に罅を入れる程の踏み込みから放たれた、刀剣の空振りは、ミーシアと双葉の向かう一条の黒い刃となって飛来した。


「『神聖守護大結界』!!」


「『魔法強化』!!」


双葉が今持つ最高の防御呪文を発動し、ミーシアはそれを強化する。

たかが一度の攻撃に大袈裟な、と思う者もいたが、それは悪い意味で杞憂に終わる。


黒い刃と、神聖さを纏う結界が衝突する。

一方はあらゆるものを飲み込むような闇にも似た黒を弾けさせ、もう一方は万人に希望を与えるかのような光を発し続ける。


その攻防は拮抗していたかのように見えた。


そう、様に見えていただけ・・・・・・・・・だが。


それは一瞬の出来事。

拮抗していたはずのせめぎ合い。

神聖なる壁は唐突にひび割れ、儚く砕け散った。

舞い散る光の残滓はどこか幻想的で、多くの人々はその光景を悲鳴すら上げられずに眺めることしか出来なくて。


でもただ一人。

最も弱かったはずの少女やすらぎふたばだけが、行動出来た。


「ミーシアちゃん!」


咄嗟に神聖魔法、『聖光纏鎧』を自分とミーシアに施し、自分よりも幼くて小さい少女の身体を抱きしめた。


「「っ!!!!!」」


衝撃は一瞬。

二人の少女達は、まるで紙くずのようにそらを舞った。


「ぁああああああああっ!!!」


怒りに満ちた少女の叫びが耳を刺し、呆然としていた意識を呼び戻す。


仲間の元へ急いだその足をさらに加速させ、黒騎士に迫る凛紅。

その形相、さながら鬼人。


「よくも、よくもよくもよくも!!」


怒りのままに刀を振るう。

《重撃》と《一閃》を同時発動しての一撃。

一度黒騎士の装甲を斬り裂いた攻撃は、いくら凛紅のパワーが低くても、止められるわけがない、そう誰もが思っていた。


だからこそ、誰よりも凛紅が衝撃を受けた。


自分の渾身の攻撃が、まるで何事もなかったかのように、受け止められているから。


「嘘っ!」


目を見開き、それでも後ろに下がりつつ、彼女は驚きの声を出していた。

先の一撃だけで言えば、凛紅のそれは白刃が振るう魔法技アーツレベルの威力があった。


スキルを使うための魔力や精神力に限りがあるとはいえ、あと十を超える数で先の一撃を彼女は放てる。


が、その一太刀がそもそも届いていない。

このままじゃ凛紅はすぐにやられるだろう。


白刃は盾ごと吹き飛ばされたダメージが抜け切っておらず、立てない。

体力を回復させた蘭藤や村山達であればカバーに間に合うだろうが、彼らにその勇気も覚悟もない上に、よしんば動いても良くて瞬殺、悪くて凛紅の足を引っ張るだけの結果に終わるだろう。


白刃の頭の中に漠然と思考が展開されて行く頃には、黒騎士の姿は霞むように消えていた。


「なっ」


僅か一秒後。

凛紅の目の前に、黒い、闇のような霧を纏った騎士甲冑の姿が────


「っ!?」


その巨体からは想像がつかない豪速の剣。

それをギリギリで受け流す凛紅。

が、それはまさにギリギリ。完全に一歩出遅れた。

このままではすぐに押し切られるだろう。

いや、タイミング云々を抜きにしても……


(攻撃がっ、さっきと段違いに重い!?

しかも速い!!)


少し前までは防戦一方とはいえ打ち合えていた斬撃とは思えないほど、今の黒騎士の攻撃は重く、早かった。


さっきまでは一人で何十合も打ち合えていたはずなのに、たったの一振で凛紅は体勢を崩された。

一刀一刀、必殺の威力を持つその斬撃に対し、凛紅が決定的な隙を晒すまで五合とかからなかった。


「しまっ────」


言うなれば、初歩的な受け損ない。

左上から袈裟型に振られた一刀を受け流そうとするも間に合わず、不幸中の幸いと言えば、刀を盾にすることが間に合ったくらいで。


パキンッ!とやけに硬質な音が響いた直後に、少女の身体は友人と同じように舞い上がった。


凛紅の身体はそのまま地面に叩きつけられ、そのまま動かなくなった。

とめどなく腹部から溢れる血がその衝撃を増長させる。


黒騎士バケモノの進撃は終わらない。


「うわぁあああ!化け物っ!」


視線を向けられた蘭藤が情けない悲鳴を上げるが、彼が槍を構えた時には黒騎士は既に攻撃を始めている。


一撃で死ななかったのは奇跡だろう。

槍を掲げたタイミングと黒騎士が剣を薙いだタイミングが奇跡的に合致し、槍が真っ二つになったものの蘭藤は運良く剣撃の直撃を受けずに済んだ。


剣撃は、だが。


「はっ、た、助かっ────ごばふっ!」


直後に回し蹴り。

超上のステータスと硬い鎧の脚から放たれた致命の一蹴りは多くの骨が折れる音を残して蘭藤を蹴り飛ばした。


「麻弘!?」


村山が蘭藤を心配して叫ぶが……


「まひっ────ごふっ」


気がつけば腹部から黒い刃が飛び出していた。


「いやぁぁぁぁ!蘭藤君、村山君!?」


唯一残っていた白刃パーティーの沙耶香が悲鳴を上げるが、それも無駄なこと。


「◼◼◼◼」


次の瞬間には黒騎士が放った闇の波動のようなモノが被弾し、彼女に致命傷を与えた。


「あ、ぁああああああ…………」


全滅。

不吉な言葉が白刃の脳を過ぎった。


だが事実、彼は全滅させてしまった。

自分の仲間を。

託された仲間を。

自分の、未熟さ故に。


「何が勇者だっ……、何がリーダーだっ!

オレには……オレにはそんな資格ないじゃないかっ!

なんで悠斗君を雑魚処理に向かわせた!イレギュラーへの対処?そんなのオレのための自己弁論じゃないか!ただのエゴだ……。

オレなら今度こそ上手くやれるって、決めつけるための……。

その結果がこれか、桐生白刃!?

オレの見栄なんかのために……皆を……」


動けぬ身体で白刃は吠える。

それは自問自答であり、自分を責めるもの。

動けはしないものの、怪我らしい怪我を負っていない彼は、その罪悪感から逃げるために叫ぶしかなかった。

……レッサーデーモンや影騎士というイレギュラーがあった以上、あながち間違った判断ではないとも言えなくはないが。


例えどんなに吠えようとも、白刃にトドメを刺すため、黒騎士はゆっくり歩み寄る。

その時、白刃は思い出したかのように、マジックチェストから急いでとあるモノを取り出していた。


ソレはボス戦前、悠斗から貰ったモノ。


『もし全滅の危機に陥ったら、これを使って。

……出来れば、そうならないことを祈っているよ』


それっきり、悠斗は何も言わなかった。

白刃も全滅するつもりはなかったので何かは聞かなかった。


「そうだ……これなら!」


一縷の希望を見つけたように、白刃はソレ……悠斗から貰った魔道具を起動した。


『コード認証。指定対象を確認。貯蔵魔力解放。【創傷無き慈愛の楽園セイド・エデン】起動します』


無感情な機械音声が流れ、魔道具が展開されて行く。


(よしっ、これで……これで()()()()()()()()()()()()!)


数秒後、魔道具が眩い光を放ち……!


「……え?」


白刃は呆然としていた。

この魔道具を使えばきっと悠斗は助けに来てくれると思っていたから。

しかし、白刃ゆうしゃが求めた救いは現れなかった。


「なん……で?……あっ」


白刃は思い違いをしていた。

彼は、【光の勇者】たる白刃は、悠斗ヒーローに助けられることを当たり前に思っていた。


誰かに頼ることは悪いことではない。しかし、誰かに助けて貰うことを当たり前に甘受することは、『悪』だ。


それは自ら堕落しているのと同じだから。

いや、それだけならいい。

しかし、堕落の果てにあるのは、他者に寄生しなきゃ生きられない弱さ。

自分で何かを得たり、したりしようとせず、他人に全ての責任を押し付ける所業。


日本国でただ働きたくないからという理由で生活保護を受けて生活する人のように、自分は何もせずに誰かから搾取することが当たり前になってしまう。


(オレは一体、何を考えていた?)


白刃は、己の間違いに心底恐怖し、気がついた。


(あぁ、危ない所だった。あと少しでオレは……)


そう、いつでも都合よく、悠斗が来るわけがない。

いや、それ以前に、この一党を任されたのは他ならない白刃自身だ。


「ならっ、今ここで、オレが立たなくてどうすんだ……っ!」


勇者とは、勇ある者と書く。

しかし、その『勇』が勇気であるとは限らない。

その『勇』は、蛮勇かもしれない。


それでも。


「オレは……【光の勇者】……桐生、白刃だぁーーー!!!」


勇者は立った。


心無しか身体が軽い。

いや、本当に軽い。魔力も回復している。


悠斗とシャルル、そして双葉の共同制作魔道具No.2、【創傷無き慈愛の楽園セイド・エデン】。


神聖魔法と治癒魔法の術式を組み込んだ装置で、魔力を通すと作動する。

事前に魔力を貯蔵して、スイッチ一つで起動が可能。

最大貯蔵魔力での回復は即死以外なら大体治せる、との事。

そして最大のポイントは、その効果が広範囲回復であることと、範囲内の事前登録した人間だけを癒すという効果だ。


広範囲で、かつ指定した者だけを即死以外復活させる魔道具。

しかもオマケで魔力回復付きとなれば、とんでもないシロモノだろう。

……その分貯蔵魔力も尋常ではないが。


が、傷は癒せてもダメージは癒せないので、気絶した者は起き上がらない。


つまり、白刃一人。


味方は全滅。


援軍は期待できず、事実上孤立無援。


敵は強大。


まさに逆境。


「乗り越えてみせるさ、この修羅場!」


白刃が裂帛の気合を吐き出した、その瞬間。


『────ユニークスキル《聖剣召喚》《聖剣解放》《制限解除リミットブレイク》《聖剣術》《反射リフレクト》《勇者降臨》、奥義《勇者の一撃ブレイブストライク》を習得しました。《光の勇者》のスキルレベルが上がりました。』


「これ、は……」


頭に情報が入り込んでくる。

どこからともなく力が湧く。


「これならオレは……戦える!」


本能が赴くままに、白刃は叫ぶ!


「《聖剣召喚》!」


足元に突然、魔法陣が浮かぶ。

そこから出るは、一振の剣。


純白の刀身と金色の柄。

施された装飾はシンプルで、されど華がある。


これこそが、白刃に心を許した聖剣の一振。

銘を【聖剣ウィルトス】。

勇気の名を冠されし、高ランクの聖剣である。


「さあ、始めようか。

これからが本番だ!」


勇者が、駆け出した。


☆☆☆☆☆

解説

《精神汚染》

・文字通り、対象の精神に情報を送り、相手の心を砕くスキル。その真価は対象にとって最悪の光景を見せつけることと、ダメ押しでそれを自身が望んだことだと欺き、自己矛盾を発生させることにある。


《精神耐性》

・精神汚染等、心に干渉してくる魔法やスキルに対する耐性を示す。


拘束バインド

・対象を魔力の枷で拘束する。込めた魔力の分だけ枷は強固になり、拘束時間も増える。ただしボスモンスター等、協力なステータスを持つ相手には効きが悪い。


『光明の加護』『聖光纏鎧』

・どちらも防御系補助呪文ではあるが、左が光属性魔法で右が神聖魔法。『光明の加護』は防御力では『聖光纏鎧』に劣るが、体力の回復効果があり、『聖光纏鎧』は対物理と対魔力が格段に上がる。


《魔力防御》《超魔力防御》

・魔力を一瞬爆発解放する時の出力で敵の攻撃を無効化する。超がつくと、魔力運用効率と防御力が上昇する。


《魔銃招来》

・魔銃と呼ばれる、魔剣等の一種を召喚する希理だけのユニークスキル。大きさ、形状、特徴等、自分好みに選んだり改造出来る。故に、招来と言うよりは創造の方が近いかもしれない。基本的には魔力銃と同じだが、《魔弾》を使うことで、実弾……のようなモノは撃てる。


《魔弾》

・自分の意のままの弾丸が作れる。それは実弾でもあり、実弾ではない。実弾のようなモノを媒介にして、好きな設定を付与するようなイメージだ。当然、ものによって消費魔力やかかる生成時間は長くなる。


《同時照準》

・本来は二丁魔力拳銃で戦う人が覚えるスキル。しかし、《魔銃招来》で多くの銃器を同時に放つ必要があったので、無理やり《同時発動》を多数でも使えるように世界が仕向けた。


殲滅極光魔弾フェアティルゲン

・《魔銃招来》《魔弾》《同時照準》の全てを同時発動してようやく放てる奥義スキル。正しく、超必殺技。チャージ時間、魔力消耗、精神負荷が凄いため、一日に1回が限度なる。


《聖剣召喚》

・希理のスキルと似ているが、全く違うスキル。この世界に存在するありとあらゆる聖剣を自らの手元に召喚する、まさしく勇者のためにあるスキル。ただし、その聖剣が本当の意味で力を貸してくれるかどうかは、聖剣が決めることである。


《聖剣解放》

・聖剣の秘められた力を解放するスキル。ユニークスキルと書いてはいるが、実際はもう少し別な言い回しだが、それはまた次の機会に。


《制限解除》

・対象の制限を解除するスキル。肉体の制限、武器の制限、なんだったら状態異常も。……あれ、チートすぎね?


《聖剣術》

・聖剣を扱う技術が向上するスキル。これもユニークスキルとは言い難いので、また次の機会に。


《反射》

・魔法、投擲問わず、あらゆる飛び道具的な攻撃を相手反射して返すスキル。タイミングよく魔力を込めればその威力は倍になって相手に戻る。任意発動型。


《勇者降臨》

・それは、持ち主が勇者である証明。強敵を打ち倒さんがために、全ての能力を格段に引き上げる究極のスキル。


勇者の一撃ブレイブストライク

・白刃の奥義スキル。魔力、魔法、スキル等あらゆる『全て』を収束して放つ、希望と可能性の一撃。


生活保護受給者についてですが、表現通りの人が全てではありません。

本当に働けなくて泣く泣く受けている人もいます。自分で書いといてあれですが、どうかそこを忘れないでください。


感想等をお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ