黒騎士戦②
いやー、戦闘回になると筆よく進みます。
今回も前回と同じくらいですが、楽しんで頂けたら幸いです。
※グワンテ王国の名前をグリセント王国に変更しました。
絶望は、まだ終わらない。
母は、そのニンゲン達を脅威として認めた。
排除すべき脅威を駆逐するために、ダンジョンは新たなる破滅の使徒を送った。
それは黒騎士とは似て非なる存在。
黒騎士の生涯が気高く正面から戦い続け、正道を征く騎士だとするなら、カレの生涯は例えそれが騎士道に反するものであっても、大義のために汚れ仕事を引き受ける外道を歩む騎士だ。
彼らの道は交わることはなく、しかしその志は元は同じ。
光と影、栄光と闇。それはどこまでも表裏一体で、決して例外など無いこの世の真理。
故にカレは母よりこの名を賜った。
光を浴びて、栄光と名誉を約束された道を歩む黒騎士ではなく。
光の無い、薄暗い道で誰にも知られず、讃えられず、ただ誰とも知らない人々の為にその手を汚し続けた英雄。
影騎士と。
☆☆☆☆☆
黒騎士が放った使い魔の群れを越え、悪魔を討ち、ようやく一息つけると思ったその時だった。
新たなる魔法陣から現れし異形。
紫紺の鎧を身に纏い、やはり黒騎士のそれと同じオーラを漂わせている。
「敵……なのか……?」
瑛士が、緊張の面差しで声を絞り出す。
「分からない……けど、あれは不味い」
額に汗を浮かべて、《感知》を発動し続ける悠斗。
しかし、その顔は優れない。
紫紺の騎士は動かない。
まるでただの鎧のようにじっとしている。
「アレを討つなら、今しかない!」
悠斗と瑛士が、示し合わせたように飛び出した。
疲労はあるが、新たなるスキルに覚醒した瑛士は、先の高揚感からいつもよりも動きがいい。
「はあっ!」
「やあっ!」
悠斗の双剣による一閃が、瑛士の舞のような剣閃が、影騎士に向かって繰り出された。
影騎士は動き出す素振りを見せず、このタイミングではもう避けることも叶わない。
だが。
「◼◼◼◼◼◼ッ!!!」
突然、バイザーの奥に紅い光を灯し、影騎士は絶叫した。
「うぐあ!」
「なっ、がぁっ!?」
「……っ!?」
「あああっっっ!」
「いやあああぁっ!?」
その叫びを至近距離で聞いてしまった悠斗と瑛士はもちろん、遠くにいた希理や摩耶、綾音さえも耳を押さえてうずくまった。
「「「「────っ!!!」」」」
影騎士の絶叫は止んだ。しかし、今度は瑛士達の声なき叫びがこだまする。
『悠斗さん、気をしっかり持ってください!《精神汚染》スキルです!』
悠斗の魔導書内に宿る人格、アルテナが悠斗に呼びかけるが返事がない。
《精神汚染》スキルは、何らかのアクションによって、対象を狂気に陥れるスキルだ。
アクション自体は個人によるが、それは頭の中に直接恐ろしいビジョンを見せたり、囁きのような呪詛を聞かせ続けたり等がある。
《精神耐性》を持っていれば耐えられるが、そうでない者、あるいはレベルが足りない者はこのスキルを受け続けると正気を保っていられなくなり、最終的には精神が破壊されてしまう。
しかし、悠斗達の中で《精神耐性》スキルを持っている者はいない。
『悠斗さん!正気を保ってください!悠斗さん!』
アルテナの必死な呼びかけも虚しく、悠斗は反応しない。
最早ここまでなのか。そう諦めかけたその時、悠斗の脳内に流れたアナウンスを魔導書を通じてアルテナも聞き取った。
『────《精神耐性》《精神汚染》スキルを習得しました』
影騎士が僅かにたじろいだ。急に《精神汚染》が効かなくなったことで驚いたのだろうか。
ゆっくりと、悠斗は顔を上げた。
少年にしては長い前髪と影のせいで顔は見えない。
「よくも……やってくれたな……っ!」
その声には言い表しようのない怒気が滲んでいた。
(薬を作るか?いやダメだ。時間がかかりすぎる。仕方ない……)
「《拘束》」
以前王都で買い物をした際、買ったスキルスクロールで得たスキル《拘束》。
対象を魔力の枷で拘束するという効果だが、基本的に影騎士のような上位の魔物に通用するものではない。
影騎士もそれを理解しているため、侮っていた。
「◼◼◼◼ッ!?」
が、その油断が仇となり影騎士は拘束された。
もちろん影騎士程の魔物であれば拘束はすぐに破れる。
だが悠斗はそれまでの数秒を稼げれば十分だった。
「《飛燕》!」
短距離高速移動スキル《飛燕》を連続発動。
近くで倒れていた瑛士を連れて一度離脱。固まって倒れていた希理達の元に行くと、一箇所に集めた。
そして、瑛士に手を当てながら、広範囲にあるスキルを発動する。
「《精神汚染》!」
何と驚くべきことに精神汚染を使い始めた。
普通《精神汚染》は相手を錯乱させるためのスキルなので、精神汚染を解除するためには使わない。
が、《精神汚染》を獲得した瞬間、頭の中にそのスキル概要がうかんできて分かった。
《精神汚染》は任意で見せたり感じさせたりするビジョンを変えられる。
瑛士達に精神を安定させるためのビジョンを送り込んで、精神汚染を解除させようと試みたのだ。
結果としてその効果は抜群だった。
目は虚ろで、端には涙が溜まり、口は大きく開かれ、空気を求めるようにばくぱくと開いては閉じを繰り返していた瑛士達が、一斉に瞳に光を取り戻し、何かを吐き出すように喘ぐと、意識を取り戻した。
「かはっ。はぁはぁ。す、すまねぇ悠斗。助かった」
かろうじて瑛士は声を出せたが、他のメンバーは未だに過呼吸を繰り返していた。
瑛士でさえも、先の一言のあと、すぐにぐったりしてしまっている。
「……起動」
悠斗は懐からビール缶のような形状のモノを取り出すと、瑛士達の中心に起き、そう命じた。
すると、それを中心に半径数メートルに渡りドーム状に透明な殻が瑛士達を包み込むように展開された。
双葉の協力のもと、シャルルと共に悠斗が作った魔道具、【妖精護りし精霊庭園】。
この魔道具から展開されたドームは高レベルの魔力、物理耐性を持っており、そこらの攻撃では傷一つつかないうえに、中にいる者を癒す効果がある。
パキンッ!
丁度いいタイミングで、《拘束》が砕かれた。
自分が作った安全地帯に仲間を任せ、悠斗はついに敵と対峙する。
「◼◼◼◼◼」
その呻き声のような音が何を意味しているかは分からない。
しかし、悠斗はその真意を直感で感じ取った。
それは戦闘開始の合図、では無い。己の前に立つ資格を問う言葉。
そして……。
「◼◼◼……『亡者召喚』」
三度、魔法陣。
今までのどれよりも巨大なそれからは、半透明なオーラで身体を支えている骨達が出てきた。
「ノ……リ……コエテ……ミセロ。エイユウタルショウコ……ヲ……シメセ」
「!?」
影騎士は掠れながらも、かつて人だった頃の言葉を口にした。
それは挑発の言葉。相手を焚き付けるための声。
「上等だ!」
悠斗も剣を構える。
奇しくもここに【影の主人公】と【影の英雄】、二人の影に生きる者の戦いが始まった。
☆☆☆☆☆
「はぁあああっ!《光剣》!」
開戦一番に、白刃は彼の十八番たる魔法技を黒騎士に向けて放った。
「◼◼◼◼◼ッ」
しかし、その一撃は黒騎士に易々と受け止められ、白刃はむしろカウンターの蹴りを受けてしまう。
「かはっ」
「白刃君っ!」
白刃パーティーのヒーラー、速川美鈴が白刃に近寄ろうとするも、黒騎士が前に立ち塞がり、彼女は足を止めてしまった。
「はっ、死ねぇ!《死突》!」
蘭藤が隙を見て奇襲をかけた。
だが、
「な、何!?」
黒騎士はあろう事かスキルアクション状態の槍を素手で掴み取った。
そして、武器を掴まれた蘭藤は焦り始める。
「こ、この!放しやがれ!────がはっ!」
しかし、その抵抗は虚しく、蘭藤は武器ごと地面に叩き付けられた。
「何やってんだよ、だらしねぇな!《岩砕散弾砲》!」
黒騎士の意識が蘭藤に向いてる間に村山が回り込み、《銃術》のスキルアクション《岩砕散弾砲》を至近距離で発動した。
《岩砕散弾砲》は《銃術》の中でも上位の威力を持つスキルアクションだ。至近距離で受ければかつて苦戦したタートルモックの防御力でさえ貫通出来る程の威力となる────はずなのだが……
「嘘……だろ?」
黒騎士の身体にはやはり、傷一つ着いていない。
これは黒騎士のスキル《超魔力防御》によるものだ。
前衛で上を目指すなら必須とも言われる《魔力防御》というスキルの上位互換で、魔力を解放し、纏うことで防御力を底上げするモノだ。
ただし常に発動していると、すぐに魔力切れで倒れてしまうため、使用は一瞬、相手の攻撃に合わせなくてはならない。
半ば不意打ちに近い村山の攻撃を防ぎ切った黒騎士は、流石ボスモンスターといったところだろう。
「くそっ!」
一度距離を取ろうと、村山も後退するが、黒騎士が虚空を掴むような動作をした瞬間、彼の苦しそうにしながらその場に静止した。
「がっ、がぁぁ……かっ……」
これはブラッドナイトオーバーロードが共通して持つユニークスキル、《虚空の手》と言うスキルだ。
それを使って村山の首を締めているのだろう。
この事態に助け舟を放ったのは、意外にも凛紅達ではなかった。
「炎よ舞い上がれ!『フレイムストーム』!────そんなっ!?」
白刃パーティーの攻撃術士、三木沙耶香が短略詠唱で火属性魔法Lv4『フレイムストーム』を展開するが、黒騎士のまるで効いていない様子を見て、愕然としてしまった。
だが、まったくの無駄というわけでもなく、黒騎士は村山の身体を《虚空の手》で放り投げると、視線を沙耶香に戻した。
「凛紅、行くぞ!」
「ええ!ミーシアちゃん、双葉、援護よろしく!」
「はいっ!」
「任せてください!」
凛紅と大輝が前に出て、双葉は魔法を既にスタンバイ、ミーシアもいくつかストックを用意した。
「いきます!『光明の加護』、『聖光纏鎧』!」
「『強化付与:力、敏捷』!」
双葉が光属性魔法Lv6『光明の加護』と神聖魔法Lv4『聖光纏鎧』を、ミーシアは付与魔法Lv2『強化付与:力、敏捷』を展開。
前衛二人を最高の状態にまで引き上げる。
「おおおぉ!」
まず、大輝が斬り込む。当然黒騎士によって止められるが、大輝の目的は黒騎士に一撃与えることではない。
剣を引き戻し、二度三度剣を振るう。
その全てを打ち払う黒騎士がそろそろ反撃出ようとしたその時。
「やあっ!」
死角より、凛紅の一太刀。
最高のタイミングで放たれたその攻撃は、黒騎士を確実に捉えた。
《重撃》と《一閃》という刀専用のスキルを組み合わせた強力な斬撃。
凛紅は確かな手応えとともに、一旦離脱。今の一撃は相当効いたらしく、斬った脇腹辺りの鎧が砕けていた。
そしてその分、ヘイトも凄いことになっているだろう。
当然ながら、黒騎士も凛紅の方にターゲットを切り替える。
「さあ、こっちに来なさい!」
黒騎士が放つ強力な一太刀一太刀を凛紅は身軽躱し、あるは受け流していく。
それは長い時間をかけて洗練されてきた技。
しかし、技にかけた時間なら黒騎士とて負けてはいない。
次第に捌くのが難しくなってきている。
「あっ!」
一撃受けそこなり、刀が一際強く弾かれた。
幸いにも手から離れることはなかったが、黒騎士程の実力者相手には致命的な隙。
当然、その隙を見逃すほど優しくない黒騎士は、確実に剣を構え直し……。
「炎よ【幾多の連弾と成りて】【撃ち爆ぜよ】。『炎弾・爆』!」
振るう前に、ミーシアが放った魔法によって離脱せざるを得なかった。
これにより、黒騎士はミーシアを即刻倒すべき脅威と認定。猛烈なスピードで突貫する。
「おっと、ここから先は行かせないぜ!」
しかし、黒騎士とミーシアの間に入った大輝がそれを阻止。
再び大輝と黒騎士の打ち合いとなる。
「◼◼◼◼◼ッ」
「なんつってるか分かんねぇよ!」
黒騎士は困惑していた。
恐らく集団の中で最も強いだろう白刃でさえ、易々とその攻撃を弾けたのに、何故大輝の攻撃は弾けないのかと。
それはミーシアにかけられたバフだけでなく、大輝が持つスキル《魔力強化:力》と《能力値変換:敏捷→力》の二つの効果のお陰だ。
《魔力強化》は魔力を一定量消費することで定められた能力値を限定的ではあるが向上させるスキル。
《能力値変換》は書いて字のごとく、一時的に表記されたステータスを下げることを引き換えに、定められたステータスをその分向上するスキルである。
大輝のソレは、敏捷値を下げる変わりに筋力値を上げるというモノなので、まさしく脳筋を地に行くスキルである。
とまあ、そんなことで大輝は黒騎士と打ち合えているわけだが、むしろここまでじゃないと打ち合えない黒騎士はかなりの化け物である。
そしてさっきと同様、大輝に気を取られた黒騎士が凛紅の攻撃を受け、凛紅を追随しようとすると、ミーシアの魔法をくらい、ミーシアに目を付けると大輝に阻まれる。
ミーシアの魔法を許容し、最初から凛紅に猛攻を仕掛けると、大輝がカバーに回り、またペースを戻される。
速攻で大輝を仕留めようにも、双葉の魔法『光明の加護』と『聖光纏鎧』でダメージを減らされ倒しきれない。
ミーシアや双葉を先に狙っても、双葉の防御結界に攻撃を止められ、ミーシアの魔法を掻い潜っていく内に大輝が追いつく。
その繰り返し。
「す、凄い……」
美鈴に回復魔法を掛けてもらいながら凛紅達の戦闘を見ていた白刃は、思わずそう呟いていた。
自分達を呆気なく倒した強敵を追い詰めている。その事に彼は驚嘆していた。
「これが……連携……」
そう、この戦闘を通して白刃は今の自分たちに足りていないものに気がついていた。
それは連携。
今まで白刃達は己の力のみで魔物を倒していた。
彼らの誰しもが持つ強力なステータスやスキルであれば、何も考えないゴリ押し戦法でも、格下の魔物には勝てていたからだ。
実際、敵は格下ばかりだったので普段からその思想を外すことができず、タートルモック達にやられた時も自分一人さえ強くなればいいと思っていた。
しかし、現実は違った。
白刃はグリセント王国に行って、強くなった
しかし、彼は再びタートルモックと戦って勝てるかと聞かれれば、分からないと答えるだろう。
所詮人の身である以上限界があって、人ならざる怪物を相手取るには自分一人では足りないのだ。
それを埋めるのが連携なのだということを、白刃はようやく理解した。
それは遅ばせながらも、確実な進歩と言えるだろう。
しかし、気づくのが遅すぎた。
連携というのは、一朝一夕で成功するものではない。
ましてや、ボスモンスターを相手にはするなら尚更。
故に悠斗達は例えゴリ押しでも勝てるような魔物相手にも連携を使って戦ってきたのだ。
相手がどれ程強くとも、それに応じた連携を出来るように。
(もうオレに……出来ることはないのか?)
滲み出てくる悔しさに震える。
だが、じっとしては居られなかった。
「まだオレにも何か出来るはずだ!
美鈴、オレはもういい。蘭藤達を頼む」
「は、はいっ、白刃君!」
ヒーラーたる美鈴を蘭藤達の元に向かわせ、白刃は魔力の操作とチャージに専念する。
自慢ではないが、この中で最も瞬間火力が高いのは自分だと白刃は理解している。
あるいは自分の火力が必要になるのではないかと思い、今の自分の最高威力の魔法技、《聖光十字波動剣》を準備していた。
白刃がグリセント王国から賜った魔法剣に、神聖な光が収束し始め、金色の十字剣を形作っていく。
そのチャージ時間は二分。今は三十秒で発動出来る《天撃》でさえ、サイクロプス戦では一分必要だったことを考えるとそれはかなりの長さと言える。
「へぇ、いいね」
どうやらそれに気づいたらしい大輝が白刃に魔導書を通じて声をかける。
『決定的な隙が出来たら合図する。そしたら最高の一撃を叩き込んでやれ!』
『!? ああ、任せろ!』
自分の意図を察してくれたことを嬉しく思いつつ、期待を裏切らないようにいつでも撃てる準備をしておく白刃。
「よし、あとちょっとだけ頑張るぞお前ら!」
「私に命令しないで、大輝!」
「えぇ……。悠斗の命令は聞くのに?」
「悠斗はパーティーリーダーだからいいの!貴方はダメ!」
「んな理不尽な……」
やけに気が抜ける会話をしながら、その連携は止まらない前衛二人組。
それは幼馴染みとして長い時間を共に過ごしてきた故の阿吽の呼吸からくるものだった。
「んじゃそろそろ……チャージは良さそうだな。
凛紅下がれ!でかいの行くぜ、《鬼刃粉砕呪剣》!」
大輝も王国から賜った魔法大剣のスキルを発動させ、渾身の一撃を放つ。
いかにも危険そうな雰囲気を漂わせる赤色の大剣は、その刀身同様、怪しい赤い光
の軌跡を描いて黒騎士の剣に当たり、ヤツを大きく仰け反らせた。
「よしヒット!今だ、白刃っ!」
すぐに離脱。がら空きの射線には隙だらけの黒騎士の姿のみが。
「ああ。ありがとう、みんな。これで終わりだ。《聖光十字波動剣》!!!」
白刃が振るった一閃が、黄金の奔流となり、黒騎士に殺到する。
「◼◼◼◼◼ッ!?」
流石の黒騎士でもこの攻撃をまともに受けるのは致命的だ。
よってカレは、《超魔力防御》を発動し続けようと思っていた。
しかし、異変に気がついた。
スキルが発動できない。否、それだけではなく、心無しか身体から力が抜けているような感じがする。
これは他でもない、大輝の斬撃によるものだ。
大輝が賜った魔法大剣のスキル《鬼刃粉砕呪剣》には、鬼の呪いがかけられていおり、このスキル発動状態の一撃を受けた対象は一時的なスキルの封印とステータスダウンを引き起こす。
これにより、《超魔力防御》を封じられ、防御力も下げられた黒騎士は為す術なく白刃の放った光の波動に呑まれて行った……。
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そして、酷評でも誤字訂正でも構いませんので感想をお願いします!皆様からのお言葉が、私の原動力になりますので。
(ついでにレビューもしてくれれば嬉しいです)




