強敵出現
忙しくてなかなか書けません。1500字位と短いですが読んで頂ければ幸いです。
”中立都市リーデル”の外れ、東の平原は出る魔物はどれも余り高いレベルではなく群れを作る事も少ないので
白等級の冒険者に人気のスポットだ。因みに白等級とはギルドのランクの事で下から白等級、黒等級、青銅等級、銀等級、金等級、虹等級となっている。銀等級以上になるとギルドから指名依頼が来たり、名誉貴族になれるといった特典も付くがなれるのはほんの一握りの天才のみ。ほとんどは精々黒等級止まりである。
そんな”始まりの地”とも言える平原でまさしく駆け出し冒険者と魔物の戦闘の音が響く。その一つを奏でているのは・・・・悠斗達だ。
「ふっ!」
たしなんできた剣道で培った技術をフルに活用し、《竜双剣》を振るう悠斗。一太刀目で対峙しているゴブリンのナイフを跳ね上げさせ、もう片方の剣で斬り付ける。しかしその傷は浅く、ゴブリンは直ぐに距離を取る。
「双葉、魔法頼む!」
「…っ、はい! ―光よ断罪の輝き持って、敵を裂け。―<ライトスライサー>!」
双葉が放ったのは光魔法Lv2<ライトスライサー>。気○斬よろしくな光の円盤が放出されナ○パもといゴブリンが避けられず腰から真っ二つになる。
「グッガアアアア!」
ゴブリンを倒し油断していた双葉にゴブリンBが飛び掛かる。悪意を孕んだ死を招く一撃が振り下ろされるが…その攻撃が双葉に当たる事はなかった。
「剣術スキル、<突剣>!」
大輝が<剣術>スキルの突進系スキルアクション<突剣>でゴブリンBを貫いたからだ。
「ナイスアシスト、大輝! 双葉は一旦下がって。凛紅、そっちは大丈夫?」
「くっ…、少し厳しいかも。援護お願い。」
凛紅が戦っているのは狼型の魔物、名は”ブラックウルフ”。この魔物は獣型の為、すばしっこくなかなか機敏な動きをするので倒し難い魔物の一種だ。流石の凛紅でもブラックウルフには苦戦しているようだ。
「くう…!悠斗、チェンジ! やあああ!」
「任せて!」
凛紅がブラックウルフの噛み付き攻撃を刀で受け止め、剣を振り抜き弾き飛ばす。すかさず悠斗が懐に潜りこみ双剣術スキル<双牙>を叩き込む。腹と喉を裂かれたブラックウルフは流石に絶命している。
「お疲れ様、皆。」
悠斗が凛紅や双葉、大輝に声を掛ける。平和な日本から来た人間にしては命懸けの戦いを切り抜けたとは思えない落ち着きぶりである。
「お疲れ様、悠斗」
「お疲れ様です、悠斗さん。」
「おう、お疲れ悠斗。」
三人とも各々挨拶を交わすと剥ぎ取りを始める。アイテムや素材はドロップして”マジックチェスト”に送られるのだが、”マジックチェスト”は転移者ボーナスの一つなので他の人間は持ち合わせない。したがって普通の冒険者達は倒した魔物を剥ぎ取って、素材を手に入れている。よって剥ぎ取る事で転移者である悠斗達は他の人間より多くの素材が手に入るのだ。
☆☆☆☆
それは悠斗達が魔物の剥ぎ取りを終えた頃に現れた。
「ん、なあ大輝。さっき何か音がしなかったか?」
「音?さあ、気のせいだろ。」
悠斗の耳にバキバキと木の枝を踏み砕く様な音が聞こえた。大輝に確認をとってみたが大輝には聞こえていないようだ。気のせいか、と結論付け悠斗は次の戦闘に備える。
バキバキ…
「気のせいじゃ…ない・・・・。」
悠斗が呟いた次の瞬間・・・・・・・
「グルアアアアア!!」
木々を薙ぎ倒して歩み出て来たのは、東の平原のフィールドボス”ブラットグリズリー”。名の通り、真っ赤な毛を持つ熊だった。
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