表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/31

5話 馬車が襲われるのってお決まりのパターンなのか?

オークは、冒険者にとって初心者が終わり、中級者が討伐するモンスターらしい。

大きな町に住む住人等はオークなど倒す事なく一生を終える。と言うこともある。

其の証拠に、2匹目のオークにトドメを刺した時の能力値が上がっていた。



ワヒト・ クロガネ ♂


年齢 7


Lv 5


ライフ 1530/1530

マナ 1254/1254


str 1500

def 1750

agi 1250

mat 1550

dex 1460

int 302


ギフト 解析眼 千里眼 龍化 闘気 思考力 真理理解


魔法技術 五大元素魔法 ランク3 生成魔法 ランク1 空間魔法 ランク1


スキル 器用 ランク2 剛力 ランク2 自己治癒 ランク3 魔法消費減少 ランク2




◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎




おいおい、たったレベル5で、撫子の身体値に追い付きそうだぞ。どうなってんだ俺の体。



「なあ、撫子、俺の体さ大分、能力値の上がり方がオカシイミタイナンダケド?」


「おかしい?クローンの遺伝子配列がうまく機能していないのでしょうか?能力値が一般人並みとか??

其れは良くないですね。ダンジョン研究所に戻って兄様の身体を調べなければ…」


「いや、能力値の伸びが良すぎるんだ。たったレベル5で、レベル25の撫子の最低能力値と同じくらいある。」


「ああ………そう言う事ですか。其れならば当然の事かと、兄様の身体は、4つの種族の身体能力の突出した所だけを組み込んだ、母様がやり過ぎた、といった程の身体《4/4》、ですから。それに、基準となる父様、母様、奥方様2人も突出した身体値や能力をお持ちでした。ですので、これでも、母様に近い私の体も一般的なエルフよりも能力値は高いかと思われます。」


何やらブツブツと物騒な事を言い始める撫子を遮ってそう返答を返すと、ホッと一息吐いた後。なんでもない事と言った様子でそう言葉を返してくる。



「なあ、オークって食べたら美味いんじゃないのか?豚が、この世界に居るかは知らないが、大分似てるし、結局二足歩行の豚みたいなもんだろ?」


「美味であると言うのは聞いた事が有ります。ですが、オークとは魔物として唯一この世界で多種族と交配する事が出来るのですが、メスのオークの数は足りて居るにも関わらず、人型の女性をわざと狙うと言う下碑た生き物です。

そんな生き物の肉を兄様に食べさせる訳には参りません。ですので肉はこのままに…

豚、と言うのが何かは解りませんが、ビックボアと言う魔物が居ます。その魔物が進化して二足歩行する様になり、知能がついたのがオークだと言われて居ます。」


「そっか、他に素材として取れるとこって有るのか?」


「基本として、魔物は魔石と呼ばれる魔素を取り込み、エネルギーにする機関を有して居ます。それとオークの睾丸が精力剤の素材としてかなりの高値で売ることが出来ますが、いかが致しましょう?」


「うーん、魔石は其れこそ良いとしてもだ、そんな場所撫子に触らせる訳にはいかないしな・・・だからと言って、俺も解体なんてまだ出来ないし・・・」



少し、考え込む、こう言う時って良くあるパターンだとどうするんだっけか・・・ああ!そうだ、まずインベントリにそのまま入るか試してみよう、町に行くんだ、買取をしてくれる様なところもあるだろう・・・



「よし、インベントリに入るか試してみよう。町に運んで、そのまま売ればいいだろ。撫子?どうした?何か問題でもあるか?」



下を向き軽く、頬を染めて居る。俺が話しかけると、ハッとした顔を持ち上げ、少し慌てる。



「兄様に、女性として気を使って頂き、少し嬉しく感じて居ました。兄様の話も聞かず、申し訳ありません…」


「いやいや、そんな謝る必要なんてないだろ、撫子も、俺の妹だと言うなら、もっと気を使わずに接してくれよ。」


「わ、判りまし…わかったよお兄ちゃ…ん…?」



「あ、兄様?…」



「はっ、すまん思考停止してた。うん、えーと、うんおいおいな、ゆっくり慣れていこう。うん」



まずい、とても可愛かった破壊的ダメージだ。そりゃそうだろ、初めて見るエルフ、綺麗な薄い金色の髪、

整った顔、そんな相手にお兄ちゃんとか言われてみろ。そりゃなあ。いやいや折角兄として慕ってくれてるんだ、一線は超えない様にしなければ。しかしいきなり飛ばしてきたな。




◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎




森を抜け、荒野、と言う程でもないが、広く見渡しの良い場所に出る。少し進むと踏み固めた様な道に出る舗装とまではいかない。恐らくは、町にに向かって居る道なんだろう。このまま進めば町に着きそうだ。


撫子によれば、やはりこの道をまっすぐ進むと町に着くらしい。

ちなみに、オークはしっかりとインベントリにしまえた。空間の断裂が伸びて、大きいオークでもしっかりと飲み込んでくれた。



「この速度で進めば後、1時間程で着くでしょう。」



とは、言うが、俺のレベルが上がってからは、恐らくは時速30から40キロ程の速度で進んで居る。だがもう息も切れないし、こうしてぴったり並んで走りながら、会話をする事も容易い。


順調に道を進む、俺も千里眼のギフト持ちだ。森ではうまく解らなかったが、だんだん眼の使い方にも慣れてきた。その眼で前方を見やるとちょうど馬車の近くでフードを被った者達が、馬車の護衛の剣士らしき者に斬りかかられて居る所だった。


!これぞまさしく、よくあるパターン!乗って居るのは貴族の御令嬢で仲良くなる。そんなやつだ。



「気になるから近づいてみよう・・・」



撫子に話しかけ答えを聞く前にスピードを上げる。近づいた頃にはもう既に、フードを被った盗賊らしき者達は3人は息絶え。1人は地面に伏せられ、拘束される所だった。

俺は、怪しく見えない様に馬車に近づくと剣士に話しかける。



「僕たちは、旅の者です。どうしました?何か有ったんですか?」


「僕、たち? いや、たった今盗賊に襲われて返り討ちにした所だ」



ん?僕って言葉使わないのか?まあ良い、其れよりも7歳の子供なんだ俺は、撫子に話をさせれば良かったな。と思い、撫子を見る。撫子は小さく頷くと、剣士に少し近づき、話しかけようとすると…馬車の中から13歳程の小綺麗な服を着た女の子が現れ、剣士に向かって話しかける。



「騒がしいわね、何が・・・ああ、盗賊に襲われたのね?早く片付けて?」


「はっ!」


剣士は返事をすると、拘束された盗賊のフードを外す。子供よりは少し背丈は大きいか、だが、まだ顔があどけない。キッっと、剣士を睨むと。



「仲間達は死んだ!僕も殺すんだろう?さっさとやれ、もう生きて居ても意味がないッ!」


「ちっ!お前らがこんな所で物乞いなんてするから悪い、フードなんて被りやがって、見れば獣人じゃ無いか紛らわしい。」



え?おい、剣士、さっき盗賊って言ったよな?遺体をよく見れば皆顔が幼い、盗賊じゃない??おいおい、勘違いで3人も死んだのか?


まあ、だが、こんな所で物乞いなんてしたら、そうやって近づく盗賊と思われても仕方ないかもしれない。

その場合のこの世界のルールはやはり正当防衛の場合は殺しても良いなのだろうか。


この馬車の者達の立場なら行きなり物乞いが現れたら盗賊と思う可能性は高いし、実際物乞いのフリをした盗賊がいてもおかしくは無いんだろう。


と言うか獣人か、確かに耳がピンとたって居る、ネコ科の様なそんな耳だ。

剣士が、手に持つ剣を獣人の子供の首に振り下ろそうとする。


ギィンッ!音と共に、剣士の剣に鉄剣が当たる音が響く、獣人の首はまだそのままだ。良かった、誰か止めてくれたみたいだ。と一瞬、思った。いや、鉄剣を手に持って居るのは俺だった。拘束され、地面に座って居る獣人を見下ろしてるのも、俺だ。

うわぁ、面倒な事に手を出してしまった様だ・・・いや、獣人の子が目の前で死ななかった事は、まあ、良い事なんだろう。



「おい!ガキ!何をして居る!!貴様こんな事をしてどうなるかっ・・・!」



剣士が何か喚いて居るが、無視して下から剣士の剣を押し上げると、そのまま弾き上げる。

ギンッと音が響き、剣士は後ろへと体勢を崩す。



「こんなガキにっ!」


「何をやって居るの!早くしてっていってるでしょう!」



剣士は苦み走った顔をするが、馬車に乗った令嬢に声を掛けられ、直ぐに俺に向き直り、剣を構える。

すると、いつの間にか移動して居た撫子が、弓を構え剣士の耳元に矢じりを向けて居る、



「申し訳ありませんが、兄様に剣を向ける様であれば、容赦はしませんよ?」


「くっ!」



剣士は剣の動きを止め固まる。俺は獣人をかばう様に、剣士との間に身体を動かし、剣士と、馬車の娘に話しかける。



「見た所、この獣人は盗賊では無い様ですが?盗賊はその場で殺しても罪にならないかも知れませんが。勘違いとは言え、3人も人を殺めてしまったんだ。如何する積りですか?旅の者を殺して、間違いだけで済む者でしょうか?見ればこの者達は武器も持って居ない。直ぐに盗賊では無いと解った筈でしょう?」


「そんなもの、如何とでもなった、お前らさえ此処を通らなければな。」



おい、お前に聞いてないぞ、しかも開き直ったぞコイツ。だが、撫子に目の前で弓を構えられた状態だ、膠着状態が続く。それにこの剣士と中の女性を獣人を殺した罪で拘束して町に連れて行ったとして、正しく裁いて貰えるのだろうか?本来なら、本意では無いが、1つ提案をして見る事にした。



「こう言うのは如何でしょう、俺達は、貴女達の名前も知らない。貴女達はこのまま此処を去る。俺たちは、ここの処理を引き受けましょう。この獣人は生かすかどうかは、俺たちが決めますが。それで如何ですか?」


チラリと、獣人を見ると、獣人は、好きにしろと、俺の意図を読み取り返事をしてくる。やけに大人びた子供だ。人のことは言えないが。

小綺麗な格好をした娘は顎に手を充て少し考えると、トントンと、顎を叩き俺の問いに応える。



「そうね、急いで居るし、此処でこれ以上時間をかけるよりは良い判断かも知れないわ。時間は大事にしないとね、商売人としてはね。それに正直もう面倒だわ。」



貴族じゃなくて商人か、高そうな馬、馬具、華美な馬車、儲かってるんだろうな。商人の娘は剣士に目で合図すると、剣士は剣をしまい舌打ちをする、御者に合図をすると、馬車に乗り込む。



「では、それで」



剣士と、背中を向けた娘に声をかけると、それを聞いてか、聞かずか、馬車の扉が閉まり御者が鞭を打ち馬車が遠ざかっていく。そこでやっと撫子が弓を下ろす。あたりを見回し、3人の遺体を眺める。

此処に置いていくのは流石に可哀想だ、インベントリをあまり人前で使いたくは無いが・・・仕方ないか、3人分の遺体をインベントリに収納すると、獣人の子はギョッとした顔をする。



「ちょっ!、仲間達をどこへやったっ・・・」


「心配するな、きちんと後で出す事が出来るし、町に着いたら弔ってやる積りで居る。今見た事は、他の奴には言うなよ?」


「あ、ああ」



弱々しく返事をする。さて、拘束も解いてやる。

しかし、貴族でも無い、盗賊でも無かった。馬車は襲われた訳でも無ければ、令嬢と仲良くなると言うことも無かった。



◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎



やっと、町に着いた。小さい町だが町の入り口には門兵らしき者も立っている。

これは身分証明が無いから、なんやかんや言われるパターンのやつだな!やっときたな。

門兵が早速俺達に気付き近づいてくる。


「あ、デュアリス殿、お出掛けでしたか。此方のもの達は?」


デュアリス?誰だデュアリスって、兵士の視線は撫子を見ている。ああ、ナデシコ・デュアリスだったな。

門兵は撫子、俺、獣人を順に眺めると獣人で視線を止め、眉間に皺を寄せる。恐らく、相当にボロいフードを被っているしさっきまで地面で拘束されて居て土汚れに塗れている。



「ええ、私のきょうだい(・・・・・)です。訳あって別の国で暮らして居まして…」



嘘はついて居ない。嘘は、そう言っておけば俺達の事をどっちも弟とでも思うだろう。

門兵はしかめた顔をパッと明るくする。



「ああ!そうでしたか!済みません、これも仕事でしてね。どうぞ皆さんお通り下さい。」



あっさりと、通される。そうだよな、この町に住んでるんだもんな。殿ってのは気になるが。

さて、この町の名前は〝ラルンド〟ルース・ラルンド辺境伯が治める土地だからだ。

町の中を進んでいく、此処までかなりの人数に話しかけられた。撫子が。


なんだ、この町で有名人なのか?

それはそうとして、件の獣人は結局連れてきた。物乞いをするくらいだ、行く所も無い。

取り敢えず撫子の家で話を聞こうと言う訳だ。町の中ではずっと俯いて歩いて居る。まあ、仕方ないだろう、仲間が殺されたんだ。


町に着いて1時間程歩いただろうか、人目があるせいでスピードを出して歩けない。うーんゆっくり歩くのも逆に疲れる。考え事をしながら歩く、トンっと、撫子の背中にぶつかる。ふわりと香る撫子の髪の匂い。シャンプーやリンスなど無いのに、何故か、良い香りがする。



「兄様着きました、此方になります。」


「え?ここ?」



撫子の視線の先には館、と言うにふさわしい建物。門から建物まで100メートルはあるか。?門には門番が1人立っている。



「お帰りなさいませナデシコ様、いま門を開けます。」



門番が動くと、ギイっと音を立て、門が開く。

なんでも無いように、撫子が建物へ向かって進んで行く。扉の前に着くと慣れたように。扉に付いたドアノッカーをゴンゴンと鳴らす。しばらく待つと館の扉が中から空き。



「お帰りなさいませナデシコ様、御用事はお済みになった様ですね?」


「ええ、無事、用事は済んだわ。ちょうど向こうにいる時で良かったわ。だいぶ留守にしてしまってゴメンなさい、食事とお風呂の準備をお願いね?」



んん?なんか、色々とツッコミどころが凄いぞ?何この豪邸?誰この人?なんか俺の顔を見て慈しむ様な、なんと言うか。え?

取り敢えずこの女性がめちゃくちゃ美人なエルフ、と言う事は理解した。耳が例の耳だからね。というか、撫子の態度よ、俺の前ではわざわざ、丁寧に接してるのか?



「それでそちらの方は・・・?」


「ちょっと成り行きでね?一応お客様として扱ってあげてね。」


獣人を見やると、その女性が撫子に尋ねる。

女性、いやメイド服を着ているから、名が解るまでメイドと呼ぼう。いや、何故か撫子もメイド服を着ているが。

と思っているとちょうど良く。



「それで、お嬢様は何故メイドの格好を?」


「向こうで着替えたのよ、兄様のお世話をさせて頂くんですもの、当然だと思うでしょう?」



ニッコリ、と言った様子だ。それを見て、メイドも微笑む。確かにと言った感じでゆっくりと頷く。

おい、お前ら本当にそれで良いのか?獣人がこっちを見る。なんだお前達は何やってると言った目だ、

そんな目で俺を見るな。



◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎




食事の用意と、風呂の用意が済むまで、リビングで獣人から話を聞く事にした。


「俺の、名は・サ・・・いや、ベ、ルトス。歳は6つだ、見れば解ると思うが獅子族だ、獣人の国ガルスから来た。この町はガルス国から、1番近い町だからな。お、俺達はガルスの端の町で冒険者になって、同じ冒険者で知り合ったさっきの3人とこの町に来た、じ、人族の国ならっ身体能力の高い俺達ならって思って」


ふむ、こっちの国なら、冒険者として大成出来ると、そう考えた訳だ。



ベルトスの髪は濃い紺色、鉄紺、いや、濡烏って奴か?青みがかった黒って奴だ、日本では最も綺麗な黒髪と言われていた気がする。人族には黒髪は居ないらしいが、獣人族には居るんだな。とか考えて居ると、頬位まで伸びたボサボサの髪がフルフルと揺れているのが視界に入る。

良く見れば肩の辺りから震えている。



「え?ちょっと待って幾つだって?6歳??いや流石に6歳には見えんが?」



背丈も俺よりも高い、150位だろうか。



「兄様、獣人族は国土がかなり過酷な場所にある為に、5歳までに体の殆どの器官、見た目等や知能も人族の13歳前後まで成長します…その後は緩やかに成人の大きさまで成長する様です」



成る程、まあ、理に適ってるとも言えなくもない。



「続けて良いか・・・?それで、この町に来たのは良いけど、全然魔物が倒せなくて。武器もみんなすぐ壊れちまうし・・・金が無くなって、食べる物が無くなってさ。町に泊まる金もなくてっ!魔物を狩りに行った帰り、魔物は狩れなかった…んだけど……そ、その帰りに、お金持ちそうな馬車を見つけたんだ!それで、恵んで貰えるかなって・・・まさか、急に殺されるなんて・・・・」



・・・・殺されてしまった3人は可哀想ではあるが。考えが足りない、人族の13歳前後まで成長してコレなのか?人族の13歳はこんなに馬鹿じゃないよな?

しかも撫子曰く、獣人族の作る武器は人族の作る武器に比べるとかなり質も悪いらしい。



「あ、のさ、幾ら獣人が、人間族より強くても魔物の強さは獣人国も人国も変わらないんじゃないのか・・・?」


「あっ!・・・・ぅぅぅっ・・」



今気が付いたみたいだ。そのタイミングでメイドがやって来る。



「取り敢えず、お風呂の準備が出来ましたので食事の前に先にそちらへ」




◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎




メイドに案内されベルトスと、2人で風呂場へと移動する、撫子が「私がお背中をお流し致します。」

とか言っていたが、お断りしておいた。ドキドキしちゃうじゃないか、コレでも中身は17歳だぞ。

さっきの話でだいぶ凹んでいるんだろう、俯いたままフラフラと付いてくる。


脱衣所まで案内され上着脱ぎ、ズボンのベルトを外す。ズボンと下着を下ろすところで、ベルトスを見ると、上着に手を掛け脱いで行く。胸のあたりにはサラシを巻いている。怪我でもしてるのか。?いや違う!これはマズイパターンのやつだ!



「待て待て待て!ストップ!とまれ!脱ぐな!」


「な、なんだうるさいな・・・」


シュルシュルと布切れの音がする、結構大きい・・・・・じゃないっ!咄嗟に両手を前に出し顔を背ける。

不思議な顔をするベルトス、咄嗟に動いたからか、俺のズボンが下がる。ついでに下着も・・・



「ーーー…あ……」


「ん?」



ベルトスが俺の顔を見る。俺の脚の間に視線を移動する。顔、脚の間、顔、脚の間・・・・・



「ぃやぁぁぁぁっっ!」



お互いに顔を背ける。


「おい、自分の事〝俺〟って言ってたじゃないか。!」


「俺って言ったら男に見えるかと思って!でも、あなただって、髪の毛はそんなに長いし!とっても可愛い顔してるから!お、女の子だと・・・」


「待て、俺も自分の事は俺と言っているし撫子が俺の事を兄様と呼んでいただろ!」


「そ、それは!見た目エルフと、見た目人間が、兄妹なんて事!めったにあるわけ無いし、年と見た目がバラバラじゃ無い!だからとくしゅな呼び方かと思ったんだもん!」



ああ、気が付かなかった、後で撫子と相談しよう。それに、女に見えるのか、確かにと道中の商人の護衛の剣士、俺って言葉に不思議そうな顔してたな。アレはこう言うことか。

しかしコイツ、頭が良いのか悪いのか。と言うか、兄弟って言い訳に納得した門兵、ちゃんと仕事しろよ。




「それでもだ!例えそれでお互いに勘違いして、俺の事を女だと思っていたお前が、男のフリをしていたお前が、なんでこうして風呂に着いてきた!」


「…あ・・・そうだね・・・」




こう言うところばかりテンプレ通りにならなくても良いと思うんだ・・・



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ