1話
長らくお待たせしました!
最弱ニートの異世界転生。第四章更新再開です!
四章終了までは毎日更新で行こうと思うのでよろしくです!
オークの大群たちをどうにか退け、一カ月と少しが経過した。
俺がこちらの世界に来てもう半年近いことになる。こちらの生活にもだいぶ慣れてきた。
最初の頃こそ異世界に来れたことに調子に乗っていたものだが、一カ月もたったころから毎日パソコンなし、ゲームなし、ラノベ、マンガなし、ネットもないなんていう最悪な環境だと思っていた。
が、今になってみれば、こちらの生活の方が日本での生活より断然いい。
それは別に働いているからだとか、ニートを脱却しつつあるとか、そういうことではない。
むしろ俺のニート気質は少し前まで絶好調に達していたくらいだ。
そんなわけで季節は巡り、春が過ぎ、夏が過ぎ、秋が来た。
秋と言えば、食欲の秋、読書の秋、運動の秋など、様々な呼び方がある。
「少し考え方を変れば、都合のいい秋、って感じだけどな」
なんでも『~の秋』、とつければいいと思われがちの秋。
それならば、ニートの秋とか、グータラの秋とか、ヒモの秋とかがあってもいいと俺は思う。
もっと言えば今になっては半ばどうでもいいことだが、秋休みだってあってもいいくらいだと俺は思っている。
春休み、夏休み、冬休みとあるのに、秋だけ仲間はずれなんて可哀想ではないか! と俺は世間に問いかけたい。
「……あれ? 今思うと秋って季節の中で結構可哀想な奴じゃね? 秋だけ長期連休ないし、~の秋、とか言って都合のいいように使われているし、季節の中でハブられてね? ……なんか親近感が出てきたかも」
そんなどうでもいいことを考えながら俺は朝から装備一式を身に纏う。
そのままの足取りで階段を下りて、みんながいるであろう一階の居間に向かう。
「よーし! みんな! 一狩り行こうぜ!」
そんなどこかのモンスターを狩るゲームの宣伝文句を言い放ちながら居間の戸を開ける。
そこにはすでに三人の女の子姿があった。
「え? 人狩り行こうぜ? ……ユウマ、いくら借金抱えちゃったからって人を襲ってお金を稼ぐなんて真似は……」
「人狩りじゃねえよ! 一狩り行こうぜだよ! いくら大金の借金抱えたからって俺もそこまで堕ちてねえ!」
なんつー聞き間違えしてやがんだミカのやつ!!
「なによユウマ、ずいぶんとやる気じゃない。ついこの間まで、お昼ごろまで寝てて夕方になってようやく居間に来るようなグータラ・ダメ男だったのに」
「おいリリーナ! 俺の日々のすごし方を名前みたいに言うな! 俺にはちゃんとユウマって名前があんだよ!」
ソファーに座って紅茶を飲むリリーナにツッコミを入れる。
「にしてもお前、ホント黙ってればお嬢様っぽいよな」
口を開けばうるさいリリーナだが、案外黙っていればお嬢様のように見える。
普段着は白か黒のドレス状の服を着ていることが多く、飲むものは紅茶が多い。たまにコーヒーを飲むくらいだ。夜には酒を飲んだりもするが。
それにスタイルもよく、出るところは出ていて、締まるところは締まっているというモデル顔負けのプロポーションだ。
顔も非常に整っていて、長い睫毛に、ルビーのような真っ赤な瞳。整った鼻に桜色の唇。髪だってサラサラの赤髪ロングヘア。
そういうこともあってか、リリーナは黙っていれば本当にお嬢様に見える。
「そう? でもそうね、私みたいな人間からは隠してても隠しきれない気品オーラみたいなのが溢れちゃってるのかもしれないわね」
お嬢様という言葉が心地よかったのか、長い赤髪をかきあげる。
その姿は本当に優雅そのままで―――
「……ホント、黙ってればいいのに」
「ちょっとそれどういう意味よ!!」
ホント、黙ってればいいのに。
「アイリス~。コイツラもうダメだよー。もう二人で生活しよ? お金はないけどお兄ちゃんとなら愛さえあれば関係ないよね!」
もうコイツラはダメだ。やっぱり俺には妹がいればいい。
「あっ! でも妹じゃ結婚できない!」
「ユウマ……」
「なんだよミカ! なんか文句あんのかっ! ……おいこらリリーナ、俺からアイリスを遠ざけるな、変なこと吹き込むな、憲兵を呼びに行くなー!」
どうにかアイリスに変なことを吹き込もうとしたり、憲兵を呼びに行こうとしたリリーナを拘束魔法『リスント』で拘束した。
「何でこうなった! なんかエロしうれしいけど、何でこうなった!!」
『リスント』は本来相手の体をグルグル巻きにするスキルだ。使い方によっては手だけを拘束したり、足だけを拘束したりもできるらしい。
今回俺はリリーナをグルグル巻きにするつもりで全力『リスント』を放ったつもりだったのだが、なぜか胸を強調するように、胸だけを交わした感じでリリーナの全身を拘束した。
現在リリーナが自由に動かせるのは足の指先と、首から上だけ。
「それでアイリス。一緒にクエストに行こうぜ!」
そこで転がっているリリーナを放置して、アイリスに向き直る。
「はい。そうですね。……この前の騒ぎでユウマさん……借金を抱えてしまったんですもんね……」
「え? ……あ……ははは」
アイリスがしょんぼりと下を向いてしまった。
あんまりにもアイリスがしょんぼりしてるもんだから、俺も内容が内容だけにいつもの軽口で返すのを忘れてしまっていた。
「にゃはは! なに言ってんだよアイリス。もとは十億もあった借金が今までの貯蓄で一億にまで減ってるんだぞ? 一億なんて俺にかかれば半年もあれば十分返済できる額だよ。この屋敷も取り上げられずに済んだし……不幸ではあったけど楽しくやろうぜ!」
今言った通り、街の入り口と外の草原の修繕費の十億は、ロレンスの一件で取得していた金で大体の返済をすることができた。
ザックやシュリちゃんもいいって言ってるのに、ロレンスでの一件の余ってる分のお金を返してくれたおかげで、総額九億まではどうにかなった。
が、後の一億はどうにもならなかったので、そのまま借金となった。
「てっきり屋敷も取り上げられると思ってたのに、屋敷はなにも言われなくてよかったぜ。この屋敷を取り上げられたらマジでしばらく野宿を考えてたぐらいだし」
「ホントね。私もユウマとパーティーを解消しようかと本気で悩んだわ」
「ああ、それなら今からでも全然かまわないぞ? お前より優秀な魔法使いをこの前見つけたところだし、むしろぜひとも出て行ってくれ」
「そんなに私が嫌いなわけ!?」
グルグル巻きのくせにでかい口を叩くリリーナに半分以上本気の言葉を吐き、手をパタパタとさせてあしらう。
「ユウマ、ちなみにそれって誰?」
「ん? ファナだよ。この前のオークの大群との戦闘を少し見てたんだが、あれはすごいぞ。どっかの能筋魔法使いみたいに後先考えずに敵に突っ込んでいったりしないし、周りもちゃんと見えてるし、この世界での俺の知り合いの中なら常識人な方だし」
「ちょっと待ってユウマ。まるでユウマの周りに常識人がいないみたいじゃん」
「……そうだろ?」
俺がそう言った瞬間。ミカの持っていたティーカップが粉々に砕け散った。
「……なんて言ったのユウマ?」
「なんでもないですはい」
ミカの目が本気で笑っていなかったのでビビッて謝る俺。
さすがに俺はあのティーカップのように粉々になりたくない。
「とりあえずクエスト行くぞ! 少しでも早く借金をなくす!」
そう声高らかに宣言し、玄関へと足を向ける。
さっきまではそんなやる気のなさそうに見えたミカもなんだかんだそのあとについてきて、アイリスは少ししょんぼりした様子のままついてきてくれた。
さあ、俺たちの冒険はこれからだ!!
「ちょっとーっ!! 『リスント』解いて私も連れてきなさいよー!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――
「この前までは緑一色の森だったのに、秋になったから紅葉に変わっていい景色だな」
「そうですね。こんな状況じゃなかったら、ゆっくりお散歩したいです」
俺たちはギルドでクエストを受けて、紅葉の生い茂る森までやってきていた。
少し前までは緑一色だったこの森も、今では赤や黄色といった色で彩られている。
それが風になびいて落ちてくる様は少し幻想的だ。
そんな幻想的な場所を俺は三人の美少女と歩いている。
アイリス。
異世界に来て一番最初にパーティーを組んだ女の子。
身長は小学生の平均くらいで、髪は長い銀髪。ふとした瞬間に見せるあどけない笑顔がかわいくて、青と白を基調としたドレス状の装備は魔法少女を連想させる。
職業をその可愛らしい姿から想像できる回復、補助役の僧侶。
こんなかわいい女の子に助けてもらって回復しない男はいない。
「そうだねー。これだけ紅葉がいっぱいあるんだもん。これは焼き芋をするしかないよね!」
次に花より団子な幼馴染、ミカ。
小さい頃から家が隣り同士で、物心ついた頃にはもう一緒にいたため、いつも一緒なのが当たり前のような存在、それがミカだ。
肩に掛る程度の黒髪セミロングに、まだ少し幼さを残す顔立ち。身長は俺とほとんど同じ中肉中背で、成長途中の膨らみかけの胸を持っている。
明るい性格のドジっこで、一日に最低五回はなにかをやらかす。そんな女の子。
職業は格闘家で、女神さまから受け取った『金剛力』というチートを持っている物理系最強女子。
「その、やきいも? ってのが何なのかわからないけど何かを焼いて食べたくなるわね」
――――どうやら花より団子は一人ではなく二人だったようだ。
リリーナ。
異世界に来てから二人目の仲間で、ミカとは違い女神さまからの恩恵がないくせに、魔力に関してはチートレベルの能力を持った魔法使い。
身長は俺より少し高いくらいで、顔、スタイルと非常に整ったモデル顔負けの美少女。ただし、性格を除く。
スタイルがいいと言ったが、その中でもリリーナの胸はかなり存在を主張している。気がつけば俺が目を奪われそうになるくらいには存在感が強い。
職業はさっきも言った通り魔法使い、ただし脳筋と言ったところだ。
「……ん?」
なんだかんだ三人でゆったりと歩いていると、俺の『敵感知』に反応があった。
「ちょっとストップ」
とりあえず集中して『敵感知』をしたかったので、一言でみんなの進行を止めてから改めて『敵感知』に意識を集中する。
それだけでなく、しっかりと目と耳でも周りの状態を確認。
最初に俺の中の感覚で反応を見せたのは意外にも聴覚だった。
「なんだこの音?」
「え? なんか聞こえる? 私には何も聞こえないけど?」
ミカが俺と同じく耳を澄ましたようだが、何も聞こえないようだ。
が、しかし、俺には小さいけど確かにしっかりと何かの音が聞こえる。
「……羽音?」
だんだん音が近づいてきて、俺はそれが羽音なのではないかと推測を立てることに成功する。
「もしかして―――」
「はい。たぶん、今回の討伐対象のビッグビートルかと……」
ビックビートル。
黒く硬い甲殻を身に纏い、突かれれば下手な鎧を貫通して攻撃をしてくる角を頭に所有し、さらには空を飛ぶ羽すらも持ち合わせているという、話に聞くだけならもうチートのような魔物。
その魔物は昆虫型の魔物で、大きさは成人男性の二倍くらいの大きさらしく、本来ならばこの辺りには生息しない魔物らしいのだが、何らかの原因で始まりの街、イニティの近くまでやってきてしまったらしい。
これがクエストを受ける前にギルドのお姉さんから聞いておいた事前情報のすべてだ。
報酬は本来初級冒険者が相手をするような魔物でないということで、ビックビートル討伐クエストの報酬のほかに初心者手当などが上乗せされ五十万ギル。かなりの高額物件である。
「その分危険も伴うわけだが、って……」
少しして何かが俺たちの上空を飛んで行った。
「ユウマさん! あれがビックビートルです!」
アイリスが頭上を飛んで行った黒い物体を指さす。
「……やっぱりカブトムシだな」
「カブトムシだね」
俺とミカが少し離れたところで宙に飛んでいるビックビートルを見る。
「ホント名前通りだったな」
本当に名前通り大きなカブトムシ。
どうやらこの世界の魔物の名前は基本英語でできているらしい。
スモールゴーレムとか、コットンラビットとか、なにかしら英語が絡んでいる。
その方が相手の姿の想像がしやすく、行動の予測もある程度できるのでありがたくもある。
「そうだねユウマ。なんかどんな魔物なのか期待して損した気分」
「……ミカ、カブトムシって英語で何で言うんだっけか?」
「え? ……ユウマ、今はそんなこと関係ないよ! 今は早くあの魔物を討伐しないと!」
「お前やっぱりカブトムシの英語わかんねえんだろ! 中学の時英語のテスト十五点だったお前にわかるはずがない!」
「あー! あー! そういうこと言うんだ! ユウマだって中学の時英語のテスト……引きこもりでニートだったのに高得点だったような……?」
そう。中学の時、というある一時期ではあるが、俺はそれなりに英語の点数がよかった。
中学のころから若干ニートになりつつあった俺だが、英語だけは家でニートしてた時も一人で勉強していた。
その理由は中二病に発症して、何でもかんでも英語を混ぜるか、英語で言うのがカッコイイと思っていたからで、英語だけはひたすらに勉強していた。
部屋に母さんが入ってきたときに「混沌なるカオスにようこそ」とか、近くの猫を魔物に見立てて、ブラッティブレードなる新聞紙を丸めたもので戦ったもんだ。
しかし覚えたのは基本単語だけで、文章を作るのはそこまで得意でないという裏もあるのだが。
「あっ! 思い出した! 思い出したよユウマ!」
黒歴史を思い出して少ししょんぼりしていると、カブトムシの英単語を思い出したらしいミカは声高らかにこう言い放った。
「ビードルだよ!!」
「惜しいけどちげーよ! しかもビードルってポ○モンじゃねえか! ビックビートルは進化してさなぎになったり、さらに進化して両手に棘を装備した蜂にもならねえよ!」
「わかった! ヘラクロスだ!」
「ある意味あってる! ある意味あってるけど違う! あと、ポケ○ンからはなれろ! いい加減ゲー○リさんに怒られる!!」
色々な所からお叱りを受ける前に全力でミカにツッコミを入れる。
「ユウマさん! あぶないっ!!」
そんなちょっと危ない漫才をミカとしていると、ビックビートルがこちらに向かってすごい勢いで飛んでくる。
背中の羽が勢いよく動かされ、周りの木の葉を吹き飛ばす。
運悪くビックビートルの進路上に立っていた木々はまるで豆腐のように簡単になぎ倒されていた。
そんな奴を前にして俺は―――
「ちっ! いきなり切り札を切ることになるとは―――」
「なにっ? なにか策があるんなら早く出しなさいよ! このままだと私も危ないんだから!」
俺のすぐ隣にいるリリーナが喚く。
このまま何も行動を起こさなければ、俺とリリーナは確実にお陀仏だろう。そんなのは嫌すぎる。
だって俺まだ童貞だよ? それどころか彼女すらできたことないんだよ? 脳内彼女ならすでに百人以上いるけど、現実じゃあ女の子とまともに手すらつないだこともないんだよ? こんなんで死ねるはずないでしょ。
「くらえっ! 鉄壁シールド!!」
そう叫びながら俺はリリーナと反対側の隣にいるミカの襟首をつかみ、俺の前に無理やり引っ張ってきて突き出す。
そして俺はその後ろに全力で身を隠す。もちろんミカが逃げないように首根っこを掴みながら。
「待ってユウマ! これはいけない! これはいけないよ! ここはユウマが男なんだから「ここは俺に任せろ」とか言ってよ! てかあんなにカッコつけておいてこれはかっこ悪いと思います!」
「バカヤロー! かっこよくなっても死んだら意味ねえだろ! 俺はかっこよさと命だったら迷わずに命を取る! だってかっこよさなんてステータス戦闘に関係ないもん! HPの方が大事だもん!」
とある有名RPGにかっこよさ、というステータスがあった。が、特に戦闘には関係なく、カッコいいから女の商人の店で商品が安くなるとか、街の女の人に話しかけたら何かもらえるとか、本当に何にもない。
本当にただのステータスの項目埋めの様なありさまだった。
しかも最終的にはかっこよさ1のキャラもいたそうな。
「……ねえユウマ。私……ユウマってやっぱりカッコいいと思うの。小さいころから一緒だから知ってるけど、なんだかんだ言って頼りになるし、顔だってそこそこカッコいいと思うし、可愛い女の子には紳士的だし」
「―――で、本音は?」
「口だけならなんでも言ってあげるから助けてつかぁさい!」
結局はこれだよ。
しかもコイツ俺の性格わかってるから「なんでもするから」とも言いやしない。なんてつまらない幼馴染なのだろう。
そんなミカに俺は―――
「だが断る!!」
言ってみたかった!
このセリフ、死ぬまでに一度でいいから全力で言ってみたかった!
これで未練の一つが消えたよマジで!
と、思った瞬間、すごい衝撃が右腕を襲う。
気を抜いていた全身に力を入れなおし、最強の盾―――ミカを全力で支える。
目の前の女の子を全力で支える影の立役者俺! なんかカッコイイ!
響きがいいよね!
この部分だけならだけど!
だって本当にやってることは女の子を盾にして自分の身を守ってるだけだもん。
だんだん衝撃が和らいでいき、最終的には衝撃がなくなった。
その隙にビックビートルの位置を確認する。すぐに後ろで羽音が聞こえて振り返ってみると、そこには悠然とした姿でビックビートルが羽を揺らしていた。
すぐに攻撃をしてきそうにないことを確認した俺はミカの様子を確認しようと視線を前に向ける。
「ミカ、大丈夫か?」
俺のなんとない、普通の掛け声にミカからの応答はない。
背中を向けているミカの顔をこちらに向けると、ミカは気絶していた。それも口から少し涎をたらしながら。
全く、リリーナといいミカといい、もっと俺のヒロイン枠らしく気絶するにしてもかわいくしてくれないとな。
でもメインヒロインはアイリスだし、俺はアイリスルートまっしぐらなんだけどさ。
「ミカっ! しっかりしろミカっ! くそっ! 誰がこんなことを!!」
「ユウマでしょ! さすがに私もここまでするなんて思ってなかったわよ! ドン引きよ!」
「くそっ! ……ミカ、お前のことは今日の夕食までは忘れない……」
「なに言ってるんですかユウマさん!? ミカさんはまだ生きてますよ!? それに覚えてる時間が少なすぎます! もっと覚えててあげてください!」
二人から全力でツッコミを得たところで、ミカをその場に静かに寝かしつけた。
一応ミカも女の子なので『ゲート』で自室から布団のシーツを取り出し、下に敷いてやる。
「安らかに眠れよ。ミカ」
両手を合わせて合掌を済ませてから二人に向き直る。
「それじゃあアイリス。まずはミカの回復を頼む。『金剛力』で傷はないと思うけど一応な。リリーナは俺と一緒にビックビートルをやるぞ。ミカの弔い合戦だ!」
「「だからミカ(さん)は死んでないわよ(ですよ)!!」」
ご意見ご感想お待ちしてます!




