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最弱ニートの異世界転生  作者: Rewrite
第一章
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4話

 次の日、俺は学ランの中を漁ったら出てきた二枚の十円玉を商店街で売り、そのお金を元に買い物をしてからギルドへと向かった。

 今の俺は昨日までのような格好ではない。まず、学ランではない。昨日は学ランなんてこの世界では珍しいものを着ていたので変に注目を浴びてしまったが、今日はそんなことはない。


 昨日まではお金もなかったので何もできなかったが、昨日の十円玉を売ったお金から宿代や食事代を引いても、二千ギル残っている。その他に今日、残りの十円玉を二枚売り、六千ギル。合わせて八千ギルだ。


 流石に全部を使うのは躊躇われたので、三千ギルほど使って装備と便利道具を整えた。

 今の俺の格好は軽装で上半身を固め、武器はやっぱり剣を使ってみたかったので、ショートソードを選択。盾はアニメや漫画の主人公たちは基本的に持っていないという理由で買わなかった。

 その他に何かしら便利そうな腰に巻くタイプのポーチとお金を入れるための袋を買って、総額三千ギル、安い。

 これでもう昨日のように俺のことを変な目で見るやつはもういない。


 そんな完全に駆け出しの冒険者の格好になった俺は、そのことが嬉しくてスキップをしながらギルドに入る。

 そしてそのままの勢いで受付のお姉さんのところに行く。


「すいませーん、おねえさーん!」


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「……なるほど。あのクエストボードに張り出してあるクエストの中から、受けたいクエストを選んでここに持ってくればいいのか」

「はい、そうです。中には条件付きのクエストもありますので注意してくださいね。例えばレベル十以上でうとか、魔法使いの方限定ですとか、そう言ったものもありますのでくれぐれもご注意を」

「わかりました。早速見てきます」


 教えてもらった通りクエストボードに向かって歩いていき、張り出された紙を見る。


「なになに……『獣肉の買い物』、『子供の剣術の稽古』……。なんだこれ、討伐依頼じゃねえ……」


 クエストボードを見ると、ほとんどがこんな感じの内容だった。おつかいだったり、子供の遊び相手だったり、そんなお遊びみたいな依頼は冒険者がやるようなクエストではない。

 俺はもっとこう、命を懸けたやり取りみたいなのがやりたいんだ。

 いや、本当に命はかけたくないけどね。俺だって死にたくないし。


「んー。なんか討伐依頼はー……」


 もう一度クエストボードを見直してみると、いくつかの討伐依頼を見つけた。しかしそれはどれも……


『ブラックウルフの討伐、三万ギル』

『ジャイアントファンゴの討伐、五万ギル』


 など、なんだか初心者には重たそうな任務ばかりだ。

 俺は基本ソロプレイで行こうと思ってるし、命はかけたくないので、簡単なクエストを一日にいくつかこなせばいいと思っていたのだが、そうもいかないらしい。


「とにかくなんかクエスト受けないとなー。何日かは働かなくても生きていけるが、このお金だっていつなくなるかわからん。そのためにもどうにか簡単なクエストくらいはできるようにならないと」


 そんな独り言を呟きながら、なにかいいクエストはないかと目を凝らす。


「おっ! これなんかよさそう!」



 目に着いたのは一枚の討伐クエスト。


『コットンラビット討伐願い、一匹五百ギル』


 一匹当たりの相場は安いが、数を倒せば中々な額になるだろう。それに戦闘の練習もしたかったので、ちょうどいい。

 俺は急いでクエストボードからそのクエストの紙を取り、受付に持っていった。


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「そりゃーっ!」

「ぴぎぃー」


 街を出て、本日三匹目となるコットンラビットを倒した。

 コットンラビット、見た目は名前通り完全なうさぎだ。俺の知っているうさぎと違うのは目の色くらいだろうか、コットンラビットは瞳が異様に赤い。それ以外はただのうさぎだ。

 凶暴でもなく、こんな戦闘初心者の俺の攻撃ですら簡単に当たり、倒せる。

 冒険者カードを見てみると、そこには討伐した魔物の数という欄が〇から三になっていた。

 そして俺は本日四匹目の獲物を見つけて駆け出した。


 まだこちらの姿を捕えていない様子のコットンラビット。

 こんな絶好のチャンスを俺が逃すわけがない。こっそりと、ばれない様に忍び足で後ろから近づく。

 そしてショートソードの間合いに入ったのを確認して、思いっきりショートソードを振るった。


「しゃあーっ!」


 本日四匹目のコットンラビットの討伐成功。

 別にどこかの赤い彗星の名前を叫んだわけではない。


「なーんだ、まだ小一時間しか経ってないのに二千ギルの儲けか。思ったより簡単そうだぞ、冒険者!」


 我ながら絶好調である。

 この調子でいけば半日で五千ギル近くは稼げそうだ。


「よーしっ! 次、行ってみっかー!」


 俺は五匹目の獲物を求めて駆け出した。


次回、新キャラ出ます!

しかも女の子!


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