3話
「やっぱり暗いな。アイリス。悪いけど明かり頼めるか?」
「任せてください!『ライト』!!」
時間もあって真っ暗だった洋館の中がアイリスの魔法で一瞬にして明るくなる。
最悪俺は『暗視』スキルでどうとでもなるが、アイリスたちはスキルがないのでやっぱり明かりは必須だ。
「思ってたより綺麗ですね……。もっと埃とかクモの巣とかで汚いと思ってました」
「ほんとにな。外面からじゃ全然想像つかないくらいに綺麗だぞ。……もしかして誰かが定期的に来てるのか?」
「そうかもしれませんね。もしそうなんだとしたら、依頼者やご近所さんの言う幽霊の正体はその人ってことになりますけど」
「だな。そうだったら話が早くて助かるんだけど……。今はいなさそうだな」
「ですね。いたらさすがに様子を見に来るはずですし」
「うーん……。いや、念のためにちゃんと探してみよう。そいつが来るのをただ待ってるもの暇だし、隠れてる可能性もあるしな。それに今のままじゃクエスト達成の根拠がなさすぎる」
「わかりました。それじゃあ一階から順番に見て回りましょうか」
「そうしよう。わざわざばらばらに行動する意味もないし、みんなで気楽に回ろうぜ」
洋館の中は今のアイリスとの会話の中にもあった通り、まるで誰かが定期的に掃除にでも来てるんじゃないかってくらいにきれいだった。
床には埃の一つもないし、クモの巣もどこにも張っていない。ゴミも散乱していなければ、変な異臭もしてこない。
これで窓や庭がまともなら住みたいとすら思う感じだった。
「ここは……居間にキッチン、ってところか?」
「見たところそうですね。人も……いないみたいです」
とりあえず手近な部屋に入ってみると広々とした居間とその奥にはキッチンがあった。
ここも綺麗に手入れされており、よく見れば暖炉まできれいだった。
「誰かが住んでてここを出てったんだとしたらさすがにここまで暖炉はきれいじゃないよな?」
「ほんとにすごくきれいですね。……どうやって掃除してるんでしょうか? ぜひ教えてもらいたいんですけど……」
「あ、アイリス……?」
少しずれた感想を漏らすアイリスに少しびっくりしつつも、俺は他のところに目をやる。
「……」
「「(ブルブルブル)」」
「お前らさっきから一言も喋らないでなに百合百合してんの? そういうのは家でやってくんない? 俺の目の前で」
お忘れかもしれないが、洋館にはしっかり四人で入ってきている。
その中でも俺とアイリスしか喋ってないのは洋館に入ってから―――もっと言えば敷地内に入ってから。
その原因もわかっている。ミカとリリーナが抱き合いながらずっと震えているからだ。
俺が何度その間に挟まれたいという願望を抱いたことか。
「……なあ、無理ならマジで外で待ってていいぞ?」
さすがにここまで怯えられると、俺でも良心が働くものである。
「で、でも、私たちが勝手に受けてきちゃったのにユウマとアイリスちゃんに任せっぱなしにしちゃうのは……」
「いやいや、お前本当にこういうの苦手じゃん。小学生の時とかお互いの家族と一緒に遊園地行ったとき、お化け屋敷で俺の腕を折るんじゃないかってくらい抱きついてきたじゃん」
「なんでそういうことはちゃんと覚えてるかな……」
ガタガタと震えつつも外で待っているつもりはないらしいミカ。
ならミカよりは説得の簡単そうなリリーナを外に出してしまおう。そうすればリリーナ一人だと心配だからとミカも外で待たせることができる。
「リリーナ。お前も外で待ってていいんだぞ?」
「な、なによ。急に優しくしないでよ。気持ち悪いわね」
「お、お前なぁ……っ!」
こんな状態のくせにツンデレのツンを忘れないツンデレの鏡リリーナ。
でもそろそろデレも見せてくれないとこっちも限界が……。
なんて適当なことを考えながら、どうにか心の平穏を保つ。
「いいからお前ら二人外で待ってろよ。無理してこんなところ見て回る必要ないぞ。別に後でこのことについて言及したりしないからさ」
「「ゆ、ユウマ……」」
「そうですよ。お二人の分まで私とユウマさんで頑張りますから!
「「アイリス(ちゃん)」」」
瞳をやや潤ませながら、ようやく俺の説得に応じてくれるようす見せるミカとリリーナ。
アイリスの言葉も効いたんだろうな。
「とか言いながら、ただアイリスちゃんと二人きりになりたいとかじゃないよね?」
「ばばばば、バカ! そんなわけないだろ!」
「必死すぎて逆に怖いんだけど……」
「あはははは……」
ミカやつが変なことを言ったせいでアイリスが愛想笑いをこぼしていた。なにこれつらい。
ったく。これだから長年の幼馴染ってやつは。
「とにかくお前らは外で待ってろよ。それで誰かがこの洋館に帰ってきそうだったり逃げ出して来たりしたら取っ捕まえといてくれ。俺たちが中で探してる最中に逃げられたりしたら面倒だからな」
四人で中を探している最中に中で隠れていたやつに逃げられると非常に面倒だ。
このことで相手に俺たちが捜索に来ることがバレてしまうし、対策を取られてしまう。それだけは面倒なのでどうしても避けたい。
「うーん。確かにそう言われるとそうかも……」
「ユウマにしては一理あるわね」
「ユウマにしては、ってのには一言いいたいが概ねそういうことだ」
今度こそ本当に納得してくれそうなミカとリリーナに安堵する。
「……わかったわ。ミカ、お言葉に甘えて外で待ってましょ」
「……うん。そうしよっか。ごめんね、アイリスちゃん……」
「いいんですよ、気にしないでください! いつも私だってみなさんに迷惑をかけてしまってるんです。これはその恩返しなんです」
「……なあ、俺には何かないの?」
「え?うーん……がんばっ!」
「かるっ!?」
「あははっ! でもほんとにごめんね。リリーナ、いこっ!」
そう言うとミカとリリーナはやっぱり抱き合いながら歩きづらそうに玄関の方へと歩いて行った。
「それじゃあ、改めて探索を始めましょうか、ユウマさん」
「そうだな。無駄に時間食っちまったし、テキパキ行こう」
ようやく邪魔者が消えたことをいいことにアイリスとの癒しの時間に突入する。
お化け屋敷の定番イベントといえば驚いた女の子から抱き着かれてドキッ! というやつである。
アイリスは一見平気そうにしているが、さっきから少し怖そうにはしている。入る前に言っていた怖いのは得意ではないというのは事実のようだし、抱き着いてきてくれる可能性としては十分にあり得る。
そんな邪な感情を抱きつつもアイリスと二人で洋館の中を一緒に回っていく。
「見れば見るほど誰かが住んでるように見えるな。外観に比べて中の生活感がすごすぎる」
「私もそう思います。ギルドのお姉さんの話だと、このお屋敷にはもう数年は人が住んでないらしいですけど、その割にはやっぱり綺麗すぎます。誰かが定期的にお掃除していないとこうはなりません」
最終的に俺とアイリスは最初と同じ答えを出すに終わった。
だってこれは誰が見たってこういう結論にたどり着くはずだ。最初に行った居間とキッチンのことを除いても、トイレ、数ある部屋、書斎、お風呂場、さらには屋根裏部屋や地下室なんて場所まで綺麗に掃除が行き届いていた。
こんなの人が住んでますよー。と言っているようなものだ。
「ですが回って見た感じ今は誰もいないみたいでしたね」
「そうだな。一応『敵感知』もしてたんだが反応もないし、一旦外で待ってるミカとリリーナと合流するか」
「そうですね。お二人を待たせちゃうのも悪いですし……」
「いや、そんなことないから安心しろアイリス。元はといえばこのクエストを受けた二人に責任がある。少しくらいは罰が当たってもしょうがないだろ」
「ま、まぁそうかもしれませんけど、お二人だって悪気があったわけじゃないですし……ほら、この街のみなさんのためを思ってとか!」
「絶対にそんなことないぞ。あいつらのことだから上手いことギルドのお姉さんに煽てられてみんながやりたがらない面倒なクエストを押し付けられただけだぞ」
「あははは……」
ここに来るまでのやり取りがあるのでアイリスも反論がしにくいのか、苦笑を浮かべた。
そんな顔すら可愛いのだから美少女っていうのはずるい。俺がやったら気持ち悪いの一言で終わりだ。
「きゃあーーーーーーっ!!」
「ぎゃああああーーーーーーーっ!!」
いちゃいちゃしながらアイリスと二人で玄関に向かっていると、突然叫び声が聞こえてきた。
「ゆ、ユウマさん! 今のって!」
「ああ、ミカとリリーナだな。ったく、あいつら何しでかしたんだ」
「普通に心配してあげましょうよ……」
アイリスはこう言うが、大抵のこういう時はあいつらが自分で何かしでかした時だ。心配の一つもしてやる必要はない。
ここで慌てて駆けつけたらただ転んだだけとかそういう落ちが待っているに違いない。
そうは思いつつもアイリスがいる手前、適当なことはできない。急ぎ足くらいで二人の叫び声が聞こえたところまで駆けつける。
「大丈夫ですか!? ミカさん! リリーナさん!」
「おいお前ら! 大人しく外で待ってろって言っただろおおおおおおっ!!」
声が聞こえた部屋にアイリスと二人で入ると同時に誰かに押し倒された。
「いってぇ……。おい、誰だよ。ミカか? リリーナか? それとも両方か?」
倒れた状態から首だけを動かして押し倒してきた犯人の顔を拝む。
「ゆゆゆ、ユウマぁ~……」
「も、もっと早く来なさいよ!!」
結果は二人とも犯人だった。
涙目になっているミカと、今にも泣きそうな顔をしているリリーナが俺に覆いかぶさっている。
そんなことをされるとミカのそれなりにある柔らかいものや、リリーナの大きな大きな果実とかが押し付けられてやばいんだけど。俺も男の子だからね。しょうがないよね。
「これでもそれなりに急いできたんだよ。それよりどうしたんだよ」
「そうだった!」
俺の質問に顔をこわばらせたミカが後ろを振り向く。俺もそれに倣って二人の間からミカの視線を追った。リリーナに至っては何があったのか後ろを振り向くことすらしない。
「二人が邪魔でよく見えねえ……。なあアイリス。何があるんだ?」
「……」
「アイリス?」
覆いかぶさっているミカとリリーナが邪魔で上手くミカの視線の先にあるものが追えない。
仕方がないので入り口付近に立っているアイリスに状況の説明を求めると、返事がない。
え? 無視されてる? とうとう俺、無視されるような存在になっちゃったの? とか思ってアイリスを見上げると、アイリスは顔を真っ青にしていた。
「アイリス!? どうしたんだアイリス!? ちょっ! お前らちょっとどけマラサイ!!」
アイリスの様子が変なので二人を強引に押しのけようとしたら、顔面に何かが押し付けられた。しかもラッキースケベ的な柔らかいものではなく硬いもの。こんなのただ痛いだけだ。
「ぎゃあーーーーっ!!」
「いやああーーーーっ!!」
「っっ!!!!!!」
しかもミカとリリーナの悲鳴と、アイリスの悲鳴にすらならなかった声が遠ざかっていく。
たぶんさっきのはミカかリリーナに踏まれたのだとここでようやく気付いた。
「ってーな、おい。ったく、何だってんだよほんとに」
三人に置いて行かれてしまった俺はまだじんじんする顔を抑えながら上半身を起こす。
「げっ! 鼻から血が出てやがる。アイリスも行っちゃったし、はあ~……」
いつもならアイリスに頼んで簡単に治してもらえるケガも、バカ二人と一緒に飛び出して行ってしまったアイリスがいなくちゃ普通に処理しなくてはならない。
本当にただ痛いだけだ。損しかない。
「あの~……大丈夫? はいこれティッシュ」
「おう、サンキューな……ん?」
差し出されたティッシュを受け取り、鼻に詰めて、そこでおかしいことに気付く。
俺はここにアイリス、ミカ、リリーナの三人と一緒に来た。その三人はさっき叫び声をあげながら飛び出して行ってしまった。
つまりここには俺一人でなければならない。じゃあ。
―――俺は誰からティッシュを受け取った?
恐る恐る顔を上げてティッシュを差し出してきた相手の姿を見る。
「鼻血、大丈夫?」
そこには俺を心配そうに見つめている女の子がいた。しかも美少女だ。
見た感じ俺と同じくらいの年の女の子で、身長はミカと同じくらい。真っ黒な髪を腰ぐらいまで伸ばし、瞳は漆黒。白い着物のような服に身を包み、頭には白い三角のやつをつけている。服を除けば図書委員とかやっていそうな見た目の女の子だ。つまり好みだ。
「えーっと、君誰? ここに住んでるの?」
美少女には優しくがモットーの俺は紳士的に対応する。人はこれをただのコミュ障ともいう。
「ああ、ごめんね。私はレイカ。ところで君はどちら様? さっきの女の子たちも」
「俺はユウマ。さっきのは俺のハーレムメンバーで、小さい美少女がアイリスで、脳筋そうなのがリリーナで、ドジそうなのがミカだ」
「うん。ごめん。小さな女の子しかわからなかったよ」
「なぜだ!? こんなに的確に説明してるのに!?」
「いやなぜもなにも……」
おかしい。なぜあんなに完璧な説明が理解できないのか。
わからない。ほんとうになぜなんだ。この世の不思議の一つなのか?
「まあいいや。それより君たちは何しに来たの? さっきの子たちに聞こうとしてお茶淹れてたら逃げられちゃってさ」
「俺たちはギルドの依頼で来たんだ。なんかよく知らないけどこの屋敷で変なことが起きてるらしくてさ。その原因の調査にちょっとな」
くわしい説明を忘れていたので今更説明するが、俺たちがこのおばけ屋敷にやって来たのは調査だ。なにやらここでは見た目通りに不気味な事が起きているらしい。
そのどれもがいわゆる心霊現象のようなもので、今まで何人かの冒険者に依頼もしたそうだが、原因が掴めないまま帰ってくるか、何か恐ろしい目に遭ったと言って帰って来たらしい。
それで俺たちにこんな面倒なクエストが回って来たのだ。
「へー。そういうことだったんだ。ところで具体的にはどんなことがあったの?」
「俺が仲間から聞いた話だと、誰も住んでないはずなのに明かりが付いてることがあるとか、物音が聞こえるとか、調査に来た冒険者の一人が一人でに物が浮いてたなんて言ってたらしいな。あと足のない人の影を見たとか何とか」
「ふーん。もしかしてそれってこういうの?」
そういうとレイカは自分の服の裾を持ち上げた。
「……なにしてるの?」
「……男の子の性をちょっと」
裾を持ち上げた瞬間にスライディングを決めて足元に滑り込んだ俺を、少し冷めた目でレイカが見てくる。
止めてくれ。なにかに目覚めちゃうだろ。
「あのさ、もっと他の反応があると思うんだよね」
「他の反応?」
俺はゆっくりと自分の下半身へと視線を動かしていく。
「いやいや、そういう下ネタ的なのじゃなくて」
正直少し引かれるかもと思ったのだが、思いのほかレイカは下ネタに耐性があったようだ。
見た目は清純派のレイカだが、中身は意外とミカの様にノリがいいのかもしれない。ミカは清純派じゃないけどな。
「ほらほら、もっと違うところ見て。私の欲しい反応して」
「そうか? それじゃあ遠慮なく……いでっ!!」
「だから下ネタ的な意味じゃないから!!」
捲られた裾の中を堂々と覗こうとしたら、いつの間にか持っていたお盆で頭を叩かれた。結構痛い。
頭をさすりながら、さすがにこれ以上は話が進まないと思い、仕方なしに俺は寝ころんだ姿勢から立ち上がる。
「まったく、君は本当に変な子だね。変態な子だね」
「いやー、そんなに褒められると俺も照れるな」
「どうして褒められたと思えたの!?」
ちょっとボケてやると、鋭いツッコミがすかさず返ってきた。
ここまで来て俺はようやく完全に理解した。根本的なところは違うが、レイカの属性というか性格はやぱり少しミカに似ている。どうりで初対面で美少女なのに話しやすいわけだ。
「はあ~……。もういいや。はい、これ見て」
呆れ顔のレイカが再び服の裾を軽く持ち上げる。
さすがに二度も同じことをするのは芸がないので、今度はスライディングしないで大人しくレイカ足元に目を向けた。
「綺麗なふとももだな。膝枕してもらいたいな。というわけでいいか?」
「うん。君がそんじょそこらの人じゃないことはわかったよ。自分の欲望に素直すぎるところも」
「わーっ!!! なんだそれ! どうなってんだ!?」
「今更過ぎるでしょ。しかも完全に棒読みだし」
「じゃあどんな反応を求めてるんだよ」
「普通に最初から驚いてほしかったんだよ。さっきの女の子達みたいに」
「それは申し訳なかったな。でも何となく話の流れで予想ついちゃってたからさ」
「変に鋭いんだね君。さっきの会話の中でこの状況を予想できる人なんてほとんどいないと思うんだけど」
「俺の住んでたところじゃこういう物語がたくさんあるからな。思想の自由ってやつだ。だから足がないくらいで今更驚いたりしないぞ」
そう。レイカがさっきからしきりに俺に気付かせたがっていたこと、それはレイカの足がないことだ。正確に言えば薄く透けていることだ。
「本当に変だね、君」
「褒め言葉として受け取っておく」
呆れた声をしながらもどこか嬉しそうな顔のレイカ。
「とりあえず座ったら? さっき淹れた紅茶も冷めちゃう前に飲んじゃってよ。さっきの子たちの分も」
「それじゃあ遠慮なくいただくわ。あとで金とか請求すんなよ。俺たち泣く子も笑うほどの借金パーティーだから」
「笑っちゃうんだ……大変だね」
「あー、ちょー大変。アイツらの面倒見るのちょー大変だ。アイリスはいいけど」
せっかくの厚意を無下にするのも悪いので、金は払わないことを宣言してから紅茶の入ったカップに口をつける。
その時に鼻に入ってきた匂いはすごくいい匂いで、喉に流れていく紅茶も素人判断でもおいしいものだと感じた。
「上手いな……。正直驚いた。もっとちゃんとした飲み方しておけばよかった」
「そう? ありがと」
あっという間に一杯目を飲み干してしまった俺を見て、対面席に座っているレイカが両手を顎に添えて嬉しそうに笑う。
その笑顔にドキリとして顔が赤くなったのを自分でも感じて、咄嗟に顔を逸らす。
「どうかした? なんか顔赤いけど?」
「男の子の性だ。美少女による無意識の暴力の被害を受けた」
「美少女って、今ここに私しかいないんだけど」
「そうだな。レイカのことだな」
「き、君、言うね……」
今度はレイカが照れる番だった。
照れてしまったのが恥ずかしかった俺が反撃をすると、レイカは予想通りに顔を赤くして恥ずかしそうにした。ここまでは良かった。良かったんだ。
俺の唯一の誤算があったとすればその照れ顔も可愛すぎたということだ。
やっぱり美少女ってずるい。




