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ネコと私  作者: 昼行灯
管理迷宮編
91/143

090:休日

「リーンー!、朝だぞー!」

  ふよふよ~


       「おーきーろー!」

         ふよふよ~


ぽてっ!

「んしょんしょ!」もぞもぞ

掛け布団の中に潜りこんでくるクロ


ふよふよ~

「うぅ~ん」

「むふふ~!」

うーん、何がしたいのか、気持ちいいだけなんだけど?


ふよよよ~、よよよ~、ぱふっ!、ベッドに落ちる

「Zzzz…」

結局寝ちゃうんだね?

だらしなく仰向けで寝てるクロのお腹を撫でる



コンコン!

「...はい」

少し寝すぎたみたい、給仕の人が朝食をどうするか聞きにきた


「失礼します」

礼をし出て行く女性の給仕さん、クロをちらちら見てた

「ふふふ、我の魅力にぞっこんだな!」

目の前の朝食の魅力にぞっこんのクロ君がつぶやく

「たべちゃうぞ?」

「まだだめでーす」

「むぅ!」


「むぐむぐ!」

むぐむぐに夢中のクロ君

「クロ、お皿の中に手を入れないでよ、ベタベタじゃん」

「むぐっ!、むぐー!」

器用に空中に浮くクロ君

「無闇に空中浮遊するのも禁止でーす!」

「むぐぐー!」


身支度を整え部屋を出る、

「出掛けます」

「にゃ!」

声をかけ、鍵を預けて宿を出る

「行ってらっしゃいませ、」

クロに鳴かれて嬉しかったらしい、笑顔だ


冒険者で鍵を預けるのは珍しいみたい

これは、部屋の掃除とメイクをお願いすると言う意味になる


冒険者の泊まっている部屋は、ある意味宝箱

迷宮で手に入れた装備品や持ち歩けない貴重品が置いてある


そうはいっても所詮は根無し草の冒険者稼業

一定以上の稼ぎのある冒険者は魔法の鞄を持っている

けどやっぱり、毎回鍵を預けるのは珍しい


まあ、私がズボラなだけか

「ズボラリンの誕生だな!」

「いやいや、ほとんどの原因はクロだからね?」

むぐむぐした足で部屋を歩き回ったり

湯桶でばしゃばしゃ暴れまわったり

「安心するのだ、あの女給は我にメロメロだからな、喜んで掃除するだろう!」

あざとい、さすがクロ君あざとい!



「今日はどうするのだ?」

次回のカーサ達との管理迷宮の探索は2日後の予定だ

軽い感じで探索してるけど、命を懸けた探索だし

普通の人と変わらない魔物や本当の冒険者とも戦闘する


人を殺す、覚悟があったとしても知らないうちに精神が磨り減る

張り切っているけどカーサは精神的に強くないし

藤原君も色々と無理をするタイプだから心配だ


「んー、ギルドにいって治療士やろうかな」

あー、けど、光魔法もう上がる要素が無いんだった

「ユニーク化しちゃったし意味ないんじゃないか?」

「私も今思った、なんかもうギルド行く意味無い気がする」

管理迷宮も転移で入れるようになったし、お金もあるし

「め、」

クロ君がこちらをちらちら見ながら恥ずかしそうに言ってくる

「迷宮以外でどうぞ?」

「め、珍しい敵に会いたい?」

「迷宮じゃん?」

「違うのだ、珍しい敵に会うためにしょうがなく迷宮に行くのだ!」

「迷宮じゃん?」

「違うのだー!」



ギルドに行くことにした



「これとこれ、ください」

買い物しながらゆっくり行こう

「はいよ、まいど!」

野菜と果物を補充する、アイテムボックスにしまえるんだよねえ

花もしまえる、生きてるんじゃないのと言う疑問もあるけど

ま、細かい事気にしたらダメだよね、質問禁止!


「ん、あれ?」

アイテムボックスに入らない、鑑定!


おぅ、毛虫!

「てぃ!」ぷちっ!

クロが、、クロが、、、あぁぁ!


ぽいっ!

「むきゃ!」

ひどいのだー!

変な汁が飛んできたじゃないかー、クロのばかー!



「これとあれ、持ち帰りでお願いします」

「はいよ、焼きあがるまで少し待っててくれよ」

「はい」

(リン、あれもあれもー)てしてし!

(ぎゃー、その手で頬叩かないでよー)


ごしごしごし!

濡れタオルでごしごしする

(もう綺麗になったのだ!)

(まだダメでーす!)

前足をぶんぶんするクロを転がし綺麗にする




「おりょ?」

隠密発動!

「うん?、どうしたのだ?」

「鷹山君達だ、なんか、」

「えらいへっぴり腰な感じだな、装備に負けてないか?」


鑑定!

「ありゃ、え?」

スキルが全てなくなっている、しかもステータスも一般人以下

言語翻訳が無い、どういうこと?


声をかける?

いや、、けど、、んー

あの変なスキルのせい、、だよね?

それ以外の何かが起こったという事もあるけど、

言語翻訳が無いってことは日本語しか話せないってことだよね?

私か藤原君か他の日本からの召喚者としか会話が出来ない、か

関わり合いになるべきじゃ無いよなあ、うーん


見る限り、不安そうだけど装備もあるしお金も、、あるみたい

思いっきりぼったくられてる、銅貨10枚の物に金貨取られてる

周りを観察すればすぐにわかるような事柄だ

まだ、王家に世話になってるのかな?


見る限り、その価値も無い気がするけど、うーん


「どうするのだ?」

「んー、どうもしない」

鷹山君に江井君と志井君、男の子3人揃っているんだし

装備もお金もあって、冒険者としての経験も既にある


もし私があの状態になったら?

どうにかなる、藤原君でもそうだろう


というか、どうにか出来ない人と関わり合いになるべきじゃない

もし後ろ盾が無いのに平気でお金を浪費しているならダメだ

差し伸べた手を捕まれともに沈む


「良くて奴隷か、おそらく騙されて死ぬんじゃないか?」

「そうだねえ、この世界じゃあそうなるんだろうなあ」

「見捨てるのか?」

「酷いなあクロは、わざと聞いてくるなんてさ」


これを見捨てると言うのならば、そう、だ


「クロだって、もし手を差し伸べて、助けてくれ、どうにかしてくれとか言ってきたらどうするつもりさ?」

「殺すが?」

「クロ的などうにかするが、殺すことなの?」

「双方にとって一番いい解決策だろ?」


そうだね、覚悟の無い人を助ける、などとするのなら

助けるこちら側にそれくらいの覚悟が無いとダメだね


私にそんな覚悟は無いからね?





ギルドに到着する

貴族街冒険者ギルド、入ったとたん絡まれると言うイベントも

絡まれている受付嬢も居ない、ごく普通の通常運用中だ

「テレスに格闘術の奥義を伝授してもらうのだ!」

「がんばってね?」

「うむ!」


テレスさん、いませんでした!


「ウィリアムさんもいないんですか?」

「ええ、管理迷宮に潜っているようなんですよね」

えー、もしかして毎日潜ってるの?

「何かあったんですか?」

「さあ?」

知ってても教えてくれるはず無いか


治療士として過ごす

(テレスさんいないんなら、ずっと居てもあれだし午後は迷宮にでも行こうか?)

(おぉ、めいきゅ!、いくいくー!)

(あ、カーサのとこでもいいかなあ)

(めいきゅ!、めいきゅ!)

(はいはい、じゃあ迷宮いこうか)

(うむ!)

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名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:16

HP:270/270 MP:520/520

STR:265 VIT:255 DEX:285 MND:255 INT:520

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (技) 隠密5、罠解除1

    (魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法4

        火魔法5、水魔法5、雷魔法3、土魔法5

        光魔法、闇魔法5

    (自動)HP回復、MP回復、クリティカル


装備:普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄

   聖魔の糸+5:ALL100、HP回復、MP回復

   白のローブ:INT20

   素早さの靴:DEX10

   魔力の腕輪:MP20

   力の腕輪 :STR10

   ウサギの尻尾:DEX20、クリティカル


使い魔:クロ

スキル:(特殊)念動力

    (武技)格闘術4

    (技) 隠密5

    (魔法)炎魔法2、水魔法1、風魔法5、鉄魔法3

        光魔法5、闇魔法4

    (自動)HP回復、MP回復、クリティカル

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