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ネコと私  作者: 昼行灯
管理迷宮編
80/143

079:露払い

「お、ここか!」

ひときわ大きな建物がある

管理迷宮の管理建物だ、なんだそりゃ!


入り口らしきところへ行き、おっと、なかなか厳重だな

「中に入りたいんだけど、ギルドカード見せればいいのか?」

職員らしき男に聞く

「ああ、そうだ、ランクD以上じゃないとは入れないぞ?」

ランクDには見えないんだろうな

「ほい、これでいいか?」

更新したばかりのギルドカードを見せる

「確認した、入っていいぞ、、気をつけろよ!」

なんだ?


開かれた扉をくぐると、

「あれ、藤原君も迷宮潜るの?、、よ、よかったら一緒に潜らない?」

楠木にばったり会って一緒に迷宮に潜るという

甘酸っぱい展開を期待したんだが、、


「なんだ?、ガキかよ!」

「ひひ!」

「...」

なんていうか、殺伐としているな!


!!!


視線を感じる、はは、雑な奴だな!

レジストする!


俺の惚れてる奴の方が100倍は凄いぞ?

小さな黒いナイトがついてるあいつは、さらっと鑑定してくる

魔道具屋のばあさんもあいつには負けるがもっと達者だ

鑑定はレジスト出来ないんじゃないかと思ってたが、、

あいつらが別格なだけだったと言うオチか


視線の方向を見る、流石にどいつかはわからない、が

もう一度鑑定してきたらぶん殴る!


しかし、市民街のギルドも大概だが、ここは無法地帯だな

結構な広さの空間内に、受付に武器防具屋、、酒場もある


「なあ、管理迷宮ってランクD以上しか入れないって話だったから、もっと、こう」

「ちゃんとした場所だと思ってました?」

受付のギルド職員が答える

「おう、なんていうか、市民街のギルドよりひどいな」

「ははは、それはそうですよ、市民街と貴族街に居る冒険者はこの街の住人ですからね」

「ああ、そういうことか」

管理迷宮は、ランクD以上の冒険者が潜れる迷宮なのだ

「ええ、この街のギルドに移籍しなくてもここは潜れるんですよ」

「それってつまり、自分の街のギルドに居辛くなった奴等がここで生活してるとか、そんな感じか」

「ま、そういうことです、お見受けしたところソロのようですが、止めた方がいいですよ、余程の実力が無ければ迷宮から帰ってこれません」

魔物以外の要因でってことか?


「ここも皆が牽制しあって微妙な均衡が保たれていますが、、」

「よお、にいちゃん、ひとりかい?」

お粗末な隠密で近づいてきてた男が声をかけてきた


肩に手を置き、、、

「なあ、」

ギルド職員に聞く

「盗みとかの罰は決まってるのか?」

「いえ、諍いの解決は当事者同士の話し合いか、」

「実力行使か?」

うなづく職員


「へへへ、にいちゃん怖いねえ」

へらへら笑いながら離れていく男


「で、さ」

職員に話掛ける

「これ、現行犯だよな?」

男の手から俺のギルドカードと金貨を回収する

ま、大事なものはアイテムボックスにしまってるから問題無いが

見せ金の金貨だけなら良かったんだが、ギルドカードはダメだな


「おっさん、手、忘れてるぜ?」

氷魔法で肘を凍らせてから折ったからな、感覚が無いんだろう

何を言ってるんだと言う表情のおっさんに手を投げ返してやる


とっさに利き手で取ろうとして、その手が肘までしかないのに気づく

当然だ、その先が今自分に向かって飛んできているのだから

「――――!」

声にならない叫びを上げている、高くついたな


「MAPとかって、売ってたりするの?」

職員に聞く

「え、あ、はい、あ、いえ」

混乱中?

「売ってるなら買いたいんだけど?」

「あー、えーと、ギルドで買わなかったんですか?」

「え、あっちでも売ってるの?」

「あっちのほうがお安いですよ、ここは地元の冒険者以外も買うので倍の値段で販売しているんです」

「マジで?」

「マジです」

そうだよね、ちょっと考えればわかったよね、バカだね俺!


じじいと潜った時の戦利品の売却が終っているので

お金には不自由しなくなってるからいいけどさ、いいんだけどさ!!!


お金を払ってMAPを買い、ついでにギルド職員さんに色々教えてもらう

勉強になります!、ありがとうございます!




さっそく迷宮に潜ってみようかな!


後ろに殺気立ってる一団を引き連れ、迷宮の入り口へ向かう

「あー、雑魚がぞろぞろついてきて、うぜー」

フジワラは、新スキル挑発を発動した!

「雑魚うぜー!、小指で殺しちゃおっかなー!」

挑発レベルアップ!

「おっと、金貨100枚落としちゃった、はした金だけどひろっとこ!」

挑発レベルアップ!

「雑魚が増えたわー、うぜー!」

挑発レベルアップ!


「入る時もギルドカード見せるの?」

迷宮入り口のギルド職員に聞く

「い、いや、見せなくていいんだが、、、いいのか?」

後ろを指差し聞いてくる、結構な数が集まった

「ああ、この雑魚共?、迷宮入るまで襲ってこないからいいよ」

「いやいやいや、だからいいのかって聞いてるんだが!」

「え、群れないと何も出来ない雑魚とか余裕じゃん?」

「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」

「これが雑魚虫の鳴き声なんだぜ?、だっせーよな!」


MAPを見ながら迷宮に入る、んー、あっちかな


ドンッ!

爆裂歩法で急加速し、目的の場所へ向かう


「逃げたぞ、追え!」

「ぶっ殺せ!」

「腕から切り落としてくれよなぁ!」

口々になにか雑魚っぽい事をいいながら追ってくる


隠密発動!

壁際に避ける、次々と目の前を通り過ぎていく雑魚

群れないと何も出来ないのかよ、クソ共が!

ひとりを集団でいたぶる、昔を思い出すなあ





あー、ぶっころしてー!





火の壁でいいか、この奥は行き止まりだ

大地の守りと氷の守りを掛け、火の壁を展開する

「ぎゃー!」

「熱い、熱い!」

「助けて!」

しるかよ、俺がそういっても助けなかっただろ?


ま、死んどけよ、クソ虫共!


火魔法がレベルアップし炎魔法になった、らっきー!


さて、迷宮探索するか、ってMAPとか既にあるし

転移カードってやつを集めるか、ま、取りあえず10Fまで行くかね!



危なげなく10Fボスを倒し転移カードを取得する

「今日はここまでにしとくか」

脱出用魔法陣に乗り、迷宮を出る


「お、兄ちゃん無事だったのか!」

入り口にいた職員が声をかけてくる

「おー、ここに出るのか、ボス部屋使って何とか逃げ切ったわ」

適当なことを言っておく、どのみち確認のしようが無い


20FまでのMAPと敵の情報もあるし、楽だなここ

楠木との運命の出会いもあるだろうし、しばらくここに通うかな


21Fからは、ソロつらいだろうし楠木達とPT組みたいな

なんだかんだで、楽しいからなあ



それまで、もう少しここの風通しをよくしておこうかな?

--------------------------------------------------------------------

名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:11

HP:170/170 MP:320/320

STR:115 VIT:130 DEX:135 MND:130 INT:320

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (技) 隠密4、罠解除1

    (魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法4

        火魔法4、水魔法5、雷魔法3、土魔法4

        光魔法、闇魔法5

    (自動)HP回復、クリティカル


装備:普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄

   聖なる糸 :HP50、VIT25、MND25、HP回復

   白のローブ:INT20

   素早さの靴:DEX10

   魔力の腕輪:MP20

   力の腕輪 :STR10

   ウサギの尻尾:DEX20、クリティカル


使い魔:クロ

スキル:(武技)格闘術4

    (技) 隠密5

    (魔法)炎魔法1、風魔法5、鉄魔法3

        光魔法5、闇魔法4

    (自動)HP回復、クリティカル


名前:藤原(フジワラ) 秀平(ヒデヒラ)

種族:人族 性別:男 年齢:16

レベル:15

HP:200/200 MP:165/165

STR:175 VIT:175 DEX:145 MND:145 INT:155

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、スキル強奪

    (武技)剣術5、槍術3、格闘術2、弓術3

    (技) 隠密5、罠解除4

    (魔法)炎魔法1(new)、氷魔法1、風魔法5

        土魔法5、光魔法4、闇魔法4

    (自動)気配察知3、HP回復5、統率3


装備:大地の剣:HP20、STR10、VIT20

   騎士の剣:STR20

   緋色のローブ:MP20、INT10

   大地の籠手:HP20、VIT10

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