066:ランクアップ試験5
初戦の4回目:
初戦の最終試合、私的注目は知り合いであるサンド君の試合と
変身するともっぱらの噂のフリーザさん、氷魔法を見てみたい
直接対決なら見る分には楽だったかも知れないけど
サンド君は第一、フリーザさんは第三での試合になる
まあ、知り合いが傷つくところはあまり見たくないし
ひと安心、と思ったらダメだこれ
「テレスさん、あの審判の人フリーザさんって人と一緒にいました」
鑑定したらサンド君の相手メイドの人で、審判が水の一族という
殺す気満々だね!
私のそばを離れる事を渋ったけど、
ウィン君達と一緒にいると言う事で納得してもらう
ウィリアムさんがいない時に、ギルド長代理をする彼女の命令は絶対
審判の交代を拒否していた人、テレスさんの力尽くと言う言葉で折れる
まもなく試合が始まる、
私とウィン君は、フリーザさんの試合に注目
「なあ、サンドが凄い悲しそうな顔でこっち見てるぞ?」
と、バス君、いやあだって氷魔法見ておきたいし、ねえ?
魔法を使うものとしては、ちょっと目が離せない
「変な噂が流れてるんだよね、水の一族が高みに達したとか」
ウィン君が目を逸らさずにそんなことを言う
「高みって、なんだ?」
バス君がこちらに加わる
「噂だけど、氷魔法を習得したとか」
「氷って、初めて聞いたぞ、どんな魔法なんだ?」
「それが知りたいから皆注目しているんだよ、本当だったら凄い事だよ」
「サンドが、泣き出したでござるよ?」
「ほっとけ、ジュノもこっち見とけ、未知の魔法だ戦う時の参考にどんなものかだけでも知っておいたほうがいい」
「そうでござるか?」
ござる君もこちらに加わる
ちらりとサンド君のほうを見ると対戦相手に慰められている
...えげつないなあ
(リン?)
(サンド君の負けが確定したみたい)
(?)
(麻痺毒を盛られた、多分遅効性)
慰めるふりして背中を強めに叩いた後、針で少し刺していた
あれだと叩かれた痛みでチクッとした痛みの感覚は感知できない
鑑定したら麻痺毒付きだ、、、まあ良かった
審判はテレスさんだ殺される前に止めてくれる、サンド君がんば!
さて、
おそらく会場のほとんどの人が注目している試合
審判はサラさん、やっぱり彼女も強いのかな?
が始まる、、、
第三試合場:
審判が魔道具を起動する、薄い膜が広がり、周りの音が遮断される
「くくく、フリーザといいます、よろしくお願いしますね」
我が一族へ迎える素材だ、挨拶をしておく
「あ、ああ、同じ水魔法使いだな、俺は剣も使うが」
くくく、同じ水魔法?、笑っちゃいますね!
「わたしは元水魔法使いですが、お互い頑張りましょうね?」
「もと?」
不思議そうな顔をする水魔法使いの剣士、すぐにわかりますよ
「始め!」
審判の女が開始の合図をする
「一瞬で終わるのも興が無いですね、、そうですね、あなたから攻撃してかまいません、ああ、防御魔法だけは掛けさせて貰いますね?」
氷の守りを発動する、、、ほほぅ!
観客で何人かが目を見張る、
おやおや、あの可愛らしい治療士も気づきましたか、くくく
「余所見をしているなんて余裕だな!」
いつの間にか接近してきた水剣士が、少し離れた間合いから斬撃する
ザッ!
剣の斬撃の軌道に水が発生し、こちらへと飛んでくる
「面白い技を使いますね」
水自体も高速で流動している、風の刃にも劣らない攻撃だ
一部の気づいていたもの以外は、油断し斬撃を許したと見ている
一体どのような効果の守りなのか?、油断し一撃で沈んでしまうのか?
その思いは違うが皆その瞬間を見逃すまいと注目する
キンッ!
澄んだ音がし、斬撃が固まる、、違う
凍ったのだ!
「!!!」
「くくく、良い選択でした、誉めてあげます」
カシャーンと音を立て氷が砕け散る!
その氷は直接攻撃をせず間接攻撃をした水剣士まで届かない
そう、氷の守りによる反撃ダメージ!
「な、んだ、それは?」
動揺が隠せない水剣士、そう、水魔法にその様なものはないのだ!
「言ったでしょう?、もとみずまほうつかいだと」
氷魔法です
会場が固まる、試合場内の音は聞こえないが皆フリーザに注目している
なんといったかはその唇の動きから判断できる、読唇術など出来なくても
そう、皆その言葉が発せられると予想していたから
「リンさん、あれはなんですか?」
あまりの事に動転しているウィンが思わずリンに質問する
「氷の守り、大地の守りの上位版、ダメージ時に反撃ダメージ有り」
(リン、今のは我じゃないぞ?)
「あ!、、、、、、と、言う噂を聞いた!」
別の意味で固まるウィン君達、しまったぁぁぁ!
(うっかりリンベエの復活だな!)
まあ、いいや!
(反撃ダメージは固定かな?)
(ううむ、やはりINTによるんじゃないか?)
(うーん、そうだろうなあ、所で一瞬ダメージ受けた時氷の鎧みたいなのが見えたけど、あれが変身なの?)
(違うな!、やつは変身する事で攻撃力が倍になるのだ!)
(なにそれ、凄くない?)
(うむ!)
(嘘でしょ?)
(うむ!)
(え、嘘なの?)
(にゃ!)
会場内を見回す、皆わたしの氷魔法で凍りついてますね!
くくく、解り易い様に口を大きめに開けてしまいましたよ!
そう、
フリーザは氷魔法と皆がわかるように大きく口を開けたのだ!!!
おや!
あそこで凍っているのは、フレイア嬢
くくく、炎の姫が凍りつくなんて、傑作ですね!
「おっと、すいません、あなたのことを忘れていました」
「ひっ!」
既に戦意喪失している水剣士、いけませんね、降参とかしないで下さいね
「ま、まい「フリーザ・アロー!」、、」
キンッ!
水剣士が、氷剣士になる!
そして及び腰だったためバランスが悪く、倒れる、、、バキン!
二つに割れる氷戦士、、
「はっ!、勝負有り!」
あまりの事に呆気に取られていたサラ、終了のタイミングをミスる
上半身と下半身が離れてしまって生きている者はいない
ここに、初めての死者が出る
(リンが殺ったのが、初じゃないのか?)
(え?、なんのこと?)
(うにゃ?)
(それより、氷の矢ってアイス・アローじゃないの?、フリーザ・アローとかなんかクロみたいだね?)
(むっきぃぃ!、リンのばかばか、我はあんなダサい名前は付けないのだ!)
腕の中でクロが大暴れしている、よしよし!
「くくく、死んでしまいましたね、残念な事故です」
フリーザが指を鳴らす、と司祭が現れる
「この方のPTメンバーか肉親の方はおられますか?」
恋人が名乗りを上げる、、、、
(これかあ、)
お布施の話になっている、教会の戒律云々
必要ならばと金貸しも控えているというが、鑑定すると奴隷商
「リンちゃん」
後ろから声が掛かる、テレスさん?
傷だらけのサンド君が引きずられている、ちょ!、扱い酷いね!
「お願い」
短く言い、奴隷契約が結ばれそうなところへと歩いていく
テレスさん、フリーザさんを凄い目で睨んでいる、、でも冷静だ
「サラ、丁度凍っていて状態もいいです、ギルド指定の教会に運びましょう」
「ええ、貴女も付いて来て、料金はギルド負担ですから、そんなのの話は聞かなくていいですよ?」
冷めた目で司祭の話を聞いていたサラさんが言い放つ
(なんかギルドの受付嬢って凄いね!)
(うむ、出来る女だな!)
「待ちなさい、まだ貴重な説法の最中です!」
司祭様、ご機嫌斜めみたいです
「必要ありません、どうしてもと言うならこれから行く教会で説法を続けていただいても構いませんよ」
ギルド指定の教会、たしか宗派は同じだったと思うけど
あっちも司祭、こっちも司祭、なにか派閥でもあるのかな?
「う、ぅ、では説法の続きはそちらにお任せします」
あっさり折れる司祭様
氷のような目でそれを見つめるフリーザ
魔法の鞄に氷を収納する恋人さん、どんな気分だろう、想像できない
(途中で襲われるな!)
(だろうね、、)
誰が護衛するのだろう、テレスさんもサラさんもここは離れられない
「よ、待たせたな!」
あ、ベテラン冒険者の人だ、しかも多い
「お願いします」
「ああ、これ以上依頼を失敗するとランク下がっちまうしな、ちゃんと送り届けるぜ!」
キラン!、と歯を光らせるベテラン冒険者ズ!、ガンバ!
隣で意識を取り戻したサンド君が皆に質問されている
「なんか体が痺れて動けなくなったんだ!」
しどろもどろに言い訳をするサンド君、殺されなくて良かったね
「だっせーな、言い訳かよ、初戦敗退お前だけだぜ?」
「僕は不戦勝だけどね、へへへ」
「運も実力のうちでござるよ」
(ござるでござる!)
(どうしたでござる?)
(んー、ウィン君達狙われてるよね)
(ああ、対戦相手と審判か、ウィンの相手もメイドだったんじゃないか?)
(あー、テレスさんが倒しちゃったんだろうね)
誰かを殺してPTメンバーである皆にあの借金商法をするんだろうな
(バスだな!)
二回戦でバス君とフレイアさんが当たる
(だねぇ、死んでも蘇生できるって今のでわかっちゃったから、なんか手を打ってくるんだろうね)
テレスさんが審判でちゃんとは入れれば問題ないんだろうけど
絶対そこんところを阻止してくるんだろうな
ベテラン冒険者ズも足止めとかされたら、バス君死んだとき護衛がなあ
状況的にあっちのほうが有利だよね、なんか詰んでるなあ
(リンも狙われているの忘れてないか?)
(んー、まあね、私はクロがいるじゃん?)
(えー、てれてれ!)
(照れちゃってー、このこの!)
会場で、人目を気にせずじゃれあう白い治療士と黒いネコ
それを氷のような目で見つめる男
そして炎のような目で見つめる女
その後ろで闇のように佇むメイド
二回戦が始まる、、、、
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名前:楠木 凛 種族:人族 性別:女 年齢:16
レベル:11
HP:170/170 MP:320/320
STR:115 VIT:130 DEX:135 MND:130 INT:320
スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定
(技) 隠密2、罠解除1
(魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法3
火魔法2、水魔法3、雷魔法2、土魔法2
光魔法4、闇魔法2
(自動)HP回復、クリティカル
装備:普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄
聖なる糸 :HP50、VIT25、MND25、HP回復
白のローブ:INT20
素早さの靴:DEX10
魔力の腕輪:MP20
力の腕輪 :STR10
ウサギの尻尾:DEX20、クリティカル
金貨:26225
使い魔:クロ
スキル:(武技)格闘術2
(技) 隠密3
(魔法)火魔法5、風魔法4、鉄魔法1
光魔法3、闇魔法2
(自動)HP回復、クリティカル
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