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ネコと私  作者: 昼行灯
冒険者編
56/143

055:次元の迷宮11

地の迷宮(2/5):

階段を降りると、そこは一面砂地だった、、、


「これは、どうしようか」

砂地ということだから、サンドワームは当然いるだろうし

階層が変わったのだ、新たな魔物も加わると見るべきだよね


1Fと同じ方法はさすがに魔力が持たない

通る道だけというのもその左右に敵が潜んでいたら意味が無い

後、普通に見える範囲に敵が散見している

相手の視野が広くないのか、こちらには気づいていない

サンドリザード、砂トカゲかな目的も無く適当に歩いてる感じだ


「我が先行しようか?」

クロが聞いてくる、まあそうだねクロ前衛だしね


アイテムボックスから何種類かの紙を取り出す

「ちょっとまってね」

蝶と書いた紙に魔力を通し前方に放つ


ひら、ひら、ひら


と、魔力を帯びた蝶が舞う

「式か?」

「リンの魔法?、なにあれ?」

クロとカーサが聞いてくる、うんと曖昧な返事をしておく

「クロちゃんシキってなあに?」

「秘密なのだ!」

「もしかして召喚魔法?」

「秘密なのだ!」

「リンの召喚魔法はシキっていうのを呼ぶんだ?」

「ひーみーつーなーのーだー!」


パシンッ!


ひらひらと飛んでいた蝶が近くにいたトカゲの尻尾攻撃で叩き落される


次は、童とかいた紙に魔力を通す、こちらは人型に切り抜いてある


とことこと小さな童が砂の上を歩き出しサクサクと砂を踏む音がする

その見た目よりも軽いので思ったよりも音は小さい


ズッ、、砂の中を何か移動する音がしたかと思ったら


バクンッ!


今度はそれほど進まないうちに砂の中から現れた口に食べられた

数体の蝶と童を放つ、、、視覚と聴覚かな


「こんな感じだね、んー、面倒だし全部狩ろうか」

「うむ!、殲滅だな!」

「どうやって狩るの?」


クロに風の守り、大地の守り、雷の鎧、時間回復をかける

風の守り :ダメージ減少効果

大地の守り:ダメージ肩代わり

雷の鎧  :反撃ダメージ

時間回復 :時間毎HP回復


「逝って来るのだ!」

「逝っちゃだめだよ?」

「どこに行くの?」

微妙に噛み合っていない会話のまま事は進んでいく


トトト、とクロが砂の上を歩き出す


ズズッ、、「逝くぜ!」ドンッ!


そんなに逝きたいのかクロ君、自爆歩法を開始する


「うらぁ、逝けやぁぁ!」

ドカーン!、スチャ、ドンッ!、トトトトッドンッ!


派手に魔法を放ちながら駆け回るクロ、その結果はどうなるか

ズズズッ、ドドドッ!

砂トカゲと砂ミミズの大行列です


「何人たりとも我の前は走らせねぇ!」

うん、だって君が追いかけられてるんだからさ


「カーサは範囲魔法ね、私は糸と防御魔法張るから」

呆然と見ているカーサに指示を出す

「あ、わ、わかったの!」

すぐにやることを理解し魔法発動の準備をするカーサ

私は魔力を通した糸を地上と地中に何重にも張る

(クロ、糸張ったから戻る時は上からね)

(わかったのだ!)


ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!


なんかすごい量の魔物が来る、ちょっと怖いね!


「とうっ!」

先頭を走っていたクロがジャンプし風魔法で作った足場で

ドンッ!

さらに高度を上げ、くるんと廻り、バッ!

「ただいまなのだー!」

受け止める、さすがに無傷とはいかずダメージを負っている

「楽しかった?」

撫でながら回復してあげる

「うむ!」

ぐりぐりと頭を押し付けてくるクロ

「じゃあ、攻撃に参加してね」

「うむ、殲滅なのだ!」


私の糸によりスパッっと切断されていく魔物達

その残骸ごと生き残った魔物をさらに斬り刻むカーサの風魔法

「カーサ、砂と屍骸ごと上に飛ばして」

屍骸で後ろの進攻を邪魔しないように、そして

砂を飛ばすことで砂中の魔物も目視できるようにする

「クロは爆発系じゃなくてダメージ系でお願いね」

「むーん!」

少し不満げだけど素直に広範囲に火の壁を展開していくクロ


水の壁は必要なかったみたい、こっちまでたどり着く魔物はいない


派手に続いた轟音も暫くすると終わる


リンのレベルが上がった!


「なかなかの激戦でした」

一方的だったけどね

「うむ、ぎりぎりだったな!」

なにがさ?

「リンとクロちゃんって、いつもこんな事してるの?」

してませんよ?

ゴブリン砦の迷宮?

なにそれおいしいの?


「カーサがいるから手加減しているのだ!」

「え?、いつもはもっと凄いの!!!」

「とても口では言い表せないのだ!」

「えええ!」

まあ、カーサも対応力がいいので戦いやすいんだよ


「取り合えず敵がまた湧く前にボス部屋にいこうか」

「うむ!」

「あ、うん!」


とうっ、どんっ!

少なくなったといっても残っている敵も居るので

クロが先行し敵を狩りながらボス部屋へと進む


「もしかして念話で戦闘方法とかやり取りしてるの?」

特に何の打ち合わせも無く戦闘をしているのが不思議みたい

「んー、特に打ち合わせとかはしてないよ」

「我はリンの考えてる事が全てわかっているのだ!、以心伝心だ!」

「凄いなぁ、いいなぁ」

「カーサだってちゃんと対応出来てるじゃん?」

「え、そ、そう?」

嬉しいらしい、耳がぴこぴこしてる

「我には及ばないがな!」

てしてししてる、なんで?



「クロ、私今何考えてるかあててみて」

「肉串?」

「それクロが考えてる事じゃんかー」

「違うのだ、リンは今我に肉串をあげようと思っていたのだ!」

「思ってないしー」

「思ってたのだ!、肉串くれくれ!」

「肉串が欲しいだけじゃんー、しょうがないなあ」

クロ君とは戦闘以外では意思の疎通が困難と判明した、衝撃の事実!


ボス部屋の前でMP回復も兼ねて小休止とする


「そういえば、レベル10になったからランクアップ出来るね」

なんかほんとにサクサク上がる

「管理迷宮だな!」

「うん、けど試験どうしようかなあ」

「水魔法で適当にやればいいんじゃないか?」

「適当かあ」

それでいいかなあ、水魔法は公表してるしね


「リン、管理迷宮にも潜るの?」

カーサが質問してくる

「うん、移動が楽でしょ?」

「迷宮三昧なのだ!」

いや、移動の時間分ゆっくりするだけだからね?

「管理迷宮かあ」

「カーサも行くなら出てくる敵がわかる管理迷宮のほうがいいでしょ?」

「え?、うん、、私もいっていいの?」

「うん、管理体制が不明だからその辺がわかった後だけどね」

高レベルと来る次元の迷宮は難易度が微妙に高くてやりづらい


「カーサも隠密を取得したほうがいいのだ!」

「んー、そうだねえ」

「隠密はほとんど市場に出回らないのよ」

便利だからねえ


2Fボス部屋:

ボスは大きめの砂ミミズと砂トカゲ、サクッと倒す

「うーん、道中のほうが大変って、なんだかなあ」

「設計ミスだな!」

「リンの雷魔法が反則なだけだと思うの」

的確な突込みが入る、まあそうだね


宝箱:罠:無し

「罠無しだってさ、ハズレかなあ」

宝箱をあける

「?巻物」

鑑定!

「土魔法の巻物」


「ゴミだな!」

「ゴミじゃないと思うの!」

突っ込み担当カーサさん、ご苦労様です!


次は、3Fです頑張りましょう!

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名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:10(1up)

HP:160/160(10up) MP:300/300(20up)

STR:105(10up) VIT:120(10up) DEX:125(10up)

MND:120(10up) INT:300(20up)

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (技) 隠密2、罠解除1

    (魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法2

        火魔法1、水魔法2、雷魔法1、土魔法1

        光魔法4、闇魔法1

    (自動)HP回復、クリティカル


装備:普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄

   聖なる糸 :HP50、VIT25、MND25、HP回復

   白のローブ:INT20

   素早さの靴:DEX10

   魔力の腕輪:MP20

   力の腕輪 :STR10

   ウサギの尻尾:DEX20、クリティカル


金貨:26225


使い魔:クロ

スキル:(技) 隠密2

    (魔法)火魔法4、風魔法3、土魔法1

        光魔法2、闇魔法1

    (自動)HP回復、クリティカル


名前:カーサ 種族:ハイ・エルフ 性別:女 年齢:116

レベル:30

HP:70/70 MP:250/250

STR:15 VIT:30 DEX:150 MND:30 INT:200

スキル:(特殊)鑑定

    (武技)弓術3

    (魔法)火魔法1、水魔法2、風魔法4、土魔法3

    (生産)錬金4


装備:偽りの宝石、魔法の鞄+5

   エルフの弓:MP20、DEX20、INT10

   深緑のローブ:DEX10、INT10

   エルフの衣:DEX20

   エルフの靴:DEX10

   巨人の腕輪:VIT20

   大地の腕輪:HP20

セット効果(エルフ):HP30、MP30、DEX30、INT30

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