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ネコと私  作者: 昼行灯
冒険者編
48/143

047:寝物語

短めです

リンー、肉串くれくれー!

リンに頭から突っ込んで行くが、華麗にキャッチされ頭を撫でられる

リンの手は暖かくて気持ちがいいのだ!


もー、クロは食いしん坊だなあ、ちょっとまってね

優しく笑い、アイテムボックスから肉串を出してくれる

この笑顔は我だけのものだ、他の有象無象には曖昧な笑顔がお似合いだ


しかし、最近は違ってきている

カーサやテレスにも優しく笑うのだ、我とリンだけの秘密だったのに!


まあ、いい

寛大な我は、それくらいの事では腹は立たないのだ、大人の余裕だ!


はいクロ、あーん!

リンが食べやすいように肉をひとくちサイズにして差し出してくれる


あーん、ぱく!、むぐむぐ、美味しいのだ!

リン!、次くれくれー

はいはいどうぞ、あーん!

あーん、ひょい、ぱく!

もぐもぐ、お、美味いなこれ、楠木もっとくれ


ピキッ!

フジワラが横から肉をつまみ食いする、おい、それは我の肉だぞ?


もー、藤原君の分はこっちに用意してあるから、はいどうぞ

リンが優しく笑い、クソワラに我の肉串を差し出す


ビキッ!

その笑顔も肉串も我のものだぞ?


お、サンキュ、凛!


ブチッ!

なに名前で呼んでんだ?、死ぬの?


「カカッテコイヤー、ワレー、イテコマシタルワー!」

バサッ!、毛布がはだける


...


...


「ふっ、夢か」

夢の中まで邪魔しに来るとは、フジワラのくせに生意気だ!


あいつは男が好きと言う話なんだし

男の子の奴隷でも買ってそいつと仲良くしてればいいのに

なんでリンに構うのか、同じ呼び出された仲間と言うのもあるが

やはり、リンの性別を超えた美しさにメロメロなのか?

この際だから奴隷が少しくらいリンに似てても許してやる

とっとと買ってどこかに消えろ!



「くしゅん!」

リンがくしゃみをする、毛布を掛けなおさないと!


「んしょ、んしょ!」

毛布の端を爪で引っ張る、、、うまくいかないのだ


「はむ、はむ!」

毛布の端をくわえ、引っ張る、、、うまくいかないのだ


「とぉ!」

毛布に突っ込む、、、うまくいかないのだ


フジワラのせいだ!


リンは、最強の我と一緒にいることで安心しまくっているのか

一度寝たらなかなか起きないのだ、前など盗賊が来ても気付かないし

まあ、雑魚がいくら来ようが我が守るから心配いらないのだがな!


寒さからも我が守るのだ!

「暖房!」

火の玉を宙に出し、風魔法で圧縮してかき消す、少し暖かくなった

「加湿!」

置いてある桶に水魔法で水を張り、火の矢をぶち込む、ジュ!

ちょっと熱が足りないか、ぬるま湯になっただけだ

「加熱!」

ちまちまやらずもっと効率的にいこう、火の玉を追加する、バシュ!

「あ」

部屋が湿気で満ちる





「うぅーん、熱い、、、って、なにこれ?」

なにやら蒸し暑いと思ったら、なんか部屋がサウナみたいになってる


もぞもぞ


いつの間にかはだけた毛布の中で、もぞもぞしてるクロ

うーん、隠れてるつもりかな?

「ちょっと失敗したのだ」

何か言う前に、自分から白状してきた!、まあいいけど


部屋にかけておいたロックの魔法を解き、窓を開けて換気をする

「ちょっと寒いね」

さすがに夜は少し肌寒い

「暖めようとしたのだ!」

肩に乗り、頬に頭をぐりぐりしてきながらクロが言う

「失敗したけどね?」

「むー!」

クロがむーむーいいながら寝巻きの中に入り込んでくる

もー、あんまり丈夫な生地じゃないから、爪立てて暴れないでよ?


「クロ、どうやって暖かくしたの?」

空気を入れ換えた事で部屋の中も外気と同じ温度になってしまった

「暖房!」

おー、器用だ、火魔法と風魔法かあ

湿気のほうは、、少し焦げてる桶を見れば想像がつく


「あったかい物飲んで、もうひと眠りしようね」

アイテムボックスから、ホットココアっぽいものを取り出す

やっぱり淹れたてのまま保存できるっていいなあ

「おー、甘くしてくれくれ!」

服の中から頭だけ出して器用にぶら下がっていたクロが出てくる


「ミルクまぜるから、甘さは少し控えめね」

私のカップとクロの小さいカップにホットミルクとココアを注ぐ

お砂糖は、なんと角砂糖!

見つけたとき物珍しさも手伝い大量に買ってしまった

「2個、2個!」

「だーめ、1個ね」

「むー!」

「大人な私はお砂糖無しだよ?」

「むむむ、我も砂糖いらんのだ!、大人だからな!」

「じゃあ、私は1個だけ入れようかな」

「リンずるいのだ!」



すりすりすり


「クロ、くすぐったいよ」

目の前に寝転んだクロが顔をすりすりしてくる、ヒゲがくすぐったい

なんだかみょうに甘えてくるね

「夢見が悪かったのだ」

「ふーん、クロも夢見るんだ」

「使い魔の能力は召喚主に左右されるからな、我は最強だ!」

「ふーん、凄いね?」

「凄いのだ!」

ぷにぷにしてくる、ぷにぷに仕返す!


「フジワラが裸で追いかけて来たのだ!」

「それは、怖いね!」

「怖かったのだ!」

頭を撫でる、、



リンの手は暖かくて気持ちがいいのだ!

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名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:7

HP:130/130 MP:240/240

STR:75 VIT:90 DEX:75 MND:90 INT:240

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (技) 隠密1、罠解除1

    (魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法2

        火魔法1、水魔法2、雷魔法1、土魔法1

        光魔法3、闇魔法1

    (自動)HP回復


装備:普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄

   聖なる糸 :HP50、VIT25、MND25、HP回復

   白のローブ:INT20

   素早さの靴:DEX10

   魔力の腕輪:MP20

   力の腕輪 :STR10


金貨:26225


使い魔:クロ

スキル:(技) 隠密1

    (魔法)火魔法3、風魔法2、土魔法1

        光魔法2、闇魔法1

    (自動)HP回復

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