045:冒険者の平凡なる日常7
魔道具屋:
「リン、エルフシリーズで固めてみたわ、どうよ!」
深緑色の装備を身に着けたカーサがドヤ顔で立っている、鑑定!
名前:カーサ 種族:ハイ・エルフ 性別:女 年齢:116
レベル:30
HP:70/70(50up) MP:250/250(50up)
STR:15 VIT:30(20up) DEX:150(90up)
MND:30 INT:200(50up)
装備:偽りの宝石、魔法の鞄+5
エルフの弓:MP20、DEX20、INT10
深緑のローブ:DEX10、INT10
エルフの衣:DEX20
エルフの靴:DEX10
巨人の腕輪:VIT20
体力の腕輪:HP20
セット効果:HP30、MP30、DEX30、INT30
うん、
「DEXモンスターがいる!」
深緑色の新種のモンスターだ!、戦闘態勢になる、糸で拘束だ!
「なんだと!、一体幾つなんだ」
クロが翡翠色の瞳を輝かせ尋ねる、、、輝かせ?
「DEX150です、クロ先生!」
手足を拘束し床に転がす
「ちょ、リン何すんのよ、やめなさいよ!」
コテン、となすすべも無く倒れるモンスター!
「150だ、と!、我々の倍ではないか!」
クロが床に転がるカーサの顔をてしてし叩く
「わっぷ、クロちゃん、やめて!」
ナイス攻撃ですクロ先生、確実にダメージが入っています!
「しぶといやつめ、こうしてやる!」
ぐりぐり攻撃が加わった、容赦無いですねクロ先生!
「くすぐったい、やめて!、ヒゲがくすぐったい!」
ふっ、DEXだけのモンスターなど、この程度だ!
「ふぅ」
淹れたてのハーブティをひとくち、落ち着きました
「リン、我も飲むのだ、くれくれ!」
甘くないけど、いいの?
「ひどくない?、ねえ、ひどくない?」
DEXモンスター、カーサが独特な鳴き声をあげている
「ところで、セット効果ってなに?」
シナモンクッキーをアイテムボックスから取り出しカーサに渡す
「あ、これ食べた事ないかも」
パクッとひとつ食べながらお皿に盛りつけるカーサ
「リン、我は甘い蜂蜜っぽいやつくれくれ!」
メープルシロップかな、ハーブティに浸すの?、はい
「同じ系統の物を同時に装備すると発動するのよ
私が今しているのはエルフシリーズの装備よ、凄いでしょ!」
たしかに、
「DEXとINT特化なのね、たしかに凄いね」
エルフとつくのが3個だからセット効果が30なのかな?
「エルフの、がもう1個増えると効果40になるの?」
聞いてみる
「うん、後エルフの帽子、マント、グローブもあるらしいわ」
うわー、なにそれ全部揃ったらセット効果だけで60増えるの?
「ちょっと凄すぎないそれ」
「そうそう揃うものじゃないわ、
それにセット効果発動も武器と胴が無いと発動しないからね
リンの白のローブもセット効果あったはずよ
白の衣と白の杖が必要だけど」
へー、じゃあ名前がついてるはセット装備の可能性があるのかな
「力の腕輪とかもなの?」
「力とか魔力とか直接的な物はたしかセットじゃないはずよ
巨人のとか白のとかがセット装備になるわ
まあ、そう簡単に見つからないけどね」
あれ?
「私の聖なる糸は、聖なるシリーズの武器ってことになるの?」
「え?、どうなんだろう、ならないと思うけど聖なるってついてるし
あれ、けど、んんん?、聖なる鎧の武器は聖剣だったはずだけど
もしかして、んー、えー、むー」
なやんでる、まあ聖なる鎧とか装備する気無いし、どうでもいいや
けど、もしかして聖なる衣とかあったりするのかな?
「そうだ、買取お願いしたいんだけど、いいかな?」
藤原君の巻物とかを売っておこう、後日会う約束をした
なんか貴族街のギルドには入れないみたいなので
私が市民街のギルドに行くことになった
宿でいいと思ったんだけど、クロが猛反対した
「いいけど、まだ売るもの持ってたの?」
アイテムボックスから売るものを取り出していく
「知り合いのなんだけど、迂闊に売れないから預かったんだ」
たしかカーサは藤原君知ってるよね?
「ふ、ふーん、その人リンの秘密知ってるんだ、ふーん」
どしたのカーサ?
「どんな人なのかなあ?、その人って」
なんか興味津々だね、んー、元同級生って言うのもおかしいかな
「同い年の男の子かな」
「へ、へえー、男なんだ、へー、」
挙動不審だ、どうしたカーサ!
無言で精算していくカーサ、たまにちらちらこちらを見る
挙動不審過ぎるぞカーサ!
手を止め、意を決したように聞いてくる
「こ、こ、恋人、とか?」
なになに、恋に恋する乙女なの?
「フジワラだ!、恋人のわけないだろう、ただの下僕だ!」
クロが割り込んでくる、面白かったしもう少し見てたかったのに!
「へ?、あのスキル強奪持ってるやつ?」
「そうだ、我がネコの振りをしなくていいから
ちょっと一緒に居る事を許可しただけだ、リンに変な気を起こしたら
抹殺だ!、デストロイだ!」
「でも、なんかあいつガサツそうだったし、空気読めないやつよね?」
カーサさん、気に入らないらしい
「秘密にしていたがカーサには教えてやろう、
やつの持っているスキル強奪は面倒だからな、敵対されると事だし
いつでも殺せるようにそばに置いとくことにしたのだ!」
秘密だぞ、と言うクロ、衝撃の事実!
「じゃあ、殺すときは私も手伝うね」
と言うカーサ、衝撃の発言!
扉の外で偶然立ち聞きしてしまったフジワラ!!!
「そんな、楠木まで俺を騙していたのか!、ちくしょう!」
動き出す運命!
すれ違いが誤解を生み
わずかな疑念が取り返しのつかない道を作り出す
戸惑いながらもその道へ足を踏み出す彼等
なぜこんな事に、どうして
あの時勇気を出して聞いていれば、、、いまさら遅い
もう戻れない
そう!、どちらかが死ぬまで戦うしかないのだ!
なんてことは無かった
「クロったら迷宮であんなに楽しそうにじゃれ合っていたくせに
そんな事言っちゃって、そんなに藤原君のこと気に入ったの?」
クロがクッキーをくわえたまま突っ込んでくる
「べずびぎびいっでだいどだー!」
空中でキャッチする、なにいってるかわかんないって
テーブルに転がしお腹を撫でる、クッキーはお皿に戻そうね?
「め」
め?
「迷宮に」
迷宮に?
「私より先にあんなやつと迷宮に行ったの?」
ああ、そういうことか
「カーサといく前に予行練習しただけだから
それに私、糸とか使ってないし、ほんとに隠し事無しで
迷宮に挑戦するのはカーサとが初めてになるよ」
「え、そうなの、ふーん、へー」
耳がぴこぴこしてる
今日はギルドに顔出そうかと思ったけど、いいか
ゆっくりお茶を楽しむ事にする
貴族街冒険者ギルド:
「冒険者登録したいのだけど、ここでいいのかな?」
先程入ってきた男性3人のリーダーらしき人が話しかけてくる
「はい、紹介状をお持ちですか?」
身なりを見る限り、貴族のご子息達だろう
「これを」
と、いい封がされた封書を出す、これは、、
今日はウィリアムさんもテレスさんもいない、この日を狙ってきた?
しかし、紹介状を出された以上断るわけにもいかない
「では、こちらへ書類の記入と規約について説明いたします」
江井、志井?、見慣れない文字が書かれる
「あの、こちらはなんと読むのでしょう?」
「ああ、ごめん、こいつはエイ、こっちはシイ」
「で、俺がタカヤマです、よろしく」
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名前:楠木 凛 種族:人族 性別:女 年齢:16
レベル:7
HP:130/130 MP:240/240
STR:75 VIT:90 DEX:75 MND:90 INT:240
スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定
(技) 隠密1、罠解除1
(魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法2
火魔法1、水魔法2、雷魔法1、土魔法1
光魔法3、闇魔法1
(自動)HP回復
装備:普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄
聖なる糸 :HP50、VIT25、MND25、HP回復
白のローブ:INT20
素早さの靴:DEX10
魔力の腕輪:MP20
力の腕輪 :STR10
金貨:18225
使い魔:クロ
スキル:(技) 隠密1
(魔法)火魔法3、風魔法2、土魔法1
光魔法2、闇魔法1
(自動)HP回復
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