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ネコと私  作者: 昼行灯
冒険者編
38/143

037:次元の迷宮5

市民街冒険者ギルド:

「えーと、サラさん?」

フジワラさん、あってますけど何で自信がなさげなんですかね?

「はい、サラです、なんでしょうか?」

この前言った事を気にしてくれてたのは嬉しいですけど

もう少し周りに気を遣いましょうね、空気読まな過ぎも問題ですよ


「ランクアップ試験受けたいんだけど」

この前ランクアップしたばかりじゃないですか、せっかちですね

「フジワラさん、今レベル幾つですか?」

「レベルは7だけど、もしかして制限があるのか?」

フジワラさん理解力は高いのよね、いちいち説明しなくて済むから

楽でいいのだけど


「ランクDになるには、最低レベル10必要になります」

「あ、実はさっき10になったんだった」

...なんていうか、頭のいい馬鹿って感じよね

頭が良くて空気読まないって、常に命懸けの冒険者には向いてるけど

一般生活では苦労しそうね


「レベル10になった時に、あることが起きたと思うんですけど

 何が起きたか説明してもらえますか?」

定型の質問をする、レベルは基本自己申告になるので

早くランクをあげたくて嘘をつく人が多いのだ


「む、いつもより多くステータスが上がったな!」

もっともらしい事を平気な顔して言ってくる、ほんと感心する

普通の人は口篭り、そこから話が展開するものなんだけど

あの一瞬でもっともらしい回答を出し平気な顔で言い放つ頭と度胸

ほんとに一瞬の判断に命を賭ける冒険者向きな性格ね


「凄いですね、具体的に幾つ上がったんですか?」

「むむ、いつもの2倍くらい?」

まだ経験不足ね、少し突っ込まれただけで揺らぐ

「嘘ですよね?」

「嘘でした」


小1時間経過、、、


「なんでそんなに急いでランクを上げたいんですか?」

ライ達の見解では無理はしない性格だと聞いたんだけど

まあギルド長との戦いを見た私としては、意外な見解だけども

そうさせたリンっていう冒険者は、彼の特別なのかしらね?

「色々だな、初心者迷宮行くの面倒臭いから管理迷宮潜りたいし

 あと、貴族街ギルドに移籍したい」

移籍したいというのはリンっていう冒険者に会いたいからかな

面倒臭いから管理迷宮潜りたいって、なんなんでしょうね


「まあ、ランクアップはレベル制限さえクリアできれば問題無いですよ

 ただ移籍はギルバートさんの許可が必要ですのでどうなんでしょうね」

やだ、とか言いそうよね

「なんであんなボケジジイがギルド長なんだ?」

なんででしょうね



「ところでフジワラさん、今後もソロで行動する気なら

 もう少し装備をきちんとした方がいいんじゃないですか

 そんな安物のローブだけとか、ありえませんよ?」


「安物じゃねーし!」

なにをむきになって怒ってるんでしょうね?



次元の迷宮:

鑑定!「スライムの迷宮1/3」

鑑定を行う、

「スライムの迷宮だって、さくさく攻略しようか」

「うむ!」

クロが答える、既に慣れた迷宮だしさくさくと、あれ?

「1Fから魔法持ち出たっけ?」

カラフルなゼリーが近づいてくる、色に対応した魔法持ちスライム

「2Fからだったきがするのだ」

会話しながら魔法でスライムを倒していく

「レベルに対応した敵ってことだからかな?」

「じゃあ、3Fは何が出るんだろうな」

「未知との遭遇だね」

「アブダクションだな!」

違うね!


1、2Fともボスは通常ボスでした、残念


「ねえ、クロ」

「なんだ?」

「激レアで、はぐれちゃったメタルなのとか出るのかな?」

「意味がよくわからんのだ」

「だよね!」


名前:アイアンスライム

HP:300/300 MP:50/50

STR:50 VIT:150 DEX:25 MND:50 INT:80

スキル:鉄魔法1、物理耐性、鉄魔法耐性、HP回復2


ボス部屋で変なのが出ました

「ねえ、クロ」

「なんだ?」

「変なのいるよ?」

「うむ、硬そうだな!」

「だよね!」

鉄魔法と鉄魔法耐性って、なに?、鑑定!


鉄魔法:鉄魔法、土魔法の上位魔法

鉄魔法耐性:土魔法無効、鉄魔法攻撃軽減50%


「土魔法無効だって」

「持ってないから問題ないな!」

持ってないのが問題だと思うよ

「鉄魔法って土魔法の上位なんだって」

「欲しいな!」

欲しいね!

「鉄魔法見てみたいから、攻撃はお手柔らかにね?」

「むむ!」


ぷるるん!

魔法を発動したみたい、石の礫ならぬ鉄の礫が飛んでくる

ショットガンで散弾を撃ったみたいだね


「水の壁!」

ドン、と言う音と共に水の壁に当たり、貫通してくる

幸い威力はなくなっているので、地に落ちるだけだが

「さすがに上位魔法だけあって基本的な威力が高いんだね」

INT80で、INT220の水の壁を貫通した


「火の壁!」

スライムの地面が燃え上がる

「リン、なんか効いていないみたいなんだが?」

「んー、大地の守りだね、HP高い分無効部分も多いみたい」

「スライムのくせに生意気な!、火の矢!」


ぷるん!

火の矢の進行方向に鉄の壁が立ち塞がる、ドカァン!


「おー、凄い!」

爆発によって少し変形し溶けているけど、完全に防いだ!

「むっきぃぃ!、生意気だぁぁぁぁ!」


「火の矢!」

ぷるん!

「火の矢!」

ぷるん!

「火の矢!」

ぷるん!


うーん、クロはいいとしてもスライムは受けて立っちゃダメでしょ

消費MP同じな場合どうなるかは解るよね?


「火の矢!」

ぷるん!

「火の矢!」

ドカァン!

「火の矢!」

ドカァン!、プシュー!


「ハッ、雑魚がぁ!」

クロがやられ役の台詞を叫んでいる、ダサいぞクロ君!


直接ドロップは無し

宝箱:罠:警報

「クロ先生、警報です!」

「おかわりだな!」

そうだね、警報で出る魔物からは直接ドロップの可能性がある


「じゃあ開けるよ」

罠を解除せずにそのまま宝箱を開く

「?巻物」「?指輪」

警報が鳴り響く中、取り合えず未鑑定品をアイテムボックスにしまう


名前:サンダースライム

HP:200/200 MP:100/100

STR:50 VIT:50 DEX:150 MND:50 INT:80

スキル:雷魔法1、物理耐性、雷魔法耐性、HP回復2


これは、DEX150って速い、やばい

(クロ防御から!)

ぷるん!

スライムが魔法を発動する速い、雷ってことは感電とかするよね

一緒に喰らうとやばい、肩のクロを落とす

「あぅ!」

ダメージと共に一瞬動きが止まる、雷魔法の追加効果で麻痺した?

まいった動けない、

「リン!、キュア!」

これはまずい、雷魔法という事は水魔法はどう考えても相性が悪い


「爆裂!」

クロが火の玉を発動するけど、

ぷるん!、ドカァン!

スライムの電撃で打ち落とされる

(クロと私が敵と直線上に重ならない様に動いて!)

(うむ!)

私とクロに回復と時間回復を掛けながら考える


糸は、まだ指が痺れててうまく操れない、となると

闇魔法の麻痺、毒、暗闇、睡眠のどれか

麻痺、雷魔法を使う以上麻痺は無い、今私が麻痺してたんだから

毒、速い相手に持久戦は無い

暗闇、視覚感知じゃないスライムに効くかどうか

睡眠、伸るか反るかになるけどこれかな


クロは、爆裂歩法で動き回りながら火の矢を撃っている

当らない、速いと言うだけで十分な武器だ

範囲魔法は、発動位置指定のタイプだと簡単に移動され

火の玉のような発動タイミング指定の場合は、発動前に潰される

DEXのスピードに加え電撃も他の属性魔法よりスピードが速い


難敵だね、一匹だけでよかった

範囲を部屋全体にして、消費MPを増やし威力を高める

「睡眠!」

抵抗判定は、闇魔法耐性が無ければINTで判定だ、威力も高めた

Zzz…

「Zzz…」


「なんでクロまで寝ちゃうのさ?」

クロを起す

「うーん、後3分、、、むにゃむにゃ」

もー、我が儘なんだからー


寝ているスライムの周りを糸で囲み、まだ眠たそうなクロと一緒に

威力の高い魔法で一気に殺る


「雷魔法の巻物」


「おー、出た!」

「おおおお!、くれくれ!」

「ダメダメ、これは私が使うよ」

「えぇぇぇ!、リンの欲張りめー!」

てしてし、肉球で攻撃される

「鑑定してみたけど、雷は風魔法の上位みたいだから

 クロに使ったら風魔法が上書きされると思うんだ」

そうなると、風魔法自体を持ってない私に使ったほうが効率的だ

「むーん、しょうがないな!」


アイテムボックスからさっきの未鑑定品を取り出す

「?巻物」「?指輪」

鉄魔法出るかな?、鑑定!

「土魔法の巻物」「鉄の指輪」


「残念、鉄魔法じゃなくて土魔法だったね」

「くれくれー!」

「いいけど、鉄魔法出たら私に使うよ?」

「むー!」


「むーん!」ゴロゴロ「むむーん!」ゴロゴロ

悩んでる悩んでる


「リンが使うのだぁぁぁぁあああ」

なにさー、その悔しそうな言い草わー


雷魔法取得!

土魔法取得!


レベルも上がった、らっきー!


「んー、どうするクロ、ここで時間ぎりぎりまで粘る?」

雷魔法を覚えて解ったけど風魔法5も使えるようになる

これは大きい、いきなり下位魔法5まで使えるのだ

粘る価値は十分過ぎるほどある

「うむ、鉄魔法欲しいのだ、必殺鉄の爪なのだ!」




ぎりぎりまで粘った結果は、火魔法と土魔法でした、残念

「必殺、土の爪なのだぁぁあぁうわぁぁぁん!」

よしよし

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名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:7(1up)

HP:80/80(10up) MP:240/240(20up)

STR:75(10up) VIT:65(10up) DEX:75(10up)

MND:65(10up) INT:240(20up)

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (技) 罠解除1

    (魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法2

        火魔法1(new)、水魔法2、雷魔法1(new)

        土魔法1(new)、光魔法3(1up)、闇魔法1


装備:ミスリルの糸、普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄

   白のローブ:INT20

   素早さの靴:DEX10

   魔力の腕輪:MP20

   力の腕輪 :STR10


金貨:24200


使い魔:クロ

スキル:火魔法3、風魔法2、土魔法1(new)、光魔法2(1up)

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