表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコと私  作者: 昼行灯
冒険者編
37/143

036:次元の迷宮4

はかせー、まものどこー?


迷宮と言う所にいるみたいだよ


めいきゅう?


まだ3人しかいないから正確な場所はわからないよ

しばらくすれば増えるから、そうしたら正確な場所がわかるよ


はかせー、おなかすいたー


「おい、お前なんでこんなところにいるんだ!」


ご馳走が来たみたいだよ?


やったー


「返事をしろ!、気味の悪いやつだな」


ぎゅ!、、ベキッ!、、ずる、、ぱく、もぐもぐ、、


ジェーン、美味しいかい?


うん、あったかくっておいしいー!




市民街中央通り:

(並列思考?)

(どうした、リン)

次元の迷宮に行くために、街外れまで馬車で移動していたところ

イレーヌ姫達の探索組みの帰還に鉢合わせた

こちらはパレードを避けるため道の端に寄せた馬車の中なので

気づかれない


遠征は失敗だったらしい

生き残りはイレーヌ姫、鷹山君、騎士の隊長さんの3人かな

ほかの人達は負傷が酷いので先行して教会に収容されたらしい

負傷だけなら教会に収容って無いと思うんだけどね、死んだのかな?


行きは数十人の勇者や騎士がいたのが、帰りのオープン馬車には

先述の3人だけ、周りは救援に向かった騎士達と言う有様だけど

凱旋?パレードはするんだね


鷹山君が隷属になってるか確認しようと鑑定してみたところ

隷属は無かったけど、スキルに並列思考というのが増えていた

イレーヌ姫と騎士の人にも増えていた、なんだろうね


(スキルに並列思考っていうのが増えてるんだ)

(なんだそれは?)

詳しく鑑定してみる、


並列思考:多重人格

なにそれ?


(多重人格だって)

(なんだそれ?)

(さあ?)

もしかしてこれって、私の召喚魔法(式神)みたいなものじゃないかな

向こうの世界で元からあったものがこっちにくることで

強制的にスキルと言う形に変換されたとか


けど、そうすると伝染するスキルってことになるのかな?

私の式も出来なかった事まで可能になってたし、これもそれかなあ

他の人格が寄生するとか、もしかして人格を乗っ取られちゃうとか?

うーん、かかわり合いになりたくないなあ


(お金もあるし、この世界の常識もある程度覚えたし)

(強さが少し心ともないな)

クロが、私の考えている事を言う

(そうだねえ)

(カーサやテレスと別れるのも寂しいな)

すりすりしてくる

(まあ、こちらから能動的に動く気は無いから)

何も無ければ現状維持だよ


(リン、今ここで不安材料を吹き飛ばすというのもありだぞ?)

クロがクロらしい発言をする

(今言ったじゃん、干渉して来ない限りこちらからは何もしないよ)

クロの肉球をぷにぷにする

(リンは、あまあまだな!)

クロは激辛だよね?


剣呑な事を考えている少女とネコだが

周りから見るとただ黙ってじゃれあっているだけという

同乗している冒険者から見るとただの癒し空間だ




街道:

とことことことこ、周りの景色を楽しみながら歩く

「なんか、健康的だねー」

前までは迷宮まで歩くと少し疲れてたけど、レベルが上がってから

あまり疲れなくなった、なんか便利だね

日差しが強いのでローブの中で風を循環させている、クロが!

私、風魔法持ってないからね、クロ器用だよね


胸元から顔だけ出して、私の顎に頭をぐりぐりしてたクロが固まる

「リン、敵だ隠れろ!」

クロが叫ぶ、確かに前方から何かが迫ってくるけど

「はやくはやく!」

うーん、魔物じゃ無いと思うけど、まあいいか

街道から外れ茂みに隠れ、気配を絶つ



「あー、だりー」

独り言をつぶやきながら、藤原君が通り過ぎていく

(危なかったなリン、こんな人気の無い場所であんな変態にあったら

 何されるかわかったもんじゃないぞ!)

そうだね!


しかし藤原君凄いね、魔法を空間魔法以外全部取得してて

しかもレベルとかも高い、あれ?

「魔法って、火水風土、光闇、空間、召喚の他にもあるの?」

クロに聞いてみる

「さあ?」

だよね!



むくむくむく、なにかが起き上がる

「ぎゃー!」

「おのれはフジワラかあああ、爆炎!」

クロの魔法で消し飛ぶ、なんなのここは、鑑定してみる


オークの迷宮:

あー、ここかあテレスさんが絶対行ったらダメって言ってた所は

「オークの迷宮だってさ」

「リン、この迷宮自体を破壊すべきだ!」

だから次元の迷宮破壊したらダメだってば

「まあ、ここは出よう、クロおいで」

試すのにちょうどいい


転移!

空間魔法2で覚える、脱出の呪文を発動してみる

迷宮や室内から外に転移できるらしい

ゲームとかだと次は登録地点に戻る呪文で、最後に街を移動できるとか

そんな感じになると思うけど、ここでもそうなのかな?

さすがに街を移動は無いか、登録地点が増えるとかかな


無事に外に出れた

「便利な呪文だな!」

だね、しかしあれはある意味心理攻撃だなあ


気を取り直して、再度挑戦!、先に鑑定をしてしまおう


死者の迷宮:

「死者の迷宮だって、ゾンビとか出てくるのかな?」

「臭そうだな!」

「クロも光魔法有るし、ターンアンデッド連射でいけるかな」

「肉弾戦だ!」

「ゾンビの腐った肉とか殴ったら、私に乗っちゃダメだからね?」

「むむむ!」


カタカタカタカタ!

かたかた言いながら骨の戦士が出てきた、剣と盾を持っている

「やった、肉が無いのだ!、とぅ!」

クロが肩から飛び降りる、トン!、トトト、ドンッ!

この前話してた自爆歩法とか言うやつで突っ込んでいく

「爆裂歩法なのだ!」

はっ!、喋っていないのに突っ込みが入る


1Fボス部屋:

骨戦士が6体

「粉々にしてやるっぜ!、とぅ!」

「ターンアンデッド!」

光が満ちる、、、終了した

「...」

クロが無言で戻ってくる

「リンのばかばかばかばかー!」


2Fボス部屋:

レイスが2体

「ヒール!、ヒール!、ヒール!、ヒール!」

クロがレイスに回復を連射する、アンデッドに回復当然ダメージになる

ターンアンデッドする前にレイスが消滅し終了する

「ふふん!」

別にいいけど?


3Fボス部屋:

骨戦士と骨魔術師と、なにあれゾンビロード?

「クロ、変なのがいる防御からね、水の壁!」

正面に水の壁を出し、糸を飛ばす

「うむ、風の守り!、ターンアンデッド!」

部屋に光りが満ちアンデッドにダメージが入る、が全員残っている

ゾンビロードに統率がある、あれで他のも強くなっているのかな

「クロ、火魔法で」

実は光魔法、私達にはあまり相性がよくない、MND判定なのだ

弱点で3倍位のダメージになってもMND55×3=165

ゾンビなら火も弱点だろうし光より補正が少なくて2倍でも

INT220×2=440だし、そのままでも220で多い


「爆炎!」

火魔法、火の玉がゆっくり飛んでいく、威力が高くなっている

「水の壁!」

補強しつつ、ゾンビロードのそばの骨戦士を糸で操り

ゾンビロードに攻撃、クロの魔法が発動するまで足止めをする

魔術師から魔法が飛んで来るけど水の壁に任せて無視


ドガァァン!


消し飛ぶ、だけど、ゾンビって職業無いよね?

スケルトンロードなら、戦士や魔術師がいるからわかるけど

「ゾンビに君主とかいるの?」

「さあ、君主がゾンビになったんじゃないか?」

「うーん、まあいいか」


目の前には、宝箱と転移魔法陣

「あ、3Fで終りなのかあ、鑑定の時出てたっけ?、あれ」

「初心者迷宮だからな、超余裕だったな!」

「えー、あんなの普通の冒険者じゃ太刀打ち出来ないと思うんだけど」

「我等だけの特別待遇?」

うーん、まあ珍しいアイテム手に入るならいいけど

直接ドロップは無かったみたい、クロがコロコロしていない


宝箱:罠:転移

「転移だ、良い物入ってそうだね」

「ゾンビロードだな、もしかして激レアだったとか?」

「ありうるね、アンロック!」


「?鎧」「?巻物」「?リボン」

りぼん?、、鑑定

「聖なる鎧」「闇魔法の巻物」「ブラックリボン」


うーん、

「クロ、ブラックリボンって知ってる?」

「しらんー」


鑑定!

ブラックリボン:闇の君主の証

「闇の君主の証だって」

「我は闇の王だがな!」

凄いね!


「闇魔法はサポート系だから、私に使うよ」

「うむ!」

「聖なる鎧って、凄いんだっけ?」

「凄いんじゃないか?」

まあいいや、こんなごっついの装備出来ないし

アイテムボックスにしまう、リボンもしまっとこう

装備してると変なとこに転移とかありそうだよね

カーサに聞いてみようかな?


「じゃあ、外に出て少し休憩しようか」

「肉串だな!」

そうだね!





魔道具屋:

「カーサから連絡してくるなんて珍しいねえ」

「うん」

「どうだい、初めての人の街は?」

「別に普通」

「普通そうには聞こえないんだがねえ」


「...友達が出来たの」

「ほぉ、そっちに同族はいなかったはずだけどねえ、混じり者かい?」

「人族なの、、」

「...偽りの宝石が破られたのかい?」

「うん」

「何者だい?」

「多分、勇者だとおもうの、使い魔もいるから召喚魔法持ちの」

「多分?」

「正確に鑑定できなかったの」

「鑑定を阻害できるなんて化け物じゃないかい」

「友達なの!」

「カーサ、、、」


「我等と人族では過ごす時間が違うのは解っているね?」

「うん」

「定期的に連絡はするんだよ」

「うん」

「連絡が途絶えた場合は、解っているね?」

「うん」

「まったく、困ったもんだねえ」

「ごめんね」

「いいさ、惚れたんだろう?」

「え?、女の子だよ」

「は?」

「友達なの」

「はあ、そうかい、なんだかねえ」



「私の街に来ることがあれば、顔を見せるんだよ」

「うん、だけど姉さん喋り方がババくさいよ」

「あんたより長いからねえ、もうこっちのほうが慣れちまったよ」

「それって、なんか嫌」


「あんたもそのうちこうなるさ、、じゃあねカーサ」

「うん、、じゃあねカーレラ姉さん」

--------------------------------------------------------------------

名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:6

HP:70/70 MP:220/220

STR:65 VIT:55 DEX:65 MND:55 INT:220

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (技) 罠解除1

    (魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法2

        水魔法2、光魔法2、闇魔法1(new)


装備:ミスリルの糸、普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄

   白のローブ:INT20

   素早さの靴:DEX10

   魔力の腕輪:MP20

   力の腕輪 :STR10


金貨:24200


使い魔:クロ

スキル:火魔法3、風魔法2、光魔法1

--------------------------------------------------------------------

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ