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ネコと私  作者: 昼行灯
冒険者編
34/143

033:次元の迷宮2

オークの迷宮:

凄い勢いでこちらに向かってくる者がいる、追われているのだろうか


ズザァァァァ!、と音を立てて止まる、変態だ!

「ゼェ、ゼェ、、、、ついた!」

HP回復3にものを言わせて休み無しで走ってきた

もう今日は、やけくそだHP回復スキルを奪いまくって5にしてやる!


「はぁ、はぁ、はぁ」

HPは回復したが、息が整わない

「君、大丈夫?、凄い勢いで走ってきたけど追われていたの?」

金髪の男が聞いてくる、俺より少し年上か?

なんか貴族っぽい、むかつく!

「必要ならば助太刀するでござるぞ?」

ござる、だ、と?

「仲間が襲われたとかか?」

セイっぽいやつだな、このPTの斥候か

「馬車があるから、そこまで乗せてってもらおうか?」

魔術師っぽいやつだ、こいつも貴族っぽいな、むかつく!


なんなんだこいつら、うざいな、俺の事はほっとけよ

「大丈夫だ、馬車に乗り遅れたから走ってきただけだ」

「ここまで走ってきたの!、君も魔法使いみたいだけど体力あるんだね

 僕なんかギルドから街の外までも走れないなあ」

「ウィンは体力が無さ過ぎだ、料理なんかしてないで体力をつけろ」

「そうだな、この前もウィンがみんなの料理を用意しちゃったから

 リンさんの手料理を食べれなかったんだぞ!」

「えー、そうなの?」

「たしかに、ウィンが料理を出したから何か出そうとしてたのを

 やめてたよな」


おーい、なんなんだー

「もう聞かないからな!、楠木なんだろ、ああそうだろうな!」


「クスノキ?」

「誰かな?」

「さあ」

「ござる」


わかってるんだ、こういう風にすれ違いが続いて、焦らしておいて

ばーん!、と衝撃の出会いがあるんだ、そうに決まっている


それか、あるときいきなり声をかけられて振り向くと楠木が

っていう展開だ、

「見かけたから思わず声かけちゃった!」

「久しぶりだな楠木!」

「あ、藤原君スキル凄い増えたね!」

「ああ、頑張ったからな!」

みたいな?


「じゃ、じゃあ僕達は迷宮に潜るよ」

「妄想も大概にするでござるよ」

「頑張れよ?」

「僕は、応援してるからね!」


口に出してたようだ、死にたい、、、、


しかし、、

既に2回見かけられ、スルーされている事をフジワラは知らない、、




ひとしきり落ち込んだところで、迷宮に入る

角を曲がったところで、隠密発動!

念のため通路の暗くなっている所に移動する、なんだろうな?


かすかな足音と共に、男が3人現れる

「いないぞ?」

「む、道を変えたのか?」

なんだよ、そういうことか、メインはさっきの貴族PTかな

「探すか?」

「いや、やめておこう、どうせついでだったんだ」

「たいした金も持ってなさそうだったしな」

なんか、むかつくな


サイレス!静寂の魔法で目の前の男の音を消す

ズッ!、自分の声が出なくなった事に驚いている男の背に剣を刺す


スキル強奪発動!、、、、罠解除取得!

マジかよ、ラッキー!


「2Fのボス部屋終了時にやるんだ、早めに追いつくぞ!」

「ああ!」

「無理だな」

殺した男に代わり返事をする

「!!!!」

「!!!!」

死んだ男が持っていた短剣を投げる、弓術スキルで投擲に補正が掛かり

短剣が男の胸に刺さる、投擲はDEXで威力が変わるのか?

もう1人には石礫だ、顔に当り怯んだ所に武技スラッシュ!


スキル強奪発動!、、、、対象スキルなし!

スキル強奪発動!、、、、剣術取得!


「なんだよ、スキル無しで盗賊家業勤まるのか?」

どうでもいいか、罠解除スキルが手に入ったのは嬉しい誤算だ

まあ襲われても返り討ちにしたと思うが、楠木の知り合いみたいだし

おせっかいはしてみるものだな、これで宝箱を開けられる


「今度こそ予定通り、HP回復5まで粘るか!」


その後粘り過ぎ、夜まで迷宮に潜っていたフジワラは

徒歩で帰ることになる、さすがだ





次元の迷宮:3Fボス部屋:

ゴブリン戦士4匹、魔法使い2匹

「ハズレだね僧侶もリーダーもいない、クロやっていいよ」

「うむ!」


とととと、気軽に歩いていくクロ、

ドンッ!、と地面が爆発する、え、なに?、クロは

黒い弾丸となり戦士の顔に着地した、ドンッ!、うひゃー

足の裏で爆発を起して急加速してるのか、無茶するなあ

最初の爆発した地面は抉れている、ゴブリン戦士の顔は半分無い

けど、これは直線移動しか出来ないんじゃないの?

ゴブリン戦士も理解していたらしく、軌道上に剣を振り下ろす

カキンッ!、風魔法かあ、風の刃が剣を弾き、トンと顔に着地

ドンッ!


なんていうか、豪快だね!


クロ君こちらを振り向き

肉球に炎を灯し、バッ!っと消し

「燃えたろ!」

爆発したよ?


鑑定、、アンロック!

「鋼の剣」

宝箱もハズレでした、アイテムボックスにしまう


「未開の地4Fに突入です!」

「わくわく!」

「そういえば、何階まであるんだろうね?」

「鑑定とかで解らないのか?」

「んー?」


鑑定!「ゴブリンの迷宮3/4」


「おおぅ、出たよ!、4Fまでだって」

「鑑定凄いな!」

鑑定はなんか謎が多い、やっぱりINTが影響を及ぼしているのかな?

INT200の私はINT150のカーサを鑑定できたけど

逆は出来なかったみたいだし、けどクスノキ リンって判ってたよね

ある程度は、わかるのかな?、まあ、いいか


ドンッ!「うらぁぁぁ!」


ドンッ!「ちょぁぁぁ!」


ドンッ!「あちょぉぉ!」


「クロ、うるさいよ」

あの戦い方を気に入ったらしい

なんかクロだし、そのうち私の肩で爆発起しそうだよね?

「クロ、その戦い方禁止!」

「えええええ!!!」



4Fボス部屋:

「じゃあ、行くよ?」

「リン待つのだ、戦い方が思い浮かばないのだ!」

「普通に魔法使えばいいじゃん?」

「あの疾走感が忘れられないのだ!」

スピード狂め!

「自分もダメージ受けてたじゃん?、時間回復使ってたでしょ」

あんな方法、自分にダメージが無いわけがないのだ

「それは秘密なのだ」

「誰に秘密なのさー」

「絶対にリンを傷つけたりはしないのだ!」

すりすりしてくる、ちゃんと気を遣っているのね


しょうがないなあ、私が気をつけるか

あの戦い方は、私の糸と相性が悪い、下手するとクロが真っ二つだ

敵の突撃対策に糸を張っておけなくなるし、色々と面倒なのだ


「私も気をつけるけど、クロも私の糸を意識するようにしてね?」

「わかったのだ!」


じゃあ、改めて、行こうか


リーダー1、ナイト2、魔法使い1、僧侶2の計6匹

当りかハズレか判断つかないね


戦闘開始だ、

「リジェネ!×2」

クロに糸をつける

「風の守り!×2」

トン、と地面に降り立ち、トトト、ドンッ!


「ゲキャキャ!」

魔法使いが魔力を集中している、

ナイトが守り、僧侶が時間回復をそれぞれのナイトにかけている

リーダーは、回りこむ気か、なんか統率あると連携してくるよね


クロがナイトに接敵する、盾で受けられるが

爆発はおこさずそのまま盾の上をトトトと歩く

クロから糸を解き、ナイトの足に巻きつける、クィ!

バランスを崩したナイトの背にクロが降り立ち、ドンッ!

背中で爆発がおき、突っ伏すナイトと宙に飛んでいくクロ

「土産だ、極炎!」

圧縮した火の玉だ、じゃあ、宙に浮いているクロの下に

「水の壁!」


ズガァァァン!


ゴブリン達が吹き飛ぶ

なにやら大きな魔法を発動しようとしてた魔法使いもご臨終だ


「グギャ!」

回り込んでいたリーダーが到着し、私に剣が振り下ろされる

「遅いぞ?」

水の壁から跳躍し天井に着地、そこから爆発による急加速で

ゴブリンリーダーの後ろに到達したクロがネコパンチを放つ


てし!


「ギャ?」

効かない、少しバランスを崩すだけだ、ま、それでいい

泳いだ剣を避け、水の刃で斬り刻む


宝箱:罠:警報

「警報かあ、」

「おかわりか?」

「んー、やめとこう、アンロック!」


「銀の剣」「銀の盾」


「見る限り、通常のボスだったみたいね」

「うむう!」

「じゃあ、1回出てもう1周しようか!」

「うむ!」



次は、なつかしのスライムの迷宮でした、キングスライムは無し

「残念でした」

「無念でござる!」

歩いて帰らないといけないので、今日はここまで

まあ、レベルが上がったから良しとしようかな


「クロ、あの戦い方続けるなら、土魔法の大地の守り欲しいね」

「うむ、もっと大きな爆発で、スピードの向こう側に行きたいのだ!」

ちゃんと帰ってきてね?

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名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:6(1up)

HP:70/70(10up) MP:220/220(20up)

STR:65(10up) VIT:55(10up) DEX:65(10up)

MND:55(10up) INT:220(20up)

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (技) 罠解除1

    (魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法2(1up)

        水魔法2、光魔法2


装備:ミスリルの糸、普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄

   白のローブ:INT20

   素早さの靴:DEX10

   魔力の腕輪:MP20

   力の腕輪 :STR10


金貨:24200


使い魔:クロ

スキル:火魔法3(1up)、風魔法2、光魔法1



名前:藤原 秀平 (フジワラ ヒデヒラ)

種族:人族 性別:男 年齢:16

レベル:6(1up)

HP:70/70(10up) MP:55/55(10up)

STR:75(10up) VIT:55(10up) DEX:55(10up)

MND:55(10up) INT:55(10up)

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、スキル強奪

    (武技)剣術2(1up)、弓術1

    (技) 隠密1、罠解除1(new)

    (魔法)土魔法2、風魔法2(1up)、光魔法1

    (自動)HP回復5(2up)


装備:普通のローブ

   騎士の剣:STR20


金貨:160

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