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ネコと私  作者: 昼行灯
冒険者編
33/143

032:閑話:ジェーン

古城:

パリン、パリン、パリン、パリン!

魔力を溜めてある宝石が次々と割れていく、凄まじい魔力消費だ

まさか足りないと言う事態になるのでは?


召喚者である自分の魔力まで消費してしまえば

次は生命力が消費される、まさに命がけの召喚になってしまう


やめるべきか?


先日、イレーヌ姫の提案で勇者召喚を行うことになった

不本意ながら召喚法調査のための組織に相談役として配属されたのだが

ある場所から、古式召喚陣が見つかったとの報告を受けたのだ


失われた術式だ、今の召喚しても役に立たないような勇者と違い

その世界で何某かの秀でた才能を持ったものを喚ぶものだ

最初に報告を受けたのが私でよかった


国を滅ぼす様な者が召還された事もあるが、それは稀だ

今この世界に普及している技術のほとんどが

そのころの召喚者による発明なのだ、封印するなどありえない


莫大な富を生む可能性だ、多少の危険など関係ない



そうだ、やめてたまるか!

待機していた者達に合図を送る、死ぬと言う事にも順番がある


まず、王家に報告せず私に報告に来た者達

金になると思ったのだろう、正解だ、だがもうお前達は必要ない

何をされるか理解していないのだろう、魔力吸収の魔法陣案内され

剣を突き立てられ魔力へと変換される、胸から生える剣を見ながら

理解できないと言う顔をしている


まだ足りない!

奴隷達が連れてこられる、何をされるかは見ていたのだから解っている

しかし、隷属の呪縛により拒否は出来ない

死の強要は出来ないが魔法陣での待機は強要出来る

次々と魔力に変換される、、


足りないのか、、、?、、あ!

魔法陣が光りだす、目を開けてられない!





光が収まる、魔法陣が消えている、やはり使い捨てタイプだったか

しかし良い、成功したのだから


魔法陣のあった場所に人がたたずんでいる

女か?、都合がいい隷属させやすいからな


懐から魔道具を取り出す、鑑定の魔道具、これは家に伝わる家宝だ

鑑定スキルには劣るがある程度の鑑定が可能だ


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名前:ジェーン ドウ

レベル:1

HP:50/50 MP:0/0

スキル:(特殊)言語翻訳、並列思考、念動力


装備:囚人服

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凄いぞ!、ユニークスキルが3個とは、当たりだな

MPが無いと言う事は戦闘向きじゃないのだろう

富を生むタイプの勇者だ、やったぞ!



「おい、お前、名前はなんだ?」



はかせー、ここがてんごく?


そうだよ、ジェーンは死刑になったんだからね


じゃあ、あれがてんし?


そうだね、翼が無いけど天使だね


じゃあ、じゃあ、これからはてんしとあそべるの?


ジェーン、実験は遊びじゃないんだよ?


うん!



「聞こえないのか!、返事をしろ!」

目の焦点が定まっていない、なんだ痴呆なのか?

「!!!」

な、んだ、胸が、、、



はかせ、はかせ、てんしもしんぞうがあるよ!


温かいのかい?、ジェーン


うん、あたたかい、、ぎゅ!



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