001:召喚
クラスごと召喚されました。
剣と魔法の世界です、レベルもあるらしいまるでゲームみたいね
ちなみに私のステータスはこんな感じ
名前:楠木 凛 種族:人族 性別:女 年齢:16
レベル:1
HP:20/20 MP:100/100
STR:5 VIT:5 DEX:5 MND:5 INT:100
スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定
(魔法)召喚魔法(式神)
そして、一般的な人のステータスはこう
HP:20/20 MP:5/5
STR:5 VIT:5 DEX:5 MND:5 INT:5
説明はこんな感じ、ちょっと違うというのもあるけどまあいいかな
HP:生命力 MP:魔力
STR:力 VIT:防御力 DEX:器用、敏捷性 MND:信仰心 INT:知力
私、MPとINTが異常に高いね
そしてスキルというのが特殊で召喚された人は色々つくらしい
スキルも基本的にレベル制ということらしいので、レベルの無い物はユニークスキルとなる
言語翻訳は、召喚された人に必ずつくスキルみたい自動翻訳とか便利だね
そして、アイテムボックス、鑑定、召喚魔法(式神)全て規格外のスキルらしい
鑑定とか普通にあると思ったけど凄い貴重なスキルで城内には持っている人居ないとのこと
つまりスキルは自己申告制、普通馬鹿正直に自分の力を明かす人はいない
なので、私のスキルは召喚魔法だけということにしといた、(式神)は言わない面倒くさいので
クラスに必ずいる?、いじめっ子にいじめられっ子の二人はこんな感じ、言語翻訳は抜かすね
いじめっ子
鷹山君:剣術2、火魔法2、光魔法1、HP回復1
いじめられっ子
藤原君:アイテムボックス、スキル強奪
特に喋ったこともないので、名字しかしらない鷹山君はスキルが4個もあってお姫様とかに
「勇者様!」
とか言われてた、本人も満更じゃないみたいだった、でもユニークスキル一個も無いよね?
レベルのあるスキルは魔物とかから稀に出る「スキルの巻物」で取得可能みたい
光魔法は、通常スキルでも激レアらしくて巻物はほとんど出ないみたいだしそこは凄いのかな
というか、普通に全部のスキル明かしちゃうのね、馬鹿なの?
そして藤原君、出ましたスキル強奪
本人もこれはやばいと思ったのか申告はアイテムボックスだけでした、正しい判断だね
スキル強奪という名前だけでもやばいのがわかる、なので詳しく鑑定させてもらった
スキル強奪:相手を殺したときに発動ランダムでスキル取得、対象は通常スキルのみ
やったね藤原君、成り上がり出来るね!だけど殺すのは魔物だけにしてね?
今は荷物運びとしていいように使われている、あだ名はアイテムボックス君
だけど私は見逃さない!彼の目が死んでいないことを!ばばん!
あれ、彼が主役でいいんじゃない?
帰る方法は無いんだって、委員長とか責任感の強い男子がどういうことだって騒いだら
こわもての騎士さん達が出てきて黙らせてた、怖いね
普段は一番に騒ぎ出すイケイケ系の女子もさすがに本物は怖いのか黙っている
召喚された中に先生とかいないのはそういうことかと妙に納得してしまった
全員国が面倒を見てくれるらしい、ユニークスキルの集団だもんね手放したくないよね
そのかわり戦争とかを手伝って欲しいって、そのために呼んだんでしょ?
金髪の見目麗しいお姫様が説明したものだから、鷹山君達はもう有頂天
「お任せを姫!」
とかいって片膝ついて格好つけている、なんだかなあ
戦闘系のスキルを持ってる人は騎士の人たちと戦闘訓練をし迷宮探索とかに行くみたい
戦争が無いときは王家のために「スキルの巻物」取ってきてというところかな?
戦闘系のスキルを持たない、特に女子は礼儀作法を習うらしい
なんだか、きな臭い
ついでに言うと毎日出される食事には何か混ざっている、なんだかなあ
食べ続けると危険そうなので会食のときとかに問題のない食べ物をアイテムボックスにいれて
それを食べることにしている、混ざり物はアイテムボックスにポイです
藤原君も同じことをしているみたい、鑑定持っていないのによく気づくなあ
鷹山君達が最近感情の起伏が激しくなっている、混ぜた薬で思考力低下させているのかな?
たまに見られている気がする、気のせいかな
戦闘訓練は凄いことになっているらしい、鷹山君を中心にいじめが再開中とのこと
おもに藤原君が的にされているみたいだけど彼の持っているアイテムボックスは貴重なので
死ぬ寸前に必ず騎士達が止めに入るらしい、大変だなあ
しかし死ぬ寸前って、一度見たけどほんとにぎりぎりだった、指とか千切れてたよ
けど、光魔法で直るんだね、なんか何でもありだなあ
訓練が終わったら騎士を含めた6人PTになって迷宮に挑戦するらしい
いいなあレベル上げ私もしたいな、早くここから出ていきたい
男子それぞれに専用のメイドさんがついた、やはり迷宮で逃げ出す人がいるんだろうな
完全な飴だよね、全てのお世話をしてくれるらしい、まあ夜のお世話もするんだろうね
城から出て行くと息巻いていた委員長達もなんだかおとなしくなっちゃった
ちなみにメイドさんたち鑑定したら奴隷って出たよ、奴隷って説明されてないよね?
なんか他にも色々隠していそうだね、この国もう真っ黒だね
藤原君は荷物持ちとしてレベル上げPTに参加するみたい
ある程度レベル上がったら消えるんだろうな、多分彼が一番まともだよなあ
あてがわれたメイドさん抱いてないみたいだし、意思が強いよね凄いな
強くなって復讐にきたりするのかな、見てただけの私も復讐の対象なのかな?
死についてはどういう感じなんだろうか、HPが0で死ぬとのことだけど
たとえば私HP20、指先を少し切るとダメージ1、20回切ると死ぬの?
首と胴が離れたら死ぬの?、うーんうーん
試しようが無い、機会があったら試してみよう
戦闘系スキルを持ってない女子が何人か消えた、ちょっとやばいね
私の召喚魔法は、前例がないとのことで扱いに困っているみたい
そりゃこっちに来るとき取得したスキルじゃないから前例なんか無いよ
あっちで私が使えた式はたいしたこと無かったけどね、
こっちでは制限がなくなったみたい、今なら兄さん達が使えた式鬼も呼べる
まあけど、何もしないと最終的には処分されるんだろうな
一応魔法もちだからどこかの貴族に払い下げとか?
流石にここままでは不味そうなので、使い魔を召喚しようと思う
本格的な戦闘なら式鬼を召喚するけどあれは日常で召喚しっぱなしというのはキツイ
常に共にいても問題なくそれなりに強い、犬か出来れば狼あたりが妥当かな
名前はポチにしよう、うんいいね!
こっちの世界では、特に贄とかは要らないのかな?魔力だけでいいのか、便利だね
「じゃ、召喚!」
MPが減る、使い魔は召喚時だけMPが消費され以降は特にMP消費も無く普通に存在できるらしい
そして、
目の前にはネコがいる。
黒い毛並みにエメラルドグリーンの目の可愛らしい猫がちょこんと座ってます。
「むむむ?」
「主、名前を付けてくれ!」
「え、君オスなの?」
さすがにネコなのとは聞かない、一目瞭然だし
「主の分身なのだから、性別は同じだろう?」
「私、女だよ?」
「むむ?そうか心が男なのだ!」
「えー、なにそれ」
するすると器用に体を伝い肩に登ってくる、うーん私の肩に乗れちゃうくらい小さいのね
「護衛のために呼んだんだけど、無理かなあ」
「ふっ、我は無敵だから問題ないぞ?」
鑑定するとステータス私と同じじゃん、スキル何も無いし!
「もしかしてステータスとか私と同じなの?」
「うむ、主は貧弱だな!」
「君もね!」
頭をぐりぐり押し付けてくる、なにこれ可愛いんですけど
「じゃあ、君の名前はポチね」
「・・・断る」
「なんで?、使い魔の名前はポチって決めてたんだよ」
「主はもしかして犬を召喚しようとしていたのか?」
「うん、だからポチね」
「...我のこの黒い毛並みに例えて、クロという名にしようと思う」
なにこの子、自分で名前決めてきた!
「ほら、我を呼んでみろ主!」
「ポチ?」てしてし
ネコパンチがほほを叩く、撫でてあげるよしよし
「主のことはなんと呼べばいいのだ?」
「私はリンでいいよ」
クロには、秘めた力があるらしい(本人談)、うん、ないよね?
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名前:楠木 凛 種族:人族 性別:女 年齢:16
レベル:1
HP:20/20 MP:100/100
STR:5 VIT:5 DEX:5 MND:5 INT:100
スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定
(魔法)召喚魔法(式神)
装備:学生服
お金:0
使い魔:クロ
スキル:なし
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