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ネコと私  作者: 昼行灯
新人冒険者編
14/143

013:新米治療士

「リーン!」

てしてし、ほほを叩かれる、てぃ、スキルネコパンチ返し


「リ-ンー!」

ぐりぐりぐり、あたまをぐりぐり押し付けてくる

こりこり、スキル顎の下こりこり


「あーさーだーぞー!」

バフンッ!、ダイブしてきた、でも全然重くないぞ


(迷宮に行くぞー!)

ぺろぺろぺろ、顔をなめてきた、むぅぅーん


ガシリ!、確保成功

「むう!」

わしゃわしゃわしゃ!、秘技全身わしゃわしゃ、猫殺しだ!

「むきゅぁ!、、、きゅぅぅ!」

南無阿弥陀仏、ぐったりしたネコの屍を抱きしめる



クロ、安らかに眠れ、、、、完





うーん、そろそろ起きよう、アイテムボックスからお湯入りの桶を取り出す

「クロ、起きてよ、火魔法お願い」

「ぬぅぅぅん!」

もぞもぞと屍が動き出す


水魔法で宙に水の玉を作り出し、火魔法でお湯にしてもらう

「髪を洗うのが面倒くさいなあ、切ろうかなあ」

シャンプーも無ければ石鹸も無い、お湯が作れるからいいけど

それでもやっぱり面倒くさい

「ダメだ!、許さんぞリン!」

桶の中でばしゃばしゃと暴れまわっているクロが反対してくる

もー、なにしてんだよー


服も下着も欲しい、まあこれもお湯のおかげで洗うの楽だけど

魔法が戦闘じゃなくて生活でこんなに役に立つとは少し意外です

風魔法で髪を乾かしてもらいつつ、びしょぬれのクロをタオルで拭く

「むきゅー」

君もしかして拭いてもらいたくてお湯の中で暴れてたの?


使ったお湯はアイテムボックスに入れ、桶に新しくお湯を張りそれもしまう

マルアさんに朝食をお願いしたところ、部屋に持ってきてくれた

さすが貴族街の宿屋さん、部屋も広いし食事も個別至れり尽くせりだね

朝夜以外は別料金で食事のルームサービスも出来るみたい

メニューを渡された、ああ、お金があれば引きこもりたいです

「引きこもるなら迷宮だ!」

戦闘ネコめ、だが、断る!




冒険者ギルド:受付嬢テレス


ギルドの扉が開き茶色いローブの子供がとことこと歩いてくる

周りをきょろきょろと見回し、依頼書を見てる、薬草採取やる気なの?

討伐依頼も見ている、ダメよ危険なことはしちゃダメ!

茶色い天使のフードがもぞもぞと動いている、あれは黒い天使ちゃんね


周りの冒険者が見ている、何で子供がいるんだって顔ね、愚か者共め!

そこにいるのは天使なのよ、平伏しなさい愚民共!

「あのー、」

「ハッ!、はい」

いつの間にか目の前にリンちゃんが、ひょこっとクロちゃんも顔を出す

「迷宮って、どこにあるんですか?」

「ダメです」

「え?」

「迷宮は危険だから立入り禁止です」

「え、だって冒険者ですよ?」

「違います、天使です」

「え?」


頭をガシっとつかまれる、ギギギギ、痛い痛い、誰だやめろ!

「テレスさん、何をしているんですか?」

ウィリアムさんでしたか、オハヨウゴザイマス

「テレスさん、あそこの書類の整理をお願いしていいですか?」

やです、クロちゃんを撫でたいです

「お願いしていいですか?、にっこり」

コワイデス、ゴメンナサイ

「ハイ、ワカリマシタ」

ギルド長いつもいないのになんでいるんですか?



テレスさんがこちらをちらちら見ながら書類のある机に移動していく

「失礼しました、代わりに私がお相手しますね」

と、言いつつウィリアムさんが席に着く、え、ギルド長でしょ?

「えと、忙しくないんですか?」

なんか注目集めてるんで、やなんですけど

「リンさんは、将来有望な冒険者ですからね」

にっこり笑う、まぶしいです


「誰だ?」

「新人だろ、ギルド長が対応してるってことは、貴族の子息か?」

「子供じゃないか!」

「女の子じゃないか?」

「あれが、テレスがいってた子ね」

「女の子よね?、何が気に入ったのかしら」

「ケッ!、気にいらねえな」

「ウィリアムさんを独占するなんて生意気ね!」

うーん、なにこの状況

(取り合えず最後の2人は殺るか?)

クロの目がきらりと光る

(殺らんよ?)

(最初が肝心なのだガツンとかまさないとなめられるぞ!)

クロがフードから抜け出し肩に移動し、まわりにガンを飛ばす

クロが抜け出したことでフードが外れる



茶色いローブの子供のフードがもぞもぞと動いたと思ったら

なにか小さな生き物が飛び出す、とととと歩き肩にちょこんと座り

綺麗なエメラルドグリーンの瞳でこちらを見る、長めの尻尾をピンと立て

黒い毛並みも美しく、あれはなんて生き物なんだろう?

はらり、とフードが落ち、ふわりと綺麗な黒髪があふれ出す

遠目でみてもわかるよく手入れのされた美しい黒髪

「ちょっとクロやめなさい」

と、クロという名の小さな生き物を見つめる瞳も吸い込まれそうな黒

答えてクロが頭をぐりぐりと押し付けている、、、なごむ


数瞬、静まり返る室内


「可憐だ」

「どこのご令嬢だ?」

「お持ち帰りしたい、、」

「なにあの可愛い生き物?」

「テレスの担当というのは無しね」

「そうね、私が担当するわ!」

「はっ?、なに言ってんの私よ!」

「はあ?、殺すわよ?」

「あ゛?」

「ケッ!、気に入ったぜ」

「ウィリアムのやつ独占しやがって生意気だな!」

(取り合えず、3番目を殺るか!)

そうだな!


「ごほん、みなさん仕事をしてくれませんか?」

ウィリアムさんが、爽やかな笑顔で職員さんを見る、そして冒険者も

ちらちらとこちらを見ながら仕事に戻る職員さん

冒険者はそんなの関係ねえ、と無視をするがウィリアムさんのガードで

迂闊に声を掛ける事までは出来ない



「取り合えず、そうですね、私からのアドバイスとしましていくつか

 リンさんは回復のほかに攻撃手段もお持ちなので、初心者の迷宮も

 ありだと思うのですが、見る限り装備のほうが少し心許無い」

あ、そうか確かに今の私の格好は戦うのに適さないかも

「同じ理由で薬草採取もお勧めできません、魔物はいませんが

 盗賊がいます、下手をすると初心者では勝てないものも出てきます」

うーん、たしかにそれもそうかも

「ですので、戦闘の心配が無く確実に稼げる治療士でお金を稼ぎ

 装備を整えるというのが、今一番安全で確実な方法だと思います

 光魔法を使えるものは教会が積極的に確保していくので治療師の数も

 少なくギルドとしてもぜひお願いしたいと言うのもあります」


治療士、勤務時間での時給のほかに治療のたびに報酬もでるみたい

報酬金額を聞くと、なかなかおいしい仕事でした

これだけで生活が出来る、光魔法が貴重というのも頷ける


回復の効果は、MND×使用MP量らしい

そしてマジックアイテムの傷薬は1個金貨10枚で効果はMND5×MP10で

治療士は同じ効果で金貨5枚で、治療士の取り分は金貨3枚

なんか、凄い美味しい気がするがどうなんだろう


聞いてみると、ここだけの話ですが、と前置きをして話してくれる

教会も同じようなことをしていて、あちらは寄付として金貨8枚らしい

取り分は3枚と同じだけど、僧侶として教会に仕えることで特殊効果があり

MNDが増加する、なにそれ?


教会に仕えることで信仰心が増えるのか僧侶として信仰心を集めるから

増えるのか不明だけどそういう効果があるみたい

普通の人はレベル1でMND5、MP5なので、回復を使うと

足りないMPのかわりにHPが5消費され1回の呪文でくたくたになる

僧侶になることでMND10になれば消費MPは5ですみくたくたにならない

レベルを上げればと思うが、戦闘が好きという特殊な人でない限り

僧侶になり、休みながら1日複数回の回復を行えば贅沢な生活が出来る

特に女性はどういう選択をするか、言わずもがなである


「寄付の値段が決まってるなんて、凄いですね!」

一番高い寄付をした人が一番いいところに名前を張り出されるとかね

ま、目に見える形(金額)で信仰心がわかるというのもわかりやすいか

ウィリアムさん、ビックリした顔で、そうですよねと微笑んでいる



治療士をすることにした

ギルドのランクアップポイントの貯まりも良いとのことだしお金も稼げる

迷宮は、依頼無しで1人で勝手に行くことにしよう、そのほうが楽だ


治療部屋という場所に案内された、服装はこのままでいいらしい

白衣とか着てみたかったな、あ、お金に余裕が出来たら買おう

「女医リンの誕生だな!」

「ドクターリンと呼びたまえ!」

ちなみに部屋には私とクロしかいない、治療士自体少ないんだってさ

まあ、同じ給料なら教会の方がステータス上がるしいいよね




扉がノックされる、

「どうぞ」

初仕事だ、どきどきどき

「紙で指を切ってしまいました、治してください、テヘ」

テレスさん、、、、金貨5枚だよ?


「えへへへ、クロちゃ~ん」

居付いてるし、仕事しなくていいの?

(リン、うざいぞ、どうにかしろ!)

「テレスさん、仕事しなくていいんですか?」

「きこえなーい」


ガシッ!

「い、いたい!」

ギギギギギ

「テレスさん、こんなところで何しているんですか?」

いつの間にかウィリアムさんが入ってきていた、やるな!おぬし

「怪我をしたので治療してもらってたんですよー」

「もう治ってますよね?」

「心の傷がですね」

「給料の金額に傷をつけてあげましょうか?」

「それだけは、まじでやめて」

楽しく会話しながら2人が出て行く、仲良しさんだね


今日は1日治療士として過ごした、お昼をギルドの女性職員さん達ととる

テレスさんは、なぜか居なかった、サボっていたので昼飯抜きらしい

最初は嫌がっていたクロもお肉とか色々もらえて満足みたい


夕方ごろまで数人の冒険者を治療した、PTに誘われたりしたけど

丁寧に断った、特に強く出てくる人も居なかったのがちょっと不思議


後で教えてもらったけど治療士を強引にPTに誘うのはNGらしい

ギルドポイントに影響が出るんだって、安心だね


お疲れ様でしたと挨拶してギルドを後にする

今日は金貨30枚稼げた、日本円に換算すると30万だよね?

これはやばいね、強引に誘うのNGという理由がわかった

これは逆に言うとギルドの外では危険ということだね、こまったね


やっぱり、早急にレベル上げないと、ダメっぽいな

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名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:1

HP:20/20 MP:100/100

STR:5 VIT:5 DEX:5 MND:5 INT:100

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (魔法)召喚魔法(式神)、水魔法1、光魔法1


装備:学生服

   茶色のローブ


金貨:100(30up)


使い魔:クロ

スキル:火魔法1、風魔法1

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PC表示基準で40文字位で改行してたんですけど

最近スマホで確認すること多くなり変に改行されて見にくいんで

今回からスマホにあわせて34文字改行にしました

文を短くまとめるのが結構面倒ですね

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