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ネコと私  作者: 昼行灯
管理迷宮編
100/143

099:最下層攻略04

攻略が進み情報が集まってくる、


鑑定持ちが攻略に加わっていると正確な情報が入るので助かる

まず、ここの管理迷宮で出る魔物、低層のものを抜かすと

ドラゴン系、デーモン系、東方系、暗黒系に分けられる


40階では以下の出現が確認されている


デーモン系:

 グレーターデーモン


東方系:

 旗本(ハタモト)

 中忍(チュウニン)

 巫女(ミコ)


暗黒系:

 暗黒戦士(ダークファイター)

 暗黒司祭(ダークプリースト)

 暗黒魔術師(ダークマジシャン)


この中からランダムで4-6匹出現する、おそらくこれが通常ボスだ


たまにしか出ないが、グレーターデーモンが難敵らしい

確かに放っておくと仲間を呼ぶ、呼ばれたPTは軒並み全滅している

扉が開くと黒焦げの死体や灰のみが残っていたりする


全滅したPTは悲惨だ、

ボス部屋をクリアしていないので宝箱も転移魔法陣も出ない

ある程度原形が残っていれば教会派遣の司祭による蘇生が行われる

しかし、黒焦げや灰になってしまった者の蘇生はここではしない

成功する可能性が低く、失敗した場合ロストの可能性がある


特に灰はラーファ神殿で正式な蘇生儀式を行うことになる

地上への転移はクリアしたボス部屋からしか出来ないので

次のPTがクリアするまで教会の用意した魔法の鞄+1に収容される


やはりと言ってはあれだが、全滅するのは貴族組が多い

これは貴族が実力を見誤っていると言うのではなく恒例の事

宝箱から手に入る魔法のアイテムを手に入れるため

手持ちの私兵や奴隷から使えるものを攻略PTとして派遣している

攻略出来れば出たアイテムを競売前に安く自分の物に出来るし

いらなければ出品し競売後の報酬も手に入る


失敗したならば報酬獲得の権利は発生しないが

蘇生を辞退すればいいだけだ、攻略参加料だけの損で済む

攻略に成功し死者が出た場合も報酬から引かれる蘇生代次第

蘇生するかどうかの判断のためだけに貴族が同行している


ギルド側もこれに関しては黙認している

手に入る魔物の情報は多いに越した事はないし損は無い

蘇生を行わなくてもそれの状態から手に入る情報は貴重だ



順調かどうかは見解が分かれるが、攻略は進む


そして、

先ほど他国ギルドのSランク冒険者PTが半壊して戻った




「リンさん、よろしいですか?」

ノックの後にウィリアムさんが尋ねてくる

「どうぞ」

失礼しますと言い、ウィリアムさんに続き冒険者の人達が入ってくる


「失礼するよ、っとずいぶん可愛い隠し玉だな」

どなたさん?

「ガーランド、出て行ってもらいますよ?」

「すまん、ウィリアムがずいぶん大事にしているからどんな奴かと色々想像してたんだよ」

剣士風の男の人ガーランドさん、ウィリアムさんと知り合いらしい


入ってきたのは、

ガーランドさんにウィリアムさん、そして狩人と魔術師風の人


対するこちらは、

私とクロとテレスさんだけ、カーサと藤原君には散歩に行ってもらった

Sランク冒険者の来訪を情報収集の為に放った式が伝えてきたのだ

半壊と言うから蘇生だろうけど、ランク通りの実力だとよろしくない

顔を合わせるのは最低人数がいい、


SランクだとINT300という事になる、

もしさっきからこちらを見ている魔術師風の男の人に

こういうことをされたとしたら、ねえ?


名前:リン 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:1

HP:1/1 MP:1/1

STR:1 VIT:1 DEX:1 MND:1 INT:1

スキル:無し


どういうことだ?


ガーランドさんの昔の仲間だったと言うローランのギルド長

そいつが大事に抱えている治療士、鑑定してみたがなんだこれは

こいつはただの愛人?、隣の女が治療士なのか?


「にゃ!」

ん、ネコ?


げし!!!


ドガンッ!

クロの蹴りを喰らって壁に激突し気を失う鑑定持ちさん


「なっ!」

「ぬっ!」

「―――!」

「クロちゃん、どうしたの?」


トトト、と戻ってくるクロ、するするとローブを登り肩に乗る

「さすがに鑑定は失礼かと、」

戦闘体勢をとる冒険者二人に曖昧に笑う

「ガーランド!、貴方の指示ですか?」

詰め寄るウィリアムさん

「殺しましょう」

冷静なテレスさん

「にゃ!」

クロ君!


「まて!、まってくれ!、すまん指示はしていないが俺の責任だ、殺すのだけは勘弁してくれ、礼はなんでもする」

どうだろう、Sランク冒険者だ、あの鑑定持ちはINTが250あった

今まで失敗した事とかが無いのではないかな?


人混みに紛れてやるならまだしもあんな堂々とやるなど驕り過ぎだ

ガーランドさんも今まではそれがわかった上での黙認だったのだろう

鑑定は相手を丸裸に出来るのだ、気付かれないならやるべきだが


けど、そうするとウィリアムさんもギルバートさんも気付かなかった?


「ありゃ、お嬢ちゃんにまで鑑定したのか、それはちょいとやりすぎかのお」

おじいちゃん登場、立ち入り禁止の看板が扉の前にあるよね?

「ギル、貴方も気づいていたんですか?」

「そりゃあのお、何も見れなかったようじゃから殺さなかったがの」

「ギルバートまで鑑定したのか、この馬鹿が!」

「で、殺すかの」

さらりと言うおじいちゃん、ローランギルドの敵と判断したのだろう


「まてまてまて、まってくれ、こいつをここまで育てるのにどれだけ苦労したか、頼む本当になんでもするから!」

「ムリ」

嬉しそうに笑うおじいちゃん、ちょっと怖いよね!


「今回の希少種から出たアイテム全て譲る!」

「ほっ!、マサムネもか?」

村正じゃなくって正宗?、それも刀かな


「どうじゃ、お嬢ちゃん売れば一生豪遊して暮らせるぞ?」

「別にいらないです」

「は?」

「ほ!」

「それに別に殺さなくていいです」

「へ?」

「ほ!」

「あと、もう係わらないでほしいです面倒臭いので、わかったら出て行ってください」


「ちょ、ちょっとまってくれ、、えっと、その蘇生、を」

ガーランドさんが魔法の鞄から何かを取り出そうとする、灰かな?

「えっと、その人に聞いてもらえばわかりますけど、私、蘇生出来ないので」

気絶している魔術師風の人を指差す、私はスキル無しだからね

「ほほ、高くついたのガーランド、自業自得じゃ」

灰からの蘇生が出来るなどと知られたくないし教える気もない

非はあちらにあるのだけど、逆恨みするかな?

うーん、面倒臭い


「ウィリアムさん、」

どういうつもりで案内してきたんですか?

「申し訳ない」

そういうことらしい



新しい魔物として下記3種が確認された、おそらく希少種


東方系:

 大名(ダイミョウ)

 上忍(ジョウニン)

 舞姫(マイヒメ)


大名は、旗本の上位種かな統率があるらしい

上忍は、既に情報は知っている

舞姫は、一度戦ったけど何もさせずに殺してしまった

どうやら舞をまうらしく、敵のHPが徐々に回復したらしい

舞う事で味方に特殊な効果を付与するみたい


今回のは、激レアじゃなくてレアっぽいね

カーサと藤原君も合流する、散歩といっても部屋の隅にいたからね

遮蔽物を作って隠密してもらっていたのだ、出歩いて鑑定されたら困る

「フラグ立ったよな」

「うむ!」

「うーん、仕様がないね」

「殺しておけば良かったのに!」

「鑑定されただけだからね」

殺しに来たのなら話は別だけど、情報を取ろうとしただけ

しかも本人は気付いてないけど、おそらく利用されただけ

「フジワラのせいよ、あなたのスキルが鑑定されないようにリンがここに来なければこんな事にならなかったのに!」

「そうだよなぁ」

「ここに来たのは私の意志だし、放っておいたら藤原君が殺されちゃってたんだからさ、成り行きだよ」


それにね、

(ガーランドというのは、どこかの国のギルド長だろ?)

とクロ君、だよねぇ

(ウィリアムさんの目的も蘇生じゃなくて鑑定だったかも、なんだよね)

(あいつは小賢しいからな!)

(得体が知れないままなのが嫌なんだろうね、丁度ギルド関係者でレベルの高い鑑定持ちが来たからついでに、かローランのギルドの所属と公的に宣伝しようとしたとかかなあ)

ウィリアムさんは、組織の長で私はその一員、利用するのは当たり前

嫌なら抜ければいい、がそんな得体の知れない者を野放しには出来ない

ここに居る以上、ギルドが一番安全、これは事実だけどね



面倒臭いなあ、、

クロの頭を撫でる、、



「わたしも!」

ん?

「私もついていくからね!」

目の前にカーサの顔がある、近いよ

「なに?」

「どこか他の場所に行こうと思ってたでしょ!」


(顔に出てた?)

(さあ?)

カーサの耳を撫でる

「ちょっと、そんなことしたって誤魔化されないんだからね!」

素直に撫でられてるし嬉しそうじゃん?

「私も!」

「俺も!」

「いや、別にどこも行かないから、ね?」

曖昧に笑う、

「違うわ、撫でて!」

「え?、藤原君も?」

「え?、おぅ!」

「イッカイシンドケヤーワレー!」

げしげし!




「下手を打ったな」

「全て裏目に出ました」

「ざまあじゃの!」

貴方がおかしなことをするからです!

わしに秘密でそんなことするからじゃ!

「鑑定持ちは大人しくさせておく事じゃの、次やったら確実に殺されるぞい」

「殺される、ですか?」

「お主は、フジワラちゃんとお嬢ちゃんを甘く見すぎじゃ」

--------------------------------------------------------------------

名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:18

HP:290/290 MP:560/560

STR:285 VIT:275 DEX:305 MND:275 INT:560

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (技) 隠密5、罠解除1

    (魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法4

        火魔法5、氷魔法1、雷魔法3、土魔法5

        光魔法、闇魔法5

    (自動)HP回復、MP回復、クリティカル


装備:普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄

   聖魔の糸+5:ALL100、HP回復、MP回復

   白のローブ:INT20

   素早さの靴:DEX10

   魔力の腕輪:MP20

   力の腕輪 :STR10

   ウサギの尻尾:DEX20、クリティカル


使い魔:クロ

スキル:(特殊)念動力

    (武技)格闘術5

    (技) 隠密5

    (魔法)炎魔法2、水魔法1、風魔法5、鉄魔法3

        光魔法5、闇魔法5

    (自動)HP回復、MP回復、クリティカル



名前:カーサ 種族:ハイ・エルフ 性別:女 年齢:116

レベル:30

HP:70/70 MP:250/250

STR:15 VIT:30 DEX:150 MND:30 INT:200

スキル:(特殊)鑑定

    (武技)弓術4

    (魔法)火魔法2、水魔法3、風魔法4、鉄魔法1

    (生産)錬金5


装備:偽りの宝石+3、魔法の鞄+5

   エルフの弓:MP20、DEX20、INT10

   深緑のローブ:DEX10、INT10

   エルフの衣:DEX20

   エルフの靴:DEX10

   巨人の腕輪:VIT20

   大地の腕輪:HP20

セット効果エルフ:HP30、MP30、DEX30、INT30



名前:藤原(フジワラ) 秀平(ヒデヒラ)

種族:人族 性別:男 年齢:16

レベル:17

HP:280/280 MP:215/215

STR:225 VIT:255 DEX:165 MND:165 INT:175

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、スキル強奪

    (武技)剣術5、槍術3、格闘術3、弓術4

    (技) 隠密5、罠解除4

    (魔法)炎魔法1、氷魔法1、風魔法5、土魔法5

        光魔法4、闇魔法4、忍術1

    (自動)気配察知3、HP回復5、統率3


装備:大地の剣:HP20、STR10、VIT20

   騎士の剣:STR20

   大地の鎧:HP30、VIT30

   緋色のローブ:MP20、INT10

   大地の籠手:HP20、VIT10

セット効果大地:HP30、MP30、STR30、VIT30

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