表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染 おかん  作者: シロクマ
11/22

大会本番! 次回大本番!

個人的に見せ場が近づいてきました!

何時もいるあの人がいない。来るはずのひとが来ない。って話です

 怒っているのに嬉しそうな、良く知る女の子の顔。

 俺の意識が覚醒した時、一番に始めに入って来た景色だった。


 あの後、一応ベットに身を沈め寝ようとはした。

 だが色恋に抗体が無い馬鹿正直な俺は、沈黙が訪れれば大海の事を考えてしまう。

 それが数時間かそれともほんの数分続き、神経が疲労しきったところで気絶に近い眠りに付いた。


 そんなんだから身体は怠く、起きるまでいつも以上におかんにお世話をかける。

 身体が起きてからも、頭の方は動いてるのかどうかも分からない状態でとりあえず学校まで来た。


「良い加減目ぇ覚まし!」

 ペシッ!


 両頬に襲い掛かる、ピリリッとした軽い痛み。

 おかんに有難い一撃を喰らって、ようやく目が覚めた。


「おはよう加藤君、甘露」

「何言うてんのネネ。挨拶してんと早く更衣室行くで!」


 おかんの言う通り、俺がボケーっとしている内えらく時間が経っていた。

 体操服に着替えて、先生が出欠をとる。


 いよいよ俺たち、高校初のイベントが始まった。

 個人差はあれど、特に俺たち一年生はワクワクで身体が高ぶる。


 開会式が入ります。

 

  ◆


 グラウンドで始まるは、俺たち二組vs一組の男子サッカー対決。

 一学年それぞれ四組の総当たり戦で二〇分ハーフ。


「シャーッ! 行くぞ野郎ども」

「負けねーぞ!」


 各クラスやる気がある奴がオフェンス、無いやつがディフェンスで構成されたオーソドックスな球技大会版チーム構成。

 俺たち二組は、真田と杉山のムードメーカーツートップ。

 二人を囲むように、俺を含んだ積極参加姿勢の五人が控える。


 一組でキックオフと同時に動いたのは五人。

 この時点でこの試合は、一組五名対二組七名の形が形成された。


「行くぜ真田!」

 

 杉山が相手を引き付けながら、絶妙なパスを繰り出す。

 それを上手く真田がクリア。彼の前には未だ五人の敵がいるが、実質は二人。


 やる気ない組だが木偶の坊では無い敵が、形式だけのディフェンスが真田の進路を減らす。

 その隙をついて、敵の一人がボールを奪い取る。

 俺はそいつに回り込んで、進路を妨害。

 

 やむなく一組の仲間にボールをパスした。しかしそれは狙い通り。

 パスした相手は、やる気ない組の人間だ。


 そいつをマークしていた真田が、空かさずボールを奪い取る。

 改めて、真田の前の敵は四人。しかし実質は一人。


 その最後の一人を、追いついてきた仲間にボールパスでかわして抜ける。

 ゴール前は真田の独壇場。


 クラスメート(A)から(B)、杉山と渡ったボールが再び真田に送られる。


 十分に距離を詰めて放たれる、真田のシュート。

 ボールにぶつかる事を恐れた、やる気のないGKを破り早くも一点目を先取した。

ご意見、アドバイス頂ければ嬉しいです(^^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ