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幼馴染 おかん  作者: シロクマ
10/22

初(恋)メール

冒頭は分かりにくいかもですが、SNS(線)の会話を意識しています。

加藤君へ 大海です 今日はありがとう!


さっそく連絡くれたのか 全然いいよ! 俺も楽しかったし


それなら良かったです(ホッ) 本番頑張るから応援してね


うん絶対試合見に行くから!!!


嬉しい それで……


 ◆


「それでもし私が、本番でゴール決めたら話したいことがあります。

 ゴールを片付ける時に、二人だけで聞いて下さい」


 俺はモニターに表示された、その最後の一文を読み上げた。

 それは十分ほど前に、大海と交わしていた携帯での会話。

 ひょっとすると、脈有な感じでは無いだろうか?


 おかんを音無の方の家に送った後、俺は自分の部屋で一人そんな事を考えていた。


 根拠なんてない。おかんの友達と言う事で、それなりに俺も大海と仲は良い。

 ここ最近は、同じ目標の為に一緒に頑張った。

 ただ俺が大海に好かれた僅かな要素はあれど、その記憶はない。


 期待してそれが勘違いだった時、振られた時の恐怖は想像もつかない。

 ドラマや創作物で見た先人たちは、吐血レベルのダメージを受けているように思う。

 本気なら尚更だ。

 

 どこまでも本気で他人を思いやれる、大海ネネの顔が頭に浮かぶ。

 バスの車内。教室の隣の席。そして俺にノートを返してくれた姿と、土にまみれてボールを投げる姿。

 そのどれもが、輝いて感じた。


 ズキッと、胸のあたりが痛む。

 今時小学生でも、もっと器用に恋愛するっての。


 数日前までは学校やバスで、一緒にいられれば満足だったのに。

 今はその姿に届くはずのない手を、無意識に伸ばす。


「あぁ、これは相当本気だな俺」

ご意見、ご指摘など頂ければ嬉しいです。

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