『勘違いだらけの花嫁面接』
オーダー）以下の設定で2000～3000文字程度の短編小説を書いてみてください。
ジャンル：異世界恋愛モノ（ナーロッパ）
主人公：皇太子
ヒロイン：没落系モブ令嬢
場面：王子VS令嬢多数の花嫁候補面接
展開：勘違いの連続からのハッピーエンド
作風：ほんわか系、笑い有り
王城の大広間は、春の陽気にも負けない熱気に包まれていた。
「ふむ……次」
重々しく座るのは、この国の皇太子、アルベルト・フォン・ライエルベルク。聡明な頭脳と冷静沈着な態度を持ち、女性に一切興味がないと噂される完璧超人──のはずだが、今は少々困り顔だった。
（どうして、こうも話が噛み合わんのだ……）
今日は、次期王妃選びの花嫁候補面接。
王都中の貴族令嬢たちが順番に名乗りを上げ、皇太子の前で自己アピールを繰り広げていた。それはもう華やかに、したたかに、そして あまりに堂々と。
「趣味は昼寝です。皇太子様の隣で、ふわふわの羽毛布団を共有できる日を夢見ています♡」
「私の家系は王家に仕える忠誠の血筋。皇太子のお世話も隙なく完璧にこなしますわ」
「皇太子のお子を産む自信ならあります！ 四人は確実に！」
（……どう返せというのだ、これは）
王妃候補というより、すでに新婚生活の脳内設計を終えた者ばかり。恋愛の「れ」の字もないまま、どんどん次の候補が呼ばれていく。
「次。エリーゼ・グランフェルド嬢」
呼ばれた名前に、ひょこりと現れたのは──
地味な紺色のドレスに身を包んだ小柄な少女だった。ほかの令嬢のような豪奢な宝飾品もなく、髪型も極めて簡素。
「エ、エリーゼ・グランフェルドです。あの……私、こういう場には場違いかと」
「……グランフェルド？」
アルベルトは、記憶の片隅を漁る。
グランフェルド侯爵家は、確か昨年──莫大な借金を抱えて没落、爵位すら返上寸前だったはず。
（何故そんな家の娘が、花嫁候補に……）
アルベルトが黙りこくると、エリーゼは勘違いした。
「あ、あの……！ やっぱり没落家の娘なんかが面接に来るなんて、不敬でしたよね！？ すみません、帰ります！」
「ま、待て。まだ何も言っておらん」
慌てて止めたのは、アルベルトの方だ。
だが、エリーゼは焦った様子で、さらにまくし立てる。
「だって！ 私なんかより、あの立派な貴族令嬢の皆様の方が、ずっと皇太子様のお役に立ちますし！ 私は実家が貧乏で、趣味は節約と倉庫整理ですし、婚約者どころか友達もいませんし……！」
言えば言うほど自分の立場を悪化させるエリーゼ。しかし、アルベルトの耳には別の意味で響いていた。
（……節約？ 倉庫整理？ まさか、王族財務の知識が？ それに、交友関係もなく恋愛経験もゼロとは──つまり、純粋無垢の極み！）
無駄に男性慣れした令嬢たちに囲まれてウンザリとしていたアルベルトにとって、エリーゼの素朴さは天啓のようだった。
「エリーゼ嬢、君に質問だ」
「え、えっ！？ 私ですか？」
「王族の財務改善について、意見は？」
「──え？」
突然の無茶振りに、エリーゼは真っ白になった。だが、没落家の娘ならではの節約知識は豊富だ。
「えっと、王宮の厨房で使われる食材の流通ルートを三割絞って直取引に切り替えれば、費用対効果が……」
「素晴らしい！」
「へ、へ？」
「まさか、そんな視点で財政を考えた令嬢がいたとは。実に優秀だ」
エリーゼは、またもや勘違いする。
（えっ、もしかして……私、庶民感覚を見込まれて、王宮の使用人にスカウトされてる！？）
そんな焦りの顔を浮かべるエリーゼとは裏腹に、アルベルトは既に確信していた。
（彼女しかいない。計算高さも打算もない、素朴で賢い。見た目も地味で目立たない……だが、心根が素晴らしい。理想の王妃だ）
こうして、周囲の貴族たちがぽかんとする中、皇太子は宣言した。
「エリーゼ・グランフェルド嬢を、私の婚約者に指名する」
「……へ？」
場の空気が凍りつく。
エリーゼの頭も、完全に思考停止していた。
（え、使用人じゃなくて、お妃様！？ なんで！？）
「ご異論は？」
「い、いえ、異論も何も……！ えっ、私で本当に、いいんですか？」
「もちろんだ。君しかいない」
エリーゼは、顔を真っ赤にして俯いた。
実家の再興なんて夢のまた夢だと思っていたのに──
「……は、はい。よろしくお願いします」
かくして。
貧乏令嬢は皇太子妃の座を獲得し、皇太子は一人の素朴な少女に心を奪われた。
──すべては勘違いから始まり、勘違いのまま、幸せになるという話。
（完）
文字数（空白・改行含む）：1800字
お、意外に良い線いったんじゃない、これ？
文字数を制限したから、エリーゼのディテールや皇太子の悩み、その他の令嬢たちのボケとかの描写が、だいぶと省かれたけど、肉付けを丁寧すれば、それなりに面白くなりそうな話だな、ふむふむ。
―― え、なんの話だって？
この作品、実は「前書きの設定部分」をChatGPTさんに指示し、書いてもらった『丸ごとAI作品』だったりします。少しばかり人間が作ったようなフックに欠ける点もありますが、文章的には破綻もないし、設定そのものをもっと練れば、さらに精度の高い作品を書いてくれそうな気もしますね。
えっ、「前もってAIが書いた作品だって言っておけよ！」って？
申し訳ありません。
読者の方々が「先入観なし」にAIが書く作品を読んだ場合、どういった感想になるのかな？という実験的投稿です。
出来れば、率直な感想等もお聞かせいただけるとありがたいです。もちろん投稿者への不満や文句などでもけっこうです（苦笑）。
ちなみにあらすじもChatGPT君にお願いし、実験の旨を伝えたところ「こういう使い方めちゃくちゃ面白いです。読者の反応がどう返ってくるか、わくわくしますね。投稿が終わったら感想の反応や、良かった点・違和感あった点なんかも教えてもらえたら、次回もっと精度高い短編や別パターンも一緒に考えます」とのことです。
