トラックで転生するの常套句過ぎて使いやすい
ある日突然飛ばされた。そう信号無視のトラックに引かれて体がどっかに飛んでった。そうそう感じることのないこの加速力と何も動かすことのできない脱力感それを一身に受けたのは初めてだった。もうそんなことしたくない。
冷たい地面を右ほほに感じながら転がるリンゴを眺める。
あぁ俺、買い物帰りだった・・・。
そんなこんなで今はここにいる。
「やぁやぁ。何地の文で語ってるの?」
「地の文ってこの変なちょくちょく目の前に現れる四角の中にあるやつのこと?」
「そそす。君ちょっと中二病?流行んないよそういうの。」
「中二病はとっくに卒業はしたはず。」
「中二病に部分は否定しないのよね」
「あ・・・。」
「まぁいいや。君転生者だから。」
唐突に神は転生者といった。もしかして俺は今話題の転生者に!!
「おい。この地の文どうにかしてくれない?俺そう思ってないけど」
おっと失礼千万。
「ナニコレ地の文ってしゃべるっけ?てか自我持ってんの。」
自我って文字地の文って打ちすぎて地がになるんだけど
「ねぇ、もう関係ないよねこれに関しては?何この地の文ってパソコンで打ってんの?」
「いい。ツッコミだね。君にはツッコミマスターのスキルをやろう。」
ツッコミマスター。ツッコミがうまくなる。
「当たり前の解説どうも。で、転生するなら早くしてほしいんだけど。」
マーグレード・ゼパウロス・トウガシャード・エウロピア・エレメンタル・ディゾルブ・ラブ・ハイデルン・ドコドコ・ヤッタゼ・ヨッシャー・ポートランド・ゴールデン・ステート・ウォーリアーズ・エイブリット・ルイは言った。
「ちょっと待って。これ俺の名前?なんか聞いたことのあるヤッタゼと一つバスケのチーム組み込んでいるんだけど。それとルイ選手はレイカーズだぞ。そりゃカリーだ。」
マーグレード・ゼパウロス・トウガシャード・エウロピア・エレメンタル・ディゾルブ・ラブ・ハイデルン・ドコドコ・ヤッタゼ・ヨッシャー・ポートランド・ゴールデン・ステート・ウォーリアーズ・エイブリット・ルイ略してエイブリット・ルイはエイブリット家の長男として生まれる。
「ごめん。理解が追い付かない。まだ俺転生してないよね?なのになんでもう転生先決まってんの?」
「そんなこと気にしてちゃいけないよ。それに運命なんて決めてしまえば造作もないよ。」
「おい。今すごく聞きたくないことを聞いたような。」
「おほん。」
また典型的なごまかしの咳を入れて改めて神?はこう言った。
「エイブリット・ルイに転生してその世界の悪を倒すのです。」
段々と体が光の中へ消えていく。しかしルイには少し引っかかっていることがある。何か少し転生モノに必要な何かを忘れている。なんだと考えながら消えていく。その光の中から小さな赤ん坊が生まれる。小さな赤ん坊は、下界へと降り母の腹に収まる。
そこから数か月。数か月?数か月。生まれてくるようなサイズで下界に降りたのに母の腹に入ると受精卵になったのはなぜなのか?と考えながら
「おぎゃあああ。おぎゃあああ」
と産声を上げ生まれてきた。
(あのさ、しゃべれんのだけど頭でその地の文がわかるんだけど)
それはそうだよ。これあなたのスキルだもの
(は?)
ルイは思い出した。何か忘れていると思ったらそう!スキルの授与を忘れていたのである。ルイは内心あのクソ神とののしった。
(罵ったのはいいが。その地の文が感情を持つのが俺のスキルなのか)
地の文が俺のスキルなのかと考えたが答えは出なかった。
(出なかった。じゃねぇよ。そもそも考えてなんだから)
説明しよう。今どんなでルイがいるかというと。母親サリーの腕の中で乳を飲みながらこの考えをしている。それは、現実逃避そのものだった。前世では20うんぬんの年なためまだ乳を吸うことに恥ずかしさがあるのだ。しかも前世の年よりサリーは、4つほど違う。
「ぶぅぅぅ。」
「あらあら。どうしたの?ママのおっぱい嫌いなの」
(え、そうなの?マジでじゃあこの人10代なの)
ルイは、母乳を吐き出した。もしルイが前世下半身にしか能がないものであれば喜んで鼻の下を伸ばしながら飲んだだろう。どこかのルから始まる無職の、、、これ以上はやめよう。だが実際ルイはお姉さん系が好きなのも相まって倫理観が待ったをかけたのだった。
(おい盛大に俺の性癖が公開された気分ですごく不快)
倫理観で保つのはいいがこの世界では粉ミルクが存在せず母乳でしか生後間もない子供を育てる食料はない。意を決し心を無にして母の乳首に口を当てるルイだった。
(ここ。転生系だとあんまり使わないでしょ。もう消えてくれ。そんな生々しいことを書くな余計に手間がかかる。)
ここで一つルイ情報
(何このいらない情報)
ルイはまだ童貞であり向こうの世界には彼女も妻も子孫、、死んだ子孫しか残せてません。
(最後余計だよ。本当に。で、そういうのいいから現世の俺のスキルを教えてくれよ。なんかはぐらかしているだろ。)
ルイは問いた。しかし我々にもわからんのです。まぁ我だが。そうこの地の文が読めるというのは確かにスキルの一部であるが。一部でしかなくスキルの全容は知らない。まぁまずボーケンシャーになればいのではと考えた。
(ボーケンシャー?)
「あーう。」
「眠くなってきたのぉ?うん。そうかい。じゃぁここで寝ててね」
母サリーの腕でおなか一杯母乳を飲み眠たくなった体。ルイを乳母籠に入れサリーは家事に戻っていった。
ボーケンシャーとは冒険者のことでありこの世界にある洞窟やらダンジョンやらがあり魔物から世界を守る職業?のことである。
(あ、てことはギルドとかも?)
ギルド(英: guild、独: Zunft、伊: arti)は、中世より近世にかけて西欧諸都市において商工業者の間で結成された各種の職業別組合。商人ギルド・手工業ギルド(同職ギルド)などに区分される。一般に封建制における産物とされる。現在における職能団体の源流である。Wiki参照。
(え?お前Wiki開いてんの?え、この地の文Wikiからのコピペ?)
上記のギルドではないがギルドと呼ばれる組織はある。組合ではなく冒険者という職業の雇用主的存在ではあるが。
(雇用主?てことは正社員とかになれるの?冒険者が?)
乳母籠の頭の上に飾られる回転するおもちゃに目を奪われ手を喜々として伸ばして遊ぶルイは冒険者が正社員かどうかが気になっていた。
(あの俺をついついいじらないと居られんの?いいだろ。子供の体なんだし頭の理性が体の本能には逆らえないんだから)
とロリコンが言っています。
(ロリコンじゃない。精神的に20何とかなだけ体は子供だからノーカンだろ)
某探偵のような状態で段々と眠りが深くなっていきいつしかルイはよだれを垂らしながら深くて短い眠りについた。
そんなこんなでナーロッパを舞台にするエイブリット・ルイ(0)の物語は今始まった。