2話 10年前に書いた話(は?)
2話
さて、学校がなくなってしまったのは大問題ではある。
義務教育ではないにしろ、学費を払って行っているのだ。そして、最近納入した月は十月。今は11月だ。納入からそんなに月日が経っていないのだ。
恭子先生からしてみれば、急に職場を失ったのだ。パニックになるのも致し方ない。
「センパイ、どうしますか?」
「う〜む......取り敢えず光学校跡地を探索しますか。エクスカリバーとか落ちてるかもしれないし」
そんな物は落ちているはずありません。
「あ゛ぁ!?無いってなぜわかるんだよ、お゛い」
「すいません僕の間違いです。あります。絶対にあります」
「よし言った。なかったら昼奢ってね」
「はいぃ!?」
センパイの罠に嵌ってしまった僕はトホホ......となりつつも、きらり先輩たちの背中を追った。
「さて、昼は何にするさ」
斬三矢先輩の言葉によって、午前中の作業は終りを迎えた。
恭子先生も跡地探索に協力してくれたおかげで思ったより探索が進んだ。先生のみが持つとされる学校内地図は今となっては使い物にならないとばかり思っていたけれど、教室だった場所の位置が正確にわかり、それを使って魔法陣の大きさを測ったのだが、そのスケールは恐ろしいものだった。
縦(北南側)約80m×横(東西側)約150m。それが少なくともすっぽりと入る大きさの魔法陣、つまりは少なくとも150×150(m)の大きさはあったかもしれない。
「ここまで大きい魔法陣が発生するなんて......」
「なんでボクは召喚されないのだ!いでよ!魔法陣!」
......きらりセンパイは放っておこう。
ここまでの魔法陣を発生させるのにどれくらいの労力が必要なのかな?まあ、そんなのは世界によって変わるだろうし計算しようがないのだけれど。
「どうやら、俺達以外の全員が学校ごと召喚された、または巻き込まれたと考えるべきだろうね」
僕は巻き込まれるくらいならこっちに残る側になれて良かったと思う。きらりセンパイが言うには、『巻き込まれた人ほど強い』と言うが、都合が良すぎる気がするんだ。
「うぐぐぐぐ......仕方ないっ!こうなったら自分から異世界に行っやるぅ!」
「「「ハイッ!?」」」
センパイの爆弾発言にはみんなびっくり。
まさか召喚されなかったからって自分から行くなんて流石は厨二病センパイだと思う。
......そして今に至る。




