なんでこんなの書いたんだろう
とある空き地(?)いや、跡地にて僕達は非現実的及び、とてもイタいことをしていた。
「いでよ魔法陣!」
「そんな簡単に魔法陣ができる訳ないじゃ──」
その瞬間、僕達の足元に青色に光る絨毯が現れる。
「えぇっ!?本当にできちゃったよ!」
そう。まさかできるなんて思っていなかったんだ。失敗するとばかり思っていた。
なのに成功してしまった。
「えっ!?、えっ!?なにこれ、、」
驚く声が聞こえる中、その光は一層輝きを増し、僕達の姿をかき消すほどの光になった時、僕らはこの場所からロストした。
これは物語であるかもしれないし、そうでないかもしれない。
あやふやなのは僕の癖だから許して欲しい。
「さて、この世界についてですが──」
僕だちが生きる世界に、メインキャラはいる。いるにはいるのだが......。
「ボクこそがヒロインに相応しいッ!」
彼女以外にヒロインが務まる気はしないんだ。なのに......。
「いや、俺は別に何でもいいんだよね......。俺は争いごと嫌いだから?サブがいいかなぁ?主人公とかやりたくないんだよねー。............でも、どーしてもって言うならやってあげてもいいよ?」
「わ、私は別に......」
「ぼ、僕も......」
はあ、なんか変な世界だと思ったんだ。
イタズラ好きな神様が僕達に何か、変なことを言い出すのはなんとなくわかっていた。
だけれども、僕なんかにはそれをどうすることも出来ないから結局今に至る。
アワアワとしている一人の女性。
仁王立ちしてその女性を睨む眼帯の人。
影でぼっちしている人。
そして、いろんな意味で平凡な僕。
僕は精一杯息を吸い込んで、溜息を吐き出すかのように、大声で叫んだ。
「なんで僕が主人公なんだーーーーー!!!」
ここから、僕のつまらない、平凡な異世界?での暮らしが始まった。