エントス大陸5
サラミは25黒鉄貨で鉄製の胸当てを購入した。
「服の下に着るものらしくてさ、見た目は変わらないけど、素肌にアーマーがあたって違和感がすごいんだけど」
それはサラミが見た目重視にしたからでしょ。と言いたかったが自分が魔法剣を買ってしまったから、30黒鉄貨以内の物になったのだ。30黒鉄貨で見た目も良い物はいくら探しても絶対に無い。改めてサラミに感謝をした。
5黒鉄貨では最低位の魔力回復ポーションくらいしか買えない。
だが剣に込められた魔法使用した時に魔力を消費したような感覚がしたので3黒鉄貨で購入しといた。
「余ったお金で<蛮族化>の本を買ってもいい?」
魔法剣にポーションを買ってもらったのに本まで買ってもらうのはどうかと思ったが、この剣を早く使いこなしたい意欲に負けた。サラミにお礼を行って家に帰り、本を早速読む。
<蛮族化>の基本!定価鉄貨600枚
<蛮族化を使うには…
ハムはページを飛ばした。魔法職ではないハムからしたら使い方ではなく、くわしい能力や特徴を知りたいのだ。
<蛮族化>の下位版としてクラス1の<下位蛮族化>があります。<蛮族化>より簡単で、消費魔力も少なく、基礎的な魔法です。非常に簡単な為、戦士職の人が自身に付与するため覚える事もある魔法です。能力としては<蛮族化>と同じですが効果時間や上昇する能力量が減ります。個人差がありますが大体30秒~1時間程で、能力上昇率量は3%~10%程度です。全身体能力が増加する為、戦闘以外にも、精力剤などの代わりに使われています。
ハムのこの本の感想としては、少し高圧的で、本の書き方が下手。恐らく、高位の魔法職の人が書いたのだろう。だが気になる事が書いてあった。魔法剣を使わなくても…戦士職でもこの魔法が使える。興味本位で試してみた。無神論者であるハムからしたら魔法詠唱は宗教勧誘の謳い文句的な感じがして違和感がある。それに一人称が我っていうのも…なんか…恥ずかしい。
『我が神よ、我にその万物の力を、その一端を我は欲する<下位蛮族化』
詠唱途中で魔法陣が現れたが…なにも起きたような気がしない。だがとりあえず走ってみt… となりの家のお婆さんが目を見開いて目の前にいる。後ろを振り返ってみた。どうやら壁を突き破ったようだ。