エントス大陸34
『すいませんーお聞きしたい事があるのですが…?』
ヌルは1人で歩いている老人に話しかける。
「余に聞きたい事とはなんじゃ?大事な事なんじゃろうな?」
偉そうな喋り方だ。まぁ、夜に王城内を歩いてるんだからかなり権力がある貴族だろう。
…うちも年をとったら語尾に”じゃ”が付くのか?
『魔塔ってどこにありますか?』
「魔塔はあっちの大きな塔じゃよ?聖夜の大h…
『ありがとーごさいまーす!』
首ちょんぱぁ!
…丁度人間の腸を持っているからソーセージでも作るか。
『魔塔あれだって。』
「あの今にも崩れそうな苔が生えた石レンガの?」
『うん』
「おばけ出そうー」
『おばけがお前を怖がって逃げるわ!』
「大丈夫だよー!僕は逃がさないから!」
「じゃあ塔に行こか」
2.5頭身の猫が壁を触って無音で壁を一面消滅させる
「じゃ、GO!!」
2.5頭身の猫は自然な動作で大ジャンプをして塔に飛び移る。
ツェーンは肩甲骨からは20mくらい、腰からは10cmのカラスの羽のような翼を4つ出して飛ぶ。
ヌルは魔法で自分だけの重力を操って移動する。いや、浮力を操っていると言った方がいいか?。
忘れ去られていたこちは…
『おいまておまえいつのまにうちのせなかにいるんだよ』
「…金庫開ける前から」
『お前体重軽すぎだろ!』
「………1.5kg。君は…?」
『18.3kgだけど?』
「…重い」
『…落とすぞ?』
「…ひどいぃ…」
こちが泣きそうな顔でいう
『お前飛べるだろ?』
「…飛べるけど。多分風圧で君が死ぬ。」
『ソンナニツヨイノ?』
今のこのヌルは分身体だ。
キーボードで操作するp cという分身魔法の種類だ。自分の19.62%の能力を持つかなり強い分身だ。特徴は、普通は分身体はその分身の意思で動いたり出した指令の通りに動くが、これは動かないのが特徴だ。一挙一動操らなければならない。
だが、その分身の視覚と視覚が繋がる(実際に繋がってはいないが)から偵察などには最高だ。痛覚は繋げなければ無痛だし。
ちなみに今、買いたてほやほやの六画面で操作中なう。
やっぱり512kディスプレイっていいね〜!
画素数543,581,798,400という限界挑戦品だ。
キーボードも6個あるが翼や触手を出して操作可能だ。
パソコンの本体は891Gという光速より速い高速回線だ。
いやまぁ、それはどーでもいい
けど翼?で飛ぶんだろう?
翼だと思うが、約2割の力の自分を翼の風圧だけで殺されるのはかなりきつい。
「…嘘だよ。」
『あーよかったーなんか凄く強いのが背中にいるのかと…』
ヌルは魔塔に着地する。
「…翼を出しただけで闇のエナジーで君が死ぬ。」
『wtwtwtwtwtf』
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2.5頭身の猫猫スラング講座ー(要らねぇ!
意味 wtf=なんてこったああああああああぁぁぁぁぁ!
訳:what the what the what the what the what the fuck
直和訳:なになになになになになになになになんなの
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「マジでお前たまにどうやって発音してんだってやつあるよな。」
『翼だけでうちが死ぬのまじ?』
「…多分まじ」
『ぴえん』