エントス大陸30
ノヴェシ王国の王都…なまえわすれた。
にツヴァイ、ツェーン、ヌル、こちが到着した。
『う〜物体瞬間移動じゃあ無理だよな…?』
ヌルの声質が戻っている。
大半の瞬間移動の仕組みは目的地の距離を無にして移動する空間歪曲系の魔法だ。(だから瞬間移動を使っても服が脱げない)
壁があると移動出来ない。
亜空間を使う瞬間移動なら壁も越えられるが、亜空間系の魔法は習得難易度が非常に高い。壁なんて壊せばいいだけだから亜空間を使う瞬間移動は誰も習得していない。
イストは肉体がないから魔法壁以外なら通り抜けられる。
「魔法を使えばいいじゃん?穴あけてさ。」
2.5頭身にゃんにゃんがヌルに話しかける。
『いや〜イストに場所バレたくないんだよね。お前も魔法使わないでね?』
「サボりやめてさ仕事戻れよ」
『やだ!転職する!自宅警備員に転職する!飯なくても生きれるし!』
「家賃や固定資産税払えないと家ないぞ?自宅警備員の必須条件は酒金女そして制服で家の万年床だ」
『どっか世界を破壊しないように滅ぼすor世界を作って住むならどうだ?』
「それは自宅警備員じゃなくて世界警備員じゃね?」
『ちょっと!それじゃあ神と同じじゃね?』
「なら転職考えんなよ」
その話を聞いていたこちがツェーンの肩をつんつんした。
「…あの人達…やっぱり魔族?」
「んー?全員魔族だよ〜。しかもヌルは最下位魔族…元だけど人間だよ。いまは人だったっけ?」
ツェーンが赤い魔眼を見せる。
「…え、人がどうやって…?」
「あいつには目的があるから何度も死を超えるんだよ。それであんなに強くなった」
「…寿命は?」
「本体が光速を余裕で超える速度で…双子のパラドックスだっけ?それで今の命は数兆年伸ばしてるらしいよ〜?分身体の成長速度や加齢速度は本体に比例するらしくてさ?」
「…数兆?…かなり年上…」
「君は何歳なの?」
「…十数万歳?」
「子供じゃん!フィーア並に!」
ツェーンが大爆笑する。こちはムッとした顔になった。
《ツェーン!!そいつお前を一撃で殺せるぞー!!》
↑心の叫び
教えたら逆に自分が殺されるかもしれないから刺激しないでおく。
ツェーンが殺されてすぐなら生き返らせられるし。