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冒涜の神殺しの旅~空虚の心≠絶対無~  作者: 厨二病みたいなうわぁって思うようなの作ろうとしたら面白いかなと思ってみたけど自分のが酷すぎてやめた
第一章-エントス大陸{上}
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エントス大陸25

『とりあえず…晩御飯にしますか?』


ハッと妄想世界から目覚めたサラミとハムは晩御飯の準備をし終わっている事に気がついた。


「これ”ヌル”さんが作ったんですか!?」


『はい。」


「すげえぇぇぇ!」


昨日食べた高級品…ノヴェシローストチキンよりは流石に値段が安そうだが、見た目はこっちの方が豪華そうだ。

ご飯と野菜に黄色いスティック状の食べ物、そして目玉焼きが乗ったステーキだ。


bitoque(ビトーク)という…この世界ではパッシュ大陸と呼ばれている所の料理です』


「パッシュ大陸?ってどんな大陸なんですか?」


『エントス大陸の南西にある大陸で、1つの国に統一されています。確か、他国との関係も良好で5000年もの間一度も戦争をした事がないです。ですが海のモンスターがかなり出る為、防衛を強化していたら難攻不落になった大陸です。』


「そんな大陸があるんですね。」


そして席に着いて料理を見る。

3人分しかない。


「あれ…3人分しかないですよ?」


『あ、うちは要らないので。』


「そうですか…」


そして、いただきます。と言って食事を開始する。


…うまっ!


「美味しすぎるだろ!」


サラミも声を上げる。


ノヴェシローストチキンがその辺の石ころの味に感じる。

石ころを実際に食べた事はないけど。


目玉焼きが乗ったステーキが3人の口の中に吸い込まれる。

…食べ物専用の掃除機?

こちは一口で食べた。小さい口でどうやったかって?

うん、きっと魔法だよ。(万事解決)


そしてハムは黄色いスティック状の食べ物を見る。

持って近くで見ると小さい半透明の粒がちょんちょんとかかっている。

手についたそれを食べてみる。…。塩だ。

手が出せないという程ではないが、高級品だ。

|塩ひとつまみ《0.5~0.7gくらい》でだいたい黒鉄貨2枚もする。

そして、その黄色いスティック状の食べ物を食べてみた。

美味しい!外がカリッと中がふわっと…売店の売り文句が現実になったような食べ物だ。


「”ヌル”さん!これ、なんですか!?美味しいです!」


黄色いスティック状の食べ物を持って聞く。

大蟻の事なんて忘れたような顔だ。


『ん、それはチョコレートの国から広まった食べ物。…です。』


敬語をつい忘れた”ヌル”


「チョコレートの国…?カテスア王国?」


エントス大陸でもチョコレートが有名だ。

特に貴族の間で。


「エントス大陸が9つの国に分かれる前、かなり…数千年以上前にカステア帝国という国を滅ぼして、その国の通貨がチョコレートの素だったとかなんとか…」


ハムの知識はこれくらいしかない。


『いや…え?』


“ヌル”はこの世界に来る前に亡国の事までは流石に調べてこなかった。カステア帝国なんて知らない。

この世界ではチョコレートの国は滅びていてカテスア王国と呼ぶのか?

分からないがチョコレートの素というのはカカオの事だろう。


『はい…多分?』


「へ〜、こんな食べ物があったんですね…。」


「そんなに美味いのか?」


「うん!サラミも食べてみなよ!」


「そうか?食べてみよっか、」


サラミが名前を聞き忘れたその黄色いスティック状の食べ物を一本食べた。


『あ、それ、ポテトといいます。』


「これ、ポテ…「うわ!凄く美味しい!」


サラミが再び声を上げた。

サラミの目の中で、大きな目があり、黒い線のような足で二足歩行をしているポテト達がジャズダンスを踊っている。

腕がないからジャズダンスなのかどうかは不明だが。












「ふー…”ヌル”さん。美味しかったです。ご馳走様!」


「はい!凄く美味しかったです!」


『それはよかったです。』


《そりゃ5~6兆年…死んだ自分全てを合わせたらその10億倍…50~60垓年くらいか。だから料理にあてた時間もかなりあったからなぁ…》


『じゃあ…歯でも磨いたら風呂もありますが、せっかくなら公衆浴場でも入ったらどうですか?もし晩御飯を食べる前に風呂に入るタイプだったらごめんなさいとか言えないですけどね。』

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