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冒涜の神殺しの旅~空虚の心≠絶対無~  作者: 厨二病みたいなうわぁって思うようなの作ろうとしたら面白いかなと思ってみたけど自分のが酷すぎてやめた
第一章-エントス大陸{上}
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エントス大陸2

お婆さんに一喝され、静まり返った部屋で二人が笑顔で顔を見合わせる。その時、木製の扉がぶっ飛びそうな勢いで開いた。


「…ん」


猫耳フードを被った無愛想なのが入ってきた。


「ベコ!ハムが目覚めたぞ!」


「…知ってる、声が聞こえた」


ベコが無愛想に返事をする。


「じゃあ、ハムも目覚めたらことだし、アイアンの冒険者になったお祝いでもするか!」


サラミが魔法のバックから取り出した高そうな果汁酒…ではなくジュースと3羽のローストチキンを机に置いた。ハムとベコはまだ17歳ではないので、お酒が飲めないからジュースにしてくれたのだろう。ハムは嬉しそうにローストチキンを見つめる


「これ、普通のローストチキンじゃないよね!?」


ハムは驚いて声を上げるがすぐに手で口を抑える。

——よかったお婆さんの声は聞こえない。そしてハムはローストチキンを見る。たぶんこれは…ノヴェシローストチキン…。ノヴェシローストチキンはポジョという鶏を900もの調理手順で…その…とにかく高級品だ。ノヴェシ王国の名物だから知ってはいるが実際に見たのは初めてだ。


「そう!ノヴェシローストチキンだよ!お祝いにという事で買ったんだ!」


サラミは笑顔で返事をする。


「いくらだったの!?」


「1羽黒鉄貨50枚もしたぞ…美味しく食べろよな」


「5jッ…


目覚めたばかりだからだろうか?また舌を噛んでしまった。ものすごく痛い。エントス大陸のウッド冒険者の一回の仕事は命懸けのものでも黒鉄貨6枚だ。そしてアイアン冒険者の仕事なら、難しい仕事なら黒鉄貨10枚、簡単な仕事なら鉄貨500枚程度だろうが…。ウッド冒険者からアイアン冒険者になりたての人が手を出せる金額ではない。


「そんな大金どうやって!?」


当然の疑問だ。


「あの金色のスライム覚えてるか?”ヌル”さんがくれたマジックアイテムを使って倒したやつ」


覚えている。異常に強かったスライムだ。物理攻撃が全く効かなかった。僕の片手剣の斬撃サラミの改造レイピアの刺突、ベコの”ジュウケン(銃剣)”という槍の(どうみても斬撃だが本人曰く)刺突が全く効かなかった。チーム人数分魔法職が居ないから、最終的に”ヌル”さんがくれたマジックアイテムで倒したスライムだ。


「あのスライム実は金だったんだ」


「うん、金色だったね」


「違う違う!GOLDだったの!金属の金だったの!」


「え?」


ハムは理解できていない。あのスライムが金なら、捕まえる事ができたら、貴族レベルのお金を入手した事に…。プラデラ草原という村が並び、村人が倒せるレベルの最低位モンスターしかでない場所…に……?。


「マジックアイテムで金のスライムは消滅したけど、レイピアに少しついていた金のスライムを売ったら銅貨3枚と黒鉄貨200枚になったの!ついでに村の近くに強いモンスターが出現したという情報提供で黒鉄貨30枚!あ、そうだ二人に銅貨渡すよ。」


サラミは魔法のバックから銅貨を2枚取り出して信じられないという顔をしているハムに1枚渡した。そしてベコにも渡そうと…


がぶがぶがぶ

ぺろぺろぺろ

はむはむはむ…


ベコはノヴェシローストチキンの骨をしゃぶっている。肉を綺麗に一欠片も残さず食べてある。

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