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冒涜の神殺しの旅~空虚の心≠絶対無~  作者: 厨二病みたいなうわぁって思うようなの作ろうとしたら面白いかなと思ってみたけど自分のが酷すぎてやめた
第一章-エントス大陸{上}
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エントス大陸21

「”ヌル”さん。ここです。ここで金のスライムを売りました。」


さっきまで”ヌル”を睨んでいたサラミが笑顔になっている。


『ここですか?』


「はい。」


『じゃあ、3人とも待っててもらえますか?』


「あ…はい。わかりました。」


<|絶対防音膜《アブソリュトゥリーサウンドプルーフフィルム》>


「…ヌル。何かする…。」









銀や金、ダイヤモンドまで並んでいる。

どうやらこの店はこの世界での貴金属を売買している店のようだ。

ここにある全ての貴金属が”ヌル”からしたらゴミだが。



「いらっしゃいませ〜。」


ふくよかで頭が光り輝いているピカピカツルツルテカテカな40代前半くらいの店員だ。第一印象は優しそうな人。


『金のスライムを買いに来ました。』


「あー…あれですか、申し訳ありません。実は前日他のお客様に売ってしまいまして…。」


『誰にですか?』


「それは…個人情報なので…。」


『…。』


“ヌル”が無言で両腕を白いジャージの袖に入れる。

そして手が入った袖から15cmくらいの吸い込まれそうな黒色だが綺麗に透き通っている双四角錐柱の形をした石を十数個個机に投げる。

インクルージョンが皆無の最高密度のダークヘレシーアイスアポイアクロだ。略してDHA3だ。頭の働きを高めるあの成分では無いので、鯖や鰯には入っていない。


一欠片で白銀貨500億枚はするだろう。

この世界に存在する白銀貨は389枚しかないらしいが…。


要約すると【金目の物やるから情報よこせ】だ。


「これは…?熱っつ!?」


名前にアイスと付いているが80度くらいの温度を常に放っている。


『最高密度のヘレシーアイスアポイアクロという鉱石にマナを限界まで込めた物です。』


ヘレシーアイスアポイアクロは”ヌル”とその仲間(友人)達が作り出した量産可能な装飾やお湯沸かしに使う鉱石だ。勿論この世界には存在しない。

マナとは究極魔法を発動させるのに必要な超高濃度魔力の事だ。

ついでに究極魔法…というかマナを知るのは上位神族や上位魔族くらいだけだ。

普通の人間は知らない。

知ってる()()…というか究極魔法が使えるのは”NC”の彼と”ヌル”くらいだろう。

こちは恐らく魔力の波長と強さ的に中位魔神以上〜下位魔神王くらいの魔族だから…恐らく人間じゃ無いから除外しよう。まぁ…本気を出していなかったので、もっと強い可能性もあるが。


そしてただの頭が光り輝く人間に『最高密度のヘレシーアイスアポイアクロという鉱石にマナを限界まで込めた物です。』と言っても通じる訳が無い。


店主はポカンとしている。

恐らく脳内の引き出しを漁りまくっているのだろう。

少なからず価値がある物というのは経験から分かっているみたいだが。


『違う物ならいいですか?』


「違う物とは?」


“ヌル”はこの世界で目立たないが価値がある。そんな物は何か考える。”ヌル”からしたらダークヘレシーアイスアポイアクロは普通のガラスのような物だ。実際”ヌル”とその仲間達は屋敷にある窓や装飾品に使っている。


…。

取引をする事より良い事を思いついた。

平和的に行こうと考えた自分がバカたった。

|絶対防音膜《アブソリュトゥリーサウンドプルーフフィルム》も発動しているんだし。


“ヌル”はダークヘレシーアイスアポイアクロを袖の中に戻す。

<記憶出力(メモリーアウトプット)>

そして…血が飛び悲鳴が木霊する。

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